イースター航空は、ソンジョンが買収!運航再開へまず1歩!

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経営不振に陥っていた韓国の航空会社と言えば、アシアナ航空とイースター航空ですが、アシアナは大韓による統合。
そして迷走していたイースター航空も、新たな資本先が決定したとのコトで、ひとまずは次に向かって動き始めそうです。

韓国LCC・イースター航空、買収先が決定!

経営悪化に伴い、企業更生手続きに入っていた韓国のLCC「イースター航空」が、不動産大手の「ソンジョン」によって買収されるコトが、2021年6月24日に決定したコトが、現地報道で明らかになっています。

買収額は、約1,087億韓国ウォン。
ソンジョンは、第3者割当を引き受ける形になり、買収額の内、700億ウォンは未払い賃金に、残りは債務の返済などに充てられるとのコト。

「イースター航空」は、ソンジョンに優先買収権を付与した後に、公開入札を行なう方式で売却を実施。
本入札っでは、サンバンウルグループがソンジョンよりも高い金額を示したとのコトだが、最終的には、ソンジョンがこれよりもさらに約1,000万ウォンばかり高い金額を提示したコトで最終買収者が決定した形。

 

2007年に設立された「イースター航空」の経営悪化からの迷走は、コロナ禍以前からの話で、結果的にはコロナが決定打になった感じ。

2009年に運航を開始し、順調に路線数や機材数を伸ばしていたモノの、激しい競争に加え、日韓関係の悪化により、経営が悪化。
韓国LCC最大手格のチェジュ航空による買収が2020年には決定したモノの、その後、白紙化
2021年2月に、会社再生手続きに突入していた。

再生はできるのか?

思ったよりも早い買収手続きと言う感じで、7月20日までには再生計画案が裁判所に提出される予定。
そして、その後、債権団と債券返済比率が合意される話になるが、今年の11月には国内線で運行を再開させていく計画だとのコト。

ただ現実的には、2020年3月に全便が運航停止になっており、航空運航証明(AOC)も切れているので、どこまで早期に運航再開が出来るのかは、やや未知数。
一応、旅客機16機と貨物機3~4機での運用を予定している模様だが(ただ実際には既にリース機材は返却しているハズなので、現存しているのは6機程度のハズ)…

で、このソンジョン。
何を目指して「イースター航空」を買収したのだろう…

不動産賃貸業と、ゴルフ場管理業がメインになっている会社で、忠清南道に本社を構えていると言うが、売上高はそこまで高くはなく、約59億円程度。
営業利益も5億5,000万ウォン程度だとされる。

つまりは航空業界としては、さほど大きな後ろ盾と言う訳じゃない。

航空とレジャーが連携した総合レジャー事業者へと飛躍するために…と言うコトで、日本からのゴルフプレイヤーなども見込んでいる模様だが、本拠地は、ソウルから所要2時間。大田からなら所要1時間半程度で、どちらも高速バスではなく、市外バス。

便数はある程度ありそうだけれども、空港に直結で行ける訳でもないのが現状。

まぁ、ゴルフで韓国…となれば、パックツアーなどの利用がメインになるのかも知れないけれど、そんなに期待できる話なのかな…?と。

日韓線の再開は、まだまだハードルが…

まずは国内線からの再開となるのでしょうが、そもそも韓国の国内線は、済州線以外は、そこまで見込めないので、早々に日本路線の再開も見据えたい所なのだとは。

コロナ禍以前だと、

・仁川~成田/ 関空/ 新千歳/ 茨城/ 福岡/ 宮崎/ 鹿児島/ 那覇
・金海~関空/ 新千歳
・清州~関空/ 新千歳

と最大12路線の運航があった訳ですが、仮に日韓線が運航再開となっても、どれぐらいの路線が戻って来るのやら…と言う感じ。

元々、日韓関係の悪化で、交流が途絶えている中でコロナですからね。
さらに韓国は、最大手の大韓航空と2位のアシアナ航空が統合し、傘下のLCCもそれぞれ統合する形になりそうで、よりライバルは大きくなっている状態ですし。

ただ全便が運航停止中だったので、ようやく資本がしっかりと入って、再生へと向かえると言う話なので大きく前進と言う感じではありますが。

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