タッチ決済より先にQR乗車券へ
首都圏の鉄道各社8社が、2026年度末以降、現行の時期乗車券からQRコードを使用した「QR乗車券」へ置き換えていくコトを発表しました。
今回、置き換えを発表したのは、JR東日本・東武鉄道・西武鉄道・京浜急行・京成電鉄・新京成電鉄・北総鉄道・東京モノレールの8社。
既に首都圏の鉄道事業者ではSuica・PASMOと言った交通系ICカードでの利用率が90~95%にまで達しており、既存の時期乗車券の割合はわずか10%以下。
駅の自動改札機や券売機などの機構の複雑さなどを考慮し、今後、中長期的な維持が難しいとし、新たに「QR乗車券」への移行を決断したとのコト。
熊本5つの事業者で交通系ICカード廃止→タッチ決済に移行へ!
乗車券と言う意味では、先日の記事で、熊本の交通事業者が全国交通系ICカードの利用を廃止し、クレジットカードなどのタッチ決済に移行すると言う記事を書きましたが、首都圏では、磁気乗車券の廃止と言うコトで、今後数年、いろいろな事業者で改変が出てきそうな予感がしますね。
都営・メトロが参加しないと話にならない
今回の発表では、
- QR乗車券の情報や、入場・出場などのご利用状態を鉄道8社共用のQR乗車券管理サーバーで管理します
- 鉄道8社が同一のシステムを使用することで、会社間にまたがるQR乗車券の発券が可能となります。
とあります(『JR東日本プレスリリース』より)。
ただ今回、参加が明らかになった中で、相互直通乗り入れをしているのは、京成~新京成・北総線、JR~東武ぐらい。
京成・京急が参加しているので、いずれ都営も入ってくるのかな?とは思いたくなりますが、やはり東京メトロと都営線の参加はマストな気がしますが、どうなんだろう…と。
どうせならば、首都圏の鉄道各線で一斉に…となれば良いのですが、直通先が未対応だと、どうしても磁気乗車券も存続せざるを得ない感じですしね。
JR東日本は長距離向けに一定数の磁気乗車券対応の改札機は残さないといけないのでしょうが。
まぁ、いずれはQR乗車券方式に移行するのは、確定的なのでしょうが。
いずれ鉄道遺産になる磁気乗車券
乗車券と言う意味では、首都圏はまだクレジットカードなどによるタッチ決済が、そこまで広がっていない段階。
最大の事業者であるJR東日本が、未対応と言うのも大きいのでしょうが、ラッシュ時の改札速度に懸念があると言うのも、普及が進まない要因なのかな…と。
そんな首都圏で先に磁気乗車券がなくなり、QR乗車券になるとは思ってもいなかった…と言うのが、正直なところ。
いずれ日本各地でも普及していく話だとは思うので、“磁気乗車券”と言うのも、見れなくなる日と言うのが、近いのかも知れませんね、日本でも。
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