上海線はトリプルデイリーに!
JAL系で日中路線を主戦場にしているLCCのスプリング・ジャパンが、2024年8月1日から成田~北京線の開設と上海線の増便を発表しました。
ひとまず、運航スケジュールはこんな感じ。
- 成田~北京線|新規就航|2024年8月1日~
- JL8689/IJ17 成田17:55→北京首都21:15|毎日運航*
- JL8680/IJ18 北京首都10:45→成田15:30|毎日運航*
- 成田~上海線|増便|2024年8月1日~
- JL8695/IJ03 成田13:55→上海浦東16:20|毎日運航
- JL8799/IJ05 成田19:20→上海浦東21:45|毎日運航
- JL8696/IJ04 上海浦東17:35→成田21:35|毎日運航
- JL8790/IJ06 上海浦東10:10→成田14:10|毎日運航
*成田~北京線は、8月1日を除く8月中は成田発木曜日、北京首都発金曜日は運休。9月は毎日運航。10月16~26日の成田発は偶数日、17~25日の北京首都発は奇数日は運休予定
運航機材は、1クラス189席のボーイング737-800型機。
成田の使用ターミナルは、LCC専用の第3ターミナル。
上海浦東は、第2ターミナル(JALは第1ターミナル)。
北京首都空港は、JALと同じ第3ターミナルを使用予定。
JALのウェットリース
今回の「スプリング・ジャパン」による成田~北京線と上海線の増便については、単純な就航・増便ではなく、JALが「スプリング・ジャパン」へ運航を委託するウェットリースとして運航。
運送事業者自体は、JAL。
ただし、乗員や機材は、「スプリング・ジャパン」。
コードシェア(共同運航)の設定も行われ、JAL便名に加え、「スプリング・ジャパン」の便名も付与されます。
JAL便名での販売は、春秋グループ系の上海春秋国際旅行社が担うコトになり、「スプリング・ジャパン」便名での販売は、JALから仕入れた座席を自社便として販売する形になります。
なので、ちょっと注意点が必要になります。
- 運航ターミナルはスプリング・ジャパンの使用ターミナル(上記を参照)
- 座席指定・受託手荷物などのサービス面は、それぞれの便名での規定に準じる
- 機内持込手荷物はスプリング・ジャパン規定
- 機内サービス関連はスプリング・ジャパン規定
- マイレージ積算は対象外
- 空港ラウンジなどのマイレージ上級会員に向けたサービスは対象外
この辺りは、詳しくない人からすると、ちょっと分かりにくそうな気もしますね。
ちょっとどうしていきなりこうした展開になったのかは、分かりかねますが、コロナ禍以後、停滞していた「スプリング・ジャパン」。
折角、JALグループ入りしましたが、機材メンテナンスやヤマト運輸との協業以外では、そこまで目立ったグループ入りの成果もなかった気がしますが、一気にグループ入りの果実を取りに来たと言う感じでしょうか。
これで成田~上海線はトリプルデイリーに。
既にJAL便としても羽田発着便がありますが、かなりの便数になる形ですね。
運休中路線の運航再開は?
気を付けたいのは、JAL便名で予約を取った場合でしょうか。
あくまでも運航は「スプリング・ジャパン」ですし、機内のサービスも「スプリング・ジャパン」な訳ですからね。
コロナ禍以後、中国はまだ完全に門戸を戻していない状態。
そして日本側は為替レート的に円が弱くなっているので、海外にも出にくい状態。
あくまでもJALの経営力の裏付けと、春秋航空としての中国側の知名度。
その2つを合わせて、「スプリング・ジャパン」の拡大を目指したと言う感じでしょうか。
これで「スプリング・ジャパン」運航の国際線は、8路線に。
ただその中で、南京・武漢・重慶の3路線は運休が続いている状態で、上海(浦東)・ハルビン・天津・寧波の4路線しか動いていない。
まずはこの運休中の路線の再開が、先だと思っていただけに、ちょっとびっくりな感じ。
逆に、このタイミングでも運航が再開にならないってコトは、ひとまず、早期の復活はあきらめたんでしょうかねって思ってしまいますね。
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