できない…ではなく、知恵を絞ってなんとか対応した。
それが今回のお話。
モバイルSuicaで電子チケット乗車を実験!
「JR東日本」が新たに、MaaSプラットフォームの「Tabi-CONNECT」で、モバイルSuciaを自動改札機にタッチするコトで利用できる電子チケット(フリーパス)のトライアルを実施すると発表しました。
「Tabi-CONNECT」は、JR東日本が手掛けるMaaSプラットフォームで、観光・グルメ・ショッピング・遊び・地域のおススメなどを提供しているサイト。
ここにモバイルSuicaを組み合わせると言うモノ。
具体的には、
- Tabi-CONNECTのマイページで、モバイルSuicaのSuica ID番号を登録
- 対象のフリーパスを購入
- モバイルSuicaの残高で支払ったフリーパス区域内の利用分を後日返金
と言う流れ。
要するに、「Tabi-CONNECT」内で予め、フリーパスを購入して、そのままモバイルSuicaで乗車し、後日、フリーパス内での利用分を返金すると言うモノ。
今回、トライアルが実施されるフリーパスは、
- 伊東・伊豆高原デジタルフリーきっぷ|2023年12月1日~2024年1月31日
・フリーエリア…伊豆急行線伊東~伊豆高原駅間 - ときわ路パス|2023年12月2日~12月24日ならびに2024年2月10日~3月31日の土休日
・フリーエリア…JR常磐線・水戸線・鹿島線・水郡線・関東鉄道線・第3セクター鉄道(鹿島臨海・真岡・ひたちなか海浜)線の茨城県内
の2種類。
モバイルSuicaを活用するコトで、自宅最寄りのSuica/PASMO利用可能駅から乗車する時点から利用できるので、よりシームレスな旅が実現できると言うモノ。
自動改札機が通れるのは、大きなメリット!
利用者側のメリットとしては、まずは従来の電子チケットは、自動改札機が利用できないため、有人改札などで係員によるスマートフォン画面のチェックが必要だったので、やや不便さが残っていたし、紙媒体のチケットとの差異が、ほとんどないに等しい状態だった。
それがモバイルSuicaを活用するコトで、有人改札で画面を見せると言う手間がなくなると言うのは、大きなメリットになりそう。
よりシームレスな旅の実現と言う意味では、ようやく実現しそうな感じがしますね。
ただフリーエリア内での利用は、モバイルSuicaでひとまず運賃を精算。
後日、返金にて対応と言うのは、ちょっと分かりにくさがあるのは事実。
フリーきっぷの代金を支払うほかに、一時、立替のような形が必要になってくると言うのは、実際に利用者からすれば、特にプラスで行なう作業がないと言っても、やっぱりデメリットでしかナイかな…と。
やり方的に、仕方がないとも思うし、他に妙案がある訳じゃないけれど、なんかちょっと面倒さを感じさせてしまう仕組みだな…と。
MaaSって、そんなにメリットがあるのか?
個人的に、現時点で行われているMaaSって今一つ、メリットが分からないでいる。
別に紙媒体でも、そこまで差異がないと言う感じもしてしまうし、事業者側だけが盛り上がろうとしている仕組みに見えて、実際、地域を巻き込んだ動きだとか、利用者側が求めているコトとかが、スルーされている気がしてならない。
今回のトライアルは、モバイルSuicaを利用してよりシームレスな旅の実現には繋がりそうで、1つのメリットは見いだせそうな気はしますね。
ただ最終的な形としては、返金と言う対応ではなく、モバイルSuica内でフリーきっぷエリアに入った時点で、即座にフリーきっぷの効果に対応して欲しい感じ。
そうなれば、シームレスな旅の実現と共に、よりそれがシンプルな形になりそうな気がするのですが、そうせずにトライアルを実施すると言うコトは、やはり難しい話なんでしょうね。
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