タッチ決済利用で運賃上限が9,660円に
鹿児島市などで路面電車やバスを運営している「鹿児島市交通局」が、2024年3月1日からクレジットカードなどのタッチ決済で乗車すると、運賃の上限が1ヶ月9,660円になる新サービスをスタートさせるコトを発表しています。
これは、三井住友カードが提供している公共交通機関向けのシステム「stera transit」を活用した取り組みの1つ。
具体的には、こんな感じ。
- 開始時期|2024年3月1日~
- 対象路線|鹿児島市電全路線・鹿児島市バス全車両(あいばすを除く)
- 対象期間|毎月1日~末日(任意の期間は不可)
- 対象カード|
・タッチ決済が可能なクレジットカード・デビットカード・プリペイドカードと、それらを登録しているスマートフォン・ウェアラブル端末
・対象ブランド…VISA/JCB/American Express/Diners Club/DISCOBER/銀聯 - 内容|運賃の上限が1ヶ月9,660円になる
元々、既に市電にはタッチ決済が搭載されていましたが、同日から市バスにも導入されるコトに合わせて、実施されるモノ。
1ヶ月の上限が、9,660円になる訳ですが、この金額は市バス通勤定期券と同額。
つまりは、1ヶ月の通勤定期券などを購入する必要がなくなると言えそう。
乗り継ぎ割引は適用外
注意点としては、まず同じカード番号であっても、クレジットカードのタッチ決済とスマートフォンでのタッチ決済は媒体が異なるので、合算されないと言う点。
また1回の乗車で複数人分の決済をした場合は、1人分の金額のみが対象になると言う点。
さらに市電~市バス間の乗り継ぎ割引が適用されないと言う点でしょうか。
なので、市バスのみを使っている人は、迷わずにタッチ決済で済ませれば良いけれど、市電と乗り継いでいる方などは、利用頻度によっては注意が必要になりそう。
定期券が不要になるかも知れないので、結構、便利そうだなぁ…と思うので、他の事業者でも導入されれば良いのに…と思うんですが、やはりこれは均一運賃だからできる技でしょうね。
運賃が距離によって異なると、さすがに一律で上限は決めにくいですからね。
ただこれが進むと、逆に交通系ICカードが廃れていく気はしますね。
もちろん、クレジットカードが持てない世代もいますし、諸事情がある人もいるし、そもそも後払いになるので拒否感を覚える人もいるかとは思うので、完全になくなるコトはないでしょうが…
どうして実現した?
ただこうしたクレジットカードなどのタッチ決済だと、やはりそれなりに手数料が掛かるようになる。
自社で提携クレジットカードなどを発行しているのであれば、販促の意味も込めてアリなんだと思うけれど、鹿児島市交通局はさすがに市営なので、提携クレジットカードを発行している訳でもなく…
どうして実現したんだろう…?と言う感じも。
ただこうして色々な決済方法が使えるようになり、なおかつお得になっていくのは、アリですね。
本来は、こんな感じでPiTaPaも広がって行けば、面白かったんですけれどもね(PiTaPaの事業者自体、均一運賃制度のところは少ないので、なかなか実現しないでしょうが…)。
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