京急・京成~都営、羽田・成田空港アクセスの割引を廃止へ!

羽田・成田空港発着の割引制度、終了へ!

京急・東京都交通局・京成の3社は、羽田空港と成田空港各駅を発着する利用者に対して適用している「空港連絡特殊割引」を、2023年9月30日を以て廃止するコトを発表しました。

具体的に言えば、現状、以下の通りで割引運賃が適用されているのが、なくなると言うコト。

  • 羽田空港~都営/京成線各駅(成田空港を除く)|大人50円・小児20円
  • 羽田空港~成田空港|大人80円・小児40円
  • 成田空港~都営/京急線各駅(羽田空港を除く)|大人60円・小児30円
    *羽田空港…羽田空港第1・第2ターミナル/第3ターミナル駅
    *成田空港…成田空港駅/成田空港第2ターミナル駅

元々は、利用者の負担軽減と利用促進の意味で設定されている割引制度。
ただ京急線では2019年10月に、空港線加算運賃をそれまでの170円から一気に50円にまで引き下げているコトに加え、経営環境が大きく変化しているコトから、一定の役割を終えたとの判断した模様。

これで、羽田空港から泉岳寺よりも先に進もうとすると、実質的に運賃が上がると言うコトになります。
どうしても乗り入れとなると、運賃が割高になる中で、軽減措置として有益であったので、金額としては大した話じゃないのかも知れませんが、ちょっと残念ではありますね。

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このタイミングでの廃止は、なぜ?

これから空港需要が盛り返して…と言う矢先。
今、このタイミングで?と言う気もする。

逆に言えば、コロナ禍以前の数年来は、特に京急は空港線の恩恵をかなり受けて来た訳だけれども、軸足を空港線から他に移そうと言う動きなのかも知れないですね。

ただ足元では、JR東日本の羽田空港アクセス線の建設がスタートしたタイミング。

JR東日本、羽田空港アクセス線東山手ルート、6月から着工へ!

今まで、京急の空港アクセスとしては、最大のライバルは東京モノレール線でしたが、モノレール線と言うコトで、他社線に乗り入れるコトはできず、ちょっとターミナルとしては中途半端な浜松町が起終点だったのに対して、京急線は都営・京成線に乗り入れるコトで、都心部~東京東側の羽田アクセスを一気に引き受けて来ました。

それがJRによるアクセス線開業で、構造が変わるコトになり、JR東日本の羽田アクセス線が最大のライバル路線になるのは、目に見えている話。

JR東日本の羽田アクセス線は、まだ建設が始まったばかり。
完成までは、まだまだ先の話と言えども、やはり競合関係になるのは目に見えている訳で、割引運賃の廃止は、今、このタイミングで?と言いたくもなります。

利益確保に舵を切る?

確かにコロナ禍の影響は大きかったと思う。
京急は羽田空港アクセス、京成は成田空港アクセスに力を入れていて、利益の源泉にもなっていたのが、一気に蒸発しましたからね。

ただこれから巻き返すと言うタイミング。
成田空港アクセスは、JRがもうあまりやる気がなさそうだけれど、羽田空港アクセスに関して言えば、東京モノレールは自社の生命線だし、親会社のJR東日本も乗り出して来るコトになった。

なので、今のうちに、“羽田アクセス=京急”と言う構図を作っておくべきなのだと思うんですがね。

逆に言えば、もうその構図ができたとみなしたのでしょう。
そして、JRが乗り込んでくる前に、少しでも投資を回収しておきたいと言うコトなのかな?と。

逆にコロナ禍から平常化へ動き出して、空港利用者が増え始める今だからこそって話なのでしょうね。

ま…
マイル獲得のために羽田アクセスはモノレール利用なので、個人的には、あまり影響ないんですけれどね(ってか、そもそもそこまで頻発して通っている人もいないでしょうしね)。

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