一部の発着枠返上で承認へ!
「大韓航空」による「アシアナ航空」の買収。
14の国や地域で審査を完了させる必要があるが、日本の公正取引委員会による審査が完了し、「大韓航空」が申し出ていた措置が講じられるコトを前提としつつも、
一定の取引分野における競争を実質的に制限するコトとなるとは言えない
と言う判断をし、買収に対して反対しないコトを決定しました。
この決定で、承認が完了していないのは、米国とEUだけと言うコトに。
大韓航空・アシアナ航空合併に欧州が黄色信号!
日本における「大韓航空」が買収にあたって申し出ていた措置は、以下の路線での発着枠を譲渡すると言うモノ。
- 新千歳〜仁川・釜山
- 中部〜仁川
- 関空〜仁川・釜山
- 福岡〜仁川・釜山
7路線で発着枠を譲渡するコトで市場シェアの寡占化を是正すると言う話です。
これがどこまで効果があったのかは不明ですが、ひとまず、買収に向けて前進したと言う感じ。
基本は韓国側が高いシェアを保持
日本〜韓国間のシェアと言うのは、どう言う感じになっているのだろう?とは思うけれど、そもそも日系航空会社で、韓国線を飛ばしているのは、JAL・ANA・ピーチ・ZIPAIRぐらいしかなく、この冬に、AIRJAPANが加わる程度。
基本的には韓国側の航空会社が高いシェアを持っている。
その中で「大韓航空」による「アシアナ航空」の買収。
傘下にそれぞれLCC会社もあるので、併せるとそこそこのシェアになると思うのだが、それでも日本側は買収に反対しないのか…と言う感じ。
少なくとも、貴重な羽田の発着枠は幾つか譲渡した方がベターなのでは?と思うんですけれどね。
基本的には、JAL/ANA/大韓航空/アシアナ航空で便数を分け合っているのが羽田〜金浦線の発着枠。
これが買収によって、25:25:50になる訳だから、圧倒的に大韓航空の便数が増えるコトになる(まぁ、日韓の全ての路線から見ると、そもそも羽田〜ソウル(金浦)線なんて、便数もしれているのは事実ですがけれど)。
この他にも傘下のLCCを合わせると、かなりのシェアになると思うんだけれど、それでも日本は反対しないのね…と。
日系のシェアが低すぎて…
まぁ、買収後の新・大韓航空が高いシェアを持つと言うよりも、寧ろ、日系航空会社のシェアが低すぎて勝負にならないと言う感じなんでしょうね。
日本としても地方の空港発着は維持して欲しいでしょうし、仮にその枠を大韓航空が手放したところで、日系航空会社が入ってくる訳じゃないですしね。
ならなおさら、羽田〜金浦線ぐらいは、日系航空会社にシェアを与えるように促しても良かったのでは?とすら。
この路線ならば、JALもANAも欲しがるでしょうし、何ならスカイマークとかも手を挙げるでしょうしね。
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