ピーチとバニラエア、統合正式決定!
で、ANA傘下のLCCであるピーチとバニラエアが統合すると言う情報が出ている旨を書きましたが、ANAホールディングスから正式に発表されました。
関空を拠点にスタートしたピーチ。
成田を拠点としたバニラ。
その両社が、2018年下半期から約1年半を掛けて、ピーチにバニラの事業を移管して行き、2020年度には売上高が1,500億円、営業利益が150億円の体制を構築していくとのコトです。
ひとまず、統合が完了すると、国内LCC首位のジェットスタージャパンを抜いて、新生ピーチがLCC首位に躍り出るコトになります。
22日に、記者会見がANA・ピーチ・バニラエアの3社が集まって開かれており、そこでの質疑を中心に、この統合される新生ピーチの姿を見てみたいと思います。
統合に向けての記者会見を見てみる
統合のタイミング
2018年下半期から1年半を掛けて…と言うコトで、2020年が1つの区切りとなる形に。
元々、ANAがピーチの株式を買い増した時点で、グループ内に2つのLCCと言うのは、非効率であり、“いずれ統合してもおかしくはない”状態ではあったが、訪日外国人の潮流が強く、2020年の東京オリンピック開催とともに、どんどん海外LCCが乗り入れて来るコトが予想される訳で、それに対抗する形でのタイミングだそうです。
ピーチが主体に
統合は、バニラからピーチへの事業譲渡と言う形で考えているとのコト。
バニラはANA100%子会社だが、ピーチはANA100%ではない。
が、4月にピーチの株式10%強を香港のFirst Eastern Aviation Holdingsから113億円で取得し、77.9%の資本を握るとのコト(4月以降の資本構成は、ANA77.9%・First Eastern Aviation Holdings7.0%・産業革新機構15.1%予定)。
バニラの成田での基盤を活かす為に、首都圏に本社機能の一部を移すコトも視野に入れるとも(但し、大阪からは離れないともピーチの井上CEOが語っています)。
マイルの提携は?
ANAと特典航空券などのマイル提携があるバニラだが、ピーチの場合は、それがナイ。
またバニラはLCCによるアライアンスであるバリューアライアンスに加盟している状況で、利用者としては、統合するコトでその辺りの変更がどう出て来るのかは気になる所。
マイルについては、検討中との話だが、バリューアライアンスについては、ピーチの井上CEOも詳細が分かっていない段階だとのコトで、今後に判断をして行くとの話。
東南アジアへの就航は?
ANAは中距離LCCへの進出を中期計画で明記していたが、2022年度には約2倍に成長させる計画の中で、中距離路線への就航は必須事項。
機材は決めていないが、将来的にはワイドボディー機で…とのコトで、将来的なワイドボディー機の導入について井上CEOは含みを持たせる形に。
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素人目から見ても、妥当だよなぁ…と思う。
LCC国内2・3位と言えども、海外のLCCの規模からすれば、見劣りのする2社。
親会社が同じな小粒なLCCが2社と言うのが、そもそもおかしな話で、機材も同じで、重複路線も多くないのであれば、早々に統合してスケールメリットを少しでも享受し、価格面で利用者に還元する方が、メリットが高いのだから。
逆に、どうしてココまで引っ張ったのだろう…とも思う。
バニラエアは累積損失も抱えているし、そもそもピーチにはその余力もなかったと言うのがあるのかも知れないけれど、そうした経営的な側面よりもピーチの方が嫌がっていたのでは…と、思いたくもなる。
統合するコトで、ANAの発言力が増すコトにも繋がりかねないですからね。
でも、これで少しでも路線拡大のスピードが高まるのならば、利用者的には大歓迎と言う気がします。
まぁ、あとは価格面でどれだけ頑張れるか…と言う所ですけれどね。
やっぱり日本のLCCはまだまだ高い。
会社の努力ではどうにもならない部分もありますが(税金や人件費の部分で)、もう一声欲しいなぁ…と言う気がしますから。
ただ航空券代の値下げが、国内首位のANAのパワーが強まるコトで弱まってしまわないかは、気になる所。
そして、この統合を受けて、国内LCC首位から陥落するジェットスタージャパンは、どう言う反撃に出るのか。
そろそろJALもLCCにもう少し目を向けても良い感じがしますけれどもね。
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