今年は首都圏ではまだ梅雨って感じじゃなく、晴れ間の多い日が続いているので、ちょっと自転車で遠出がしたくなるこの頃。
大体、片道50kmぐらい先まで行こうかなぁ…と迷っていたら、来週ぐらいから梅雨本番になりそうで、その計画は秋口以降に延期になりそうで残念な感じ。
やっぱ思い立ったら即行動しないとダメなんだよな、きっと。
西武多摩川線でサイクルトレインの実験開始へ!
西武鉄道が、2021年7月1日から、西武多摩川線でサイクルトレインの実証実験を3ヶ月間、行なうコトを発表しました。
今回、発表になったサイクルトレインは、新たに専用の列車を走らせると言うスタイルではなく、既存の列車に自転車をそのまま乗り込ませられると言うカタチで、定期列車での取り組みとしては、首都圏では、秩父鉄道などが同様の形でサイクルトレインを導入していますが、大手私鉄としては極めて珍しい実証実験がスタートするコトになります。
実施時期|2021年7月1日~9月30日
実施区間|多摩川線全線(但し、多摩駅での条項は不可)
対象列車|
平日上り…是政駅発10:09~是政駅発15;45
平日下り…武蔵境駅発10:06~武蔵境駅発15:42
*各駅改札は10:00~16:00
土休日上り…是政駅発08:09~是政駅発17:45
土休日下り…武蔵境駅発08:06~武蔵境駅発17:42
*各駅改札は08:00~18:00
持込料金|無料(運賃のみ)
持込可能台数|1人1台
持込可能車両|武蔵境駅寄りの1号車のみ
注意点としては、
・原動機付自転車ならびにスタンドが付いていない自転車は不可
・長さ180cm/幅45cmを超えるサイズの自転車は不可
・原則として中学生以上の利用(未満の場合は、保護者同伴なら可)
・駅構内では階段・エスカレーターの使用は不可
・電車内では固定ベルトを使用し、ご自身で自転車を支えるコト
・1列車あたりの持ち込み上限は8台まで
こんな感じの内容になっていますが、無料で持ち込めると言うコトなので、気軽に利用はできそうです。
多摩川でサイクリングってのは、アリ
西武多摩川線。
中央線に接続している武蔵境駅~是政駅間の8.0kmを結ぶ路線。
西武鉄道は、大手私鉄の中でも路線が多い会社だと思うけれども、その中でも特に異質な存在の路線。
何と言っても、その他の西武線と繋がっていないと言うコトで、西武鉄道のその他の路線の沿線住民でも、この路線だけは乗ったコトがあると言う人が、少ないと思う路線だったりします。
今回のサイクルトレインの実証実験も、こうした異質な路線だから選ばれたのかも知れませんが、沿線には東京競馬場があったりするし、終点の是政駅から多摩川を渡ると南武線の南多摩駅まで遠くもなく、そもそも多摩川をサイクリングできたりするようになるので、何気に面白そうな取り組みではある。
が…
問題は、どうやってそこまで自転車を持って行くか…と言うコトになる。
結局、中央線に持ち込めるようにならないと、多くの人は最寄りの駅から行けない訳ですしね(そして、それは全然、現実的でもないし)。
観光で利用すると言うよりも、基本的には、沿線住民の方が買い物などで利用すると言う用途が主なのでしょうね。
また例え、観光で利用するにしても、特に平日は6時間しか時間がないので、ちょっとせわしなさすぎるコトになりますしね。
世界的な潮流は、自転車の活用
コロナでパンデミックが世界中で起きている最中、世界的には“車から自転車へ”と言う流れができた。
日本でも一部ではそうした動きがあったと思うけれど、世界の流れはもっと急で、市内中心部の道路でもあちこちに自転車ゾーンが設けられたほか、中心部にある道路なのに車を締め出し、自転車・歩行者専用道路(バスやタクシーを除く)に切り替わった道路さえ生まれていたりすると言う。
特にパリは、元々、“脱・車社会”を目指していたりしていたので、その流れが急な訳だけれども、日本ももうちょっと自転車と言う交通手段に対して、理解があっても良いように思う。
そもそも日本の東京都心部は、違法駐車や客待ちのタクシーで自転車が走りやすい道はほとんどナイ。
さらにパーキングメーターのある道路もチラホラとあったりするので、ホント、難儀。
東京都心部で走りやすいのは、後楽園以北の白山通りとかぐらいじゃないの?と言うぐらい。
もちろん、東京都でも自転車ゾーンの新設に向けて動いているのは確かだけれども、そこに路駐している車があると、ホントに意味がナイ(と言うか、路駐ゾーンと勘違いしていない?と言う気すらする)。
観光と意味でも自転車を活かしているエリアは多くなく、京都なんかは碁盤の目で走りやすいと思うのですが、メイン通りの四条通は四条烏丸~河原町間は終日自転車通行不可と言う有り様。
新京極や寺町なども通行規制が掛かる(ただここは基本的に歩行者通りだから理解もできるけれど)。
しかも電動のシェアサイクルはdocomo系は未進出で、HELLO CYCLINGもポートはごく僅か。
非電動のPIPPAは台数もポートも数多くあるのですが、やはり1日観光で使うとすると、電動は欲しいところなんですけれどもね。
コロナ禍後の都市観光で、自転車の利用を促す街がもっとあっても良いように思うのですけれどね。
良い意味で観光客の動線の分散にも繋がるし、観光客側からしても、好きな所に好きなタイミングで立ち寄ったりできる自転車観光って、都市観光にはぴったりだと思うけれど。
今回の西武線の取り組みは、別に都市観光と言う感じではないけれど、日本でもそうした自転車活用の取り組みの1つの流れになればいいなぁ…と。
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