インドネシア・エアアジアX、9月で成田~ジャカルタ線、運休に!
インドネシア・エアアジアXが、成田~ジャカルタ線を2018年9月末を最後に運休するコトが明らかになりました。
この路線は、2018年5月1日に就航したばかりで、エアアジアグループの低価格・知名度を以てしても、長期的な運航が厳しかったコトに。
具体的に見ると、成田発ジャカルタ行きXT408便は2018年9月30日が、ジャカルタ発成田行きのXT407便は前日となる9月29日が最終便となる模様。
インドネシア・エアアジアXは、この他に、成田~デンパサール(バリ)線も1日1往復で就航しており、成田からの完全撤退ではありませんが、首都同士を結ぶ路線が撤退と言うコトになります。
ジャカルタと東京を結ぶ路線の現状は、こんな感じ
因みに、現時点での他社便を含めてのスケジュールはこんな状況。
NH855 羽田 10:15→ジャカルタ 15:55 ANA(ガルーダ・インドネシア)
JL725 成田 11:05→ジャカルタ 16:50 JAL
XT408 成田 11:30→ジャカルタ 17:20 インドネシア・エアアジアX
GA875 羽田 11:45→ジャカルタ 17:15 ガルーダ・インドネシア(ANA)
JL729 成田 18:00→ジャカルタ 23:50 JAL
NH835 成田 18:05→ジャカルタ 23:55 ANA(ガルーダ・インドネシア)
NH871 羽田 23:30→ジャカルタ 翌05:05 ANA(ガルーダ・インドネシア)
復路便も見てみると…
NH836 ジャカルタ 06:15→成田 15:50 ANA(ガルーダ・インドネシア)
JL720 ジャカルタ 06:45→成田 16:25 JAL
NH872 ジャカルタ 07:00→羽田 16:25 ANA(ガルーダ・インドネシア)
NH856 ジャカルタ 21:25→羽田 翌06:50 ANA(ガルーダ・インドネシア)
JL726 ジャカルタ 21:55→成田 翌07:25 JAL
XT407 ジャカルタ 23:50→成田 翌09:10 インドネシア・エアアジアX
GA874 ジャカルタ 23:55→羽田 翌08:50 ガルーダインドネシア(ANA)
ANAが成田線1便と羽田線2便の合計3便+ガルーダ運航のコードシェア便。
JALが成田線2便。
ガルーダが羽田線1便+ANA運航のコードシェア便。
3社合計で6便。
これにインドネシア・エアアジアXが1日1往復していると言う路線。
時間的に見ても、他社と遜色ないですし、中長距離LCCらしく、復路は深夜便になっていて、効率的に旅程を楽しめると言うタイムテーブルになっています。
それにしても…
ジャカルタ線って、珍しく日系大手航空会社が頑張っている路線だったりするんですよね。
なので、運賃も比較的、高止まりしている路線でもあるので、エアアジアグループとしては、入り込む余地があった様に思うのですが、ジャカルタと言う都市の性格上、観光客よりも、ビジネス需要と北米乗継がメインになっていて、上手く乗客を伸ばせなかったと見るべきなのかも。
因みに、インドネシア・エアアジアXがこの路線に就航した時、コマーシャル・ディレクターが、
“80%の搭乗率でブレークイーブンと見ている”
と言う発言があった。
LCCの中長距離路線って、そんなに搭乗率を高くしないと、損益分岐点を越えてこないの…?と言う気がしなくもない。
80%を超えて来る搭乗率って、結構な数字だと思うので。
まぁ、ガルーダだって、2015年1月からは成田線を運休していて、羽田線に絞っているし、なかなか難しい路線なのかも知れませんけれど。
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日系航空会社が頑張っている所を見ると、インドネシア人の需要が弱いのかな…なんて、つい思ってしまいますが、インドネシア人の訪日観光客数を見てみると…
2012年…101,460人
2013年…136,797人
2014年…158,739人
2015年…205,083人
2016年…271,074人
2017年…352,200人
と、実は、順調に伸びています。
2016年からだけを見ても、伸び率は30%増。
国別でみても、11位に値する数値で、2017年はイギリスとカナダを一挙に抜き去ると言う伸び率で、TOP10入りを目前にしている訳で、少ない数字と言う訳ではないです。
ですが、これでインドネシアと日本を直接結ぶLCCは、インドネシア・エアアジアXの成田~ジョグジャカルタ線のみに。
インドネシア・エアアジアXは国内線も多いのに加え、エアアジアグループの本拠地になるクアラルンプールと結ばれている都市も多いので、そこまで不便がある訳ではないのかも知れませんが、これだけ早い撤退となると、再開も見込めないんだろうなぁ…と、つい思っちゃうだけに、残念です。
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