京成、グループの関東鉄道を完全子会社化!その理由は?

京成、関東鉄道を完全子会社に!

関東大手私鉄の「京成電鉄」が、株式交換でグループ会社の「関東鉄道」を完全子会社化するコトを発表しました。

関東鉄道は、茨城県に本社を置く交通事業者としては最大手になっているが、現在、常総線・竜ヶ崎線の2路線を運営している事業者。
鉄道以外でも、路線バス・高速バスも幅広く展開しているが、長年、京成が株式を保有している状態で、2019年には京成によるTOBが実施され、資本比率がそれまでの30.09%から56.46%になり、持分法適用会社から連結子会社になっていた。

さらに現在は、60%以上を京成側が保有しており、今回は、完全子会社に踏み切ったと言う形。

完全子会社化の理由としては、

  • 将来的な経営環境への対応が求められているコト
  • 経営資源の効率的な利活用・意思決定などの実施

などが挙げられています。

京成と関東鉄道の株式交換契約の効力発生日は、2024年9月1日を予定している。

 

新京成との統合が控えている状態だが…

京成による関東鉄道の完全子会社化。

関東鉄道は、全線が非電化だし、そもそも京成と路線を接している訳ではナイので、どこまで完全子会社にするコトにメリットがあるのかは謎。

京成は新京成との統合が控えている状態。

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ただ新京成電鉄は、京成とも沿線が重なる部分もあるし、そもそも乗り入れ運転も実施しているので、まだ統合による効率化などがありそうな感じはするが、関東鉄道の場合は、そう言う訳でもない。

やはり東京ディズニーリゾート(オリエンタルランド)の大株主だが、京成の方が企業価値が低い状態になっているコトから、京成が買収の標的になりやすい状況で、一早く、企業価値の向上が求められていると言うコトが影響しているのだろう。

ただ関東鉄道を子会社化した程度で、オリエンタルランドの時価総額に迫れるか…と言われたら、正直、ビミョーな感じはしますが。

バス事業での提携はあり得そうだが…

関東鉄道と言う社名ではあるが、既に営業収益のトップはバス事業。

特にかしま号は、日本でも有数の運転頻度を誇る高速バス路線にまで成長しており、JR特急の「あやめ」を撤退に追い込んだほど。

つくばエクスプレス開業後は、つくば号はさすがに苦戦している感が否めないが、それでもまだ高頻度運転を維持しているし、完全子会社化したのち、提携や効率化が進められそうなのは、バス事業だろう。

千葉から茨城まで、広範囲のバスグループが誕生すると言う話でもある。

ただそれほどの効果があるか?と言われると、やはりどうなんだろう…?と。
関東鉄道としては、プラスではあるのでしょうが。

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