純利益は黒字でスタート!
「AIR DO」と「ソラシドエア」を傘下に持つ持株会社の「リージョナルプラスウィングス」の2023年3月期連結決算が発表になりました。
これによると純利益が49億600万円の黒字と言うコトに。
リージョナルプラスウィングスの設立は2022年10月なので、対前年同期での状態は不明ですが、実質的に黒字転換と言えそうですね。
ひとまず、詳細を見てみると、こんな感じ。
2社合算 | AIR DO | ソラシドエア | |
営業収入 | 802億600万円 | 415億900万円 | 386億9,700まんえん |
営業費用 | 780億5,400万円 | 388億9,300万円 | 391億6,200万円 |
営業利益 | 21億5,100万円 | 26億1,600万円 | ▲4億6,500万円 |
経常利益 | 20億770万円 | 23億8,300万円 | ▲3億600万円 |
当期純利益 | 49億640万円 | 42億2,200万円 | 6億8,400万円 |
3月末時点の自己資本比率は22.4%。
全体として、AIR DOが好調でソラシドの赤字を補った感じ。
AIR DOは2021年3月期の中間期決算では、67億円の赤字を出していたコトを考えると、やはりかなりのV字回復に成功した状態と言えそう。
持株会社設立に伴う企業結合会計のため、2023年3月期の連結決算は、AIR DOに関しては2022年10月1日~2023年3月31日までの数字が反映されているのが、要注意点ではありますが。
2024年3月期の見通しは、連結で営業収入954億円。
営業利益は21億円で、経常利益17億円を目指す計画。
経営統合したが故に、一息付けた?
個別で見てみると、AIR DOの2022年3月期は23億6,700万円の赤字だったので、黒字転換。
営業収入が52.0%増。
営業費用は21.4%増。
2024年3月期の見通しは、営業収入477億・営業利益19億・経常利益15億円を見込む。
2024年3月期の業績見通しは、営業収入477億円、営業利益19億円、経常利益15億円を見込む。
一方のソラシドエアの2022年3月期は29億3,900万円の赤字。
営業収入が48.2%増。
営業費用は21.1%増。
2024年3月期の見通しは、営業収入476億・営業利益10億・経常利益9億円の黒字転換を見込むとのコト。
まぁ、羽田の発着枠もしっかりと持っているのだから、旅客さえ戻ってくれば…と言う感じではある。
ソラシドエアに関して言えば、経営統合したが故に、救われた感じはしますね。
だが、正直、パッとしないなぁ…と言う印象もある。
もちろん、華々しく何かをするタイミングではないのかも知れない。
それよりもまずは経営の立て直しが、最優先事項であるのは、間違いがない訳で。
ただ持株会社方式で経営統合をした割に、合同の企画もあまり出て来てはいない状態で、どう言う意図があって経営統合し、結局、どう言う航空会社になって行くのかが、見えてこない感じ。
発着枠はしっかりと持っているけれど、その存在感を感じないと言うべきでしょうか。
本来ならば、AIR DOなんて、JAL/ANAに続く第3の翼の先駆けとも言える存在なのだから、もっと存在感があってもイイと思うんですけれどもね。
経営の独立性を保つのは悪いと思わないけれど、やはりそれなりに営業面では統合して行くべきではないのかなぁ…と。
ま、面白みがナイんですよね。
統合自体をアピールしてもイイのでは?
ただ決算としては、一息ついたと言うのが、如実の決算になったと思う。
これはかなり前進。
羽田の発着枠のみならず、AIR DOは北海道、ソラシドエアは南九州・沖縄での知名度は高いし地盤も強い訳で、これからに期待したくなる内容かなぁ…と。
特にソラシドエアは、セールも頻繁に行っていますし、営業が活発的な航空会社ですしね。
さっさとマイルも統合して、少しずつでいいから統合の成果を目に見える形でアピールして行って欲しいなぁ…と。
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