AIRDO、中間期は67億円の赤字に転落!

売上高は69.2%の大幅減!

北海道と各地を結ぶ「AIRDO」の2021年3月期中間決算が発表になりました。

営業収入は、78億1,300万円で、前年同期比では69.2%の減少と、大幅な減となり、67億6,500万円の純損失計上と言うコトになり、「AIRDO」も他の航空会社と同様、かなり厳しい数値に。

ひとまず具体的に見てみます。

 今期前年同期増減率
営業収入78億1,300万円253億3,700万円▲69.2%
営業費用148億8,500万円216億6,700万円▲31.3%
営業利益▲70億7,200万円36億6,900万円
純利益▲67億6,500万円23億6,600万円

運航便数としては、前年同期の10,883便から6,852便(37%減)へと削減したモノの、旅客数は80.9%減少の222,009名となり、便数の減少より遥かに大きな減少に(この他にANAへの座席販売分あり)。

座席利用率は28.8%(ANA販売分含まず)になり、前年同期では48.7%の減少に。

既に中間期決算を発表しているスターフライヤーの決算と同じ感じですが、ややスタフラより「AIRDO」の方が、売上高の減少などは悪い内容になっている感じですが、「AIRDO」の方が去年までの黒字額が大きいので、自己資本的にはまだ救われているのかな?と言う感じ(とは言っても、去年の数字が良すぎるだけで、2018年度の純利益は10億円程度ですけれど)。

2機の機材退役を決定!

JALやANAと言った航空会社のような大きな構造改革は望めませんが、運航開始当初より使用しているB767-300ER型機を2機、今期中の退役を決定し、よりスリム化を行ない、固定費の削減を実施するコトを発表。

逆に言えば、スリム化はこのぐらいしか話が上がっていない状態だったりします。

資金面としては、運転資金として、合計で100億円超を調達済みとのコトだが、下期も同様の赤字額になった場合、その大多数が焼き付くと言う形になるので、100億円超と言っても、1年半程度の資金に留まる訳で、まだまだ安心はできないと言うのが正直なところでしょうか。

「AIRDO」としても、今後も資金調達に取り組むとしていますが、どこまで集められるかと言うのは気になるところでしょうか。

通期の見通しは未開示!

気になるのは、2021年3月期の業績見通しについて、現時点で、合理的な算定が困難であるとして、未開示に留まった所でしょうか。

「AIRDO」の場合は、北海道と本州との路線に集中しているので、やっぱり「Go To トラベル」次第と言う感じなのかも知れませんね。

特に主力路線であり、便数も多い羽田~新千歳線が回復しないコトには…と言う感じ。

「AIRDO」は路線別の座席利用率も開示されていますが、この路線、前年同期の利用率は77.3%だったのが、今期は28.3%にまで沈んだ状態。

札幌は「Go To トラベル」が本格的にスタートする前から独自に観光産業への刺激策を打っていたのにも関わらず、平均値ではこの数字になる訳で、第3波の襲来がどれだけの期間に及ぶのか次第なのでしょうね。

このままの状態が続くと、やっぱり更なる固定費の削減をせざるを得ず、そうなると路線からの撤退が視野に入って来るでしょうから、そこは“北海道の翼”としては、避けたいところなのでしょうが。

これから北海道は冬の観光シーズン。
ひとまず、「Go To トラベル」に賭ける想いは他の航空会社よりも強い状態でしょうが、早く札幌を含めて復活するコトを願うばかり…

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