2022年に世界で旅客数が多かった空港、TOP10は…?

1位は、やっぱり強いアトランタ!

全世界約2,000カ所の空港管理者などの団体である「国際空港評議会」(ACI)が、2022年版の各空港利用者ランキングを発表しました。

TOP10の内、5空港を米国の空港が占めると言う内容ですが、コロナ禍からの回復も鮮明になったランキングになっています。

ひとまず、ランキング結果を見てみると、こんな感じ。

順位前年順位空港名旅客数
1位1位アトランタ93,699,630
2位2位ダラス・フォートワース73,362,946
3位3位デンバー69,286,461
4位4位シカゴ68,340,619
5位27位ドバイ66,069,981
6位5位ロサンゼルス65,924,298
7位14位イスタンブール64,289,107
8位54位ロンドン・ヒースロー61,614,508
9位13位ニューデリー59,490,074
10位31位パリ・シャルル・ド・ゴール57,474,033

前年のランキングから見ても、1~4位までは変わらず。
ドバイとロンドン(ヒースロー)、パリ(シャルル・ド・ゴール)が大きくランキングを上げて復調し、さらにイスタンブールとニューデリーが、初のトップ10に食い込んでくると言う感じ。

米国内の空港が強いのは、国内線需要が旺盛だからと言うのが、最大の要因かと。

逆に、国際線旅客だけで見たランキングは、こんな感じ。

順位前年順位空港名旅客数
1位1位ドバイ66,069,981
2位7位ロンドン・ヒースロー58,243,060
3位3位アムステルダム52,467,346
4位5位パリ・シャルル・ド・ゴール51,763,569
5位2位イスタンブール48,521,725
6位4位フランクフルト44,771,711
7位9位マドリード36,231,191
8位6位ドーハ35,726,721
9位95位シンガポール31,902,200
10位55位ロンドン・ガトウィック30,145,083

国際線に限ると、いきなり米国の空港がランキングに入って来なくなりますね。

アジア系だと、シンガポールが大きくランキングを戻し、トップ10に返り咲き。
ただそれ以外は、中東・ヨーロッパの空港が占めると言う形に。

まぁ、ヨーロッパは域内需要が旺盛ですし、それぞれの国がそう大きくはないので、スグに国際旅客になっちゃう訳ですが。

コロナ禍の水際政策を早めに緩和した国ほど、ランキングに入ると言う感じでしょうかね、国際旅客に関して言えば。

2022年の旅客総数は約70億人弱。

これはコロナ禍以前の2019年と比べると、約73%の水準。
ACIによれば、2023年には同比で92%にまで戻ると推測しており、2024年には完全にコロナ禍以前にまで回復すると見ているとのコト。

成田が貨物で10位に!

日本の空港は…と言うと、羽田も成田もランク外。

ただ貨物部門では、成田が10位にランキング(前年は9位)。

ただそれもトップ10に入った空港の中では、2021年と比べると下落率が大きめなのは気になるところ(香港や北京は、規制が掛かっている時期が長かったので、仕方がない気はする)。

因みに貨物部門だと、香港・上海・仁川・台北に成田…と、トップ10の内、半数はアジアの国(しかも東アジアに偏っている感じ)なのが特徴と言えそう。

中東やイスタンブールがランキングに入って来るのだから、日本だって北米~アジアの需要をしっかりと拾えれば、もっとランキング圏内になっても良いようには思うんですがね。

どうなんだろう。

一応、JALもANAも成田発着に関して言えば、乗り継ぎ需要を最重要視しているのは、間違いないんだろうけれど、共に就航都市数が少なすぎて、まだまだハブ機能になるか?と言えば、疑問符でしかない。

本気でハブ機能を目指すのであれば、やはり高い公租負担をまずはどうにかしていかないと…って感じなのだとは思うけれど。

まぁ、この辺りは国の政策次第でしょうかね。
そもそも滑走路も足りなくなるでしょうし。

日本はメガ空港を目指すべきなのか?

別にトップ10に入る空港が、利用者にとって良い空港かどうかは、別問題。

旅客が多くなればなるほど、混雑も激しくなるでしょうし、ターミナルも増える傾向にありますし、乗り換えなども面倒になりますからね。

土地が余っているような国であれば、いざ知らず、まとまった土地が少ない日本だと、世界のトップ10に入って来るような利用者数のメガ空港を目指すべきなのかどうか…と言う感じはある。

ってか、目指すとしたら、かなりスピード感を持って動いて行かないと…と言う感じにはなる。

ただ国益として考えた時に、仁川などの近隣のハブ空港を利用されてしまうと、本来、日本の空港に落ちるお金が落ちなくなると言うコトにはなるから、ある程度の規模感は、今後も追い求めて行くべきなんでしょうね。

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