キャセイ、2019年上半期決算で黒字転換!

キャセイは上半期決算で黒字転換!

香港のデモ活動の悪化で、すっかり書くのを忘れていましたが、何気にこのブログ、キャセイの決算についてはちょこちょこと触れているのですが、キャセイパシフィックグループの2019年1月~6月までの上半期決算が、少し前に発表になっています。

2018年上半期の決算は、2億6,300万香港ドルの赤字(約37億円)でしたが、今期は、13億4,700万香港ドル(約181億円)と、見事に黒字転換に成功しました。

【決算】キャセイは3期連続の赤字だけれど、シアトル就航発表!

香港の航空最大手であるキャセイパシフィック航空。 ボクも好きな航空会社の1つなんですが、2018年1~6月の上半期決算が発表になりました。 最終損益で、2億6,300万香港ドルの赤字で着地。 日本円に換算すると約37億円の赤字決算となりました。 …

黒字転換の要因としては、燃料価格が下落して利益を押し上げたコトが大きかった模様。
一方で、ドル高になっている部分は、利益を押し下げている形に。

積極的な路線開設が功を奏した形に!

全体の売上高は、前年同期比0.9%増の535億香港ドル。
旅客事業だけで見ると、前年同期比5.6%増の374億4,900万香港ドル。

2018年以降、赤字決算を出しつつも、新規の路線就航を相次いで行っていたキャセイグループ。

具体的に見てみると…

2018年3月15日~ エアアスタナとコードシェア実施
2018年3月25日~ 香港~ブリュッセル線就航(週4往復)
2018年3月25日~ 香港~テルアビブ線増便(週6往復化)
2018年4月15日~ 香港~バルセロナ線再開(週3往復)
2018年5月2日~10月12日 香港~コペンハーゲン線季節定期便で就航(週3往復)
2018年6月2日~ 香港~ダブリン線就航(週4往復)
2018年7月1日~ 香港~バルセロナ線増便(週4往復化)
2018年9月15日~ 香港~ワシントンDC線就航(週4往復)
2018年10月28日~ 香港~ダバオ線就航(週4往復)
2018年10月29日~ 香港~メダン線就航(週3往復)
2018年10月29日~ 香港~バルセロナ線増便(週5往復化)
2018年11月13日~2019年2月28日 香港~ケープタウン線季節定期便で就航(週3往復)
2018年12月19日~2019年3月30日 香港~徳島線季節定期便で就航(週2往復)
2019年3月31日~ 香港~シアトル線就航(週4往復)
2019年4月3日~10月26日 香港~小松線季節定期便で就航(週2往復)

既存路線の増便やこうした新規開設路線が功を奏して売り上げ増と言うコトなのでしょうね。

供給座席ベースで6.7%増。

座席占有率は、前年同期と同様の84.2%で、しっかりと管理出来ているのはキャセイらしい感じがしますが、長距離路線のエコノミークラスで競争が激化しているからなのか、旅客1人の1キロメートル輸送当たりの収入は、0.9%減の54.9香港セントになった所は、今後の課題と言う所でしょうか。

巨額な赤字決算だった時に、これだけの積極的な路線展開を決断するのは、かなり勇気がいる話だと思うのですが、見事に成功したと言う形ですね。



2019年下半期は新潟に就航!徳島線も再開!

2019年下半期は、この黒字転換を受けて、より攻めの経営姿勢になるのか…と思いきや、デモに従業員が参加したと言うコトの責任を取って、CEOが退陣を表明すると言う嵐の中でのスタートに。

キャセイ、圧力でCEO辞任へ!

2ヶ月に渡って反政府のデモ活動が広がっている香港。 先日は、空港でデモ活動が行われ、香港国際空港を発着する全ての航空便の運航が停止すると言う事態も起きたほか、現在も、空港のターミナルビルに入るのは、出発便利用者に限定され、入館時にチェックが行われる様になるに至っているなど、混乱の余波が続いている現状。 空港内でデモ活動が繰り広げられ、全ての運航便が欠航になるなど、混乱が起きた香港国際空港。 …

何とも残念な限りですが、LCCの香港エクスプレス航空を傘下に収めたコトで、新たらしい経営モデルを構築して行くべき期間になるのかな…とも。

因みに下半期での新規路線開設は、以下の通り。

2019年10月30日~2020年3月28日 香港~新潟線季節定期便で就航(週2往復)
2019年11月9日~2020年3月28日 香港~徳島線季節定期便再開(週2往復)

共にキャセイドラゴン航空での運航になり、日本路線です。

元々、キャセイの日本路線は大都市集中型と言う感じで、就航都市数は都市圏に限られているけれども、便数が多いと言うイメージがありましたが、徳島・小松・新潟と、季節定期便としてですが、色々と就航都市を広げ始めている感じですね。

日本路線が多かった香港エクスプレス航空を傘下に収めたコトもあって、日本でのこれからの展開も期待したい所です。

なので、余計にCEOの引率辞任と言うのが、もったいなかったなぁ…なんて思ったり。
やっぱりそれしか方法がなかったのだろうか…とも。

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