東急東横線の指定座席サービスQ SEAT、増便だが1両減車に!

2本増便だが対象車両は1両に!

関東大手私鉄の「東急電鉄」が、2024年5月7日から、東横線で運行している有料座席指定サービスの「Q SEAT」のサービス内容について、一部、変更を行なうコトを発表しました。

今回の改正は、こんな感じ。

東横線 Q SEAT改正点
  • 提供時間帯の拡大
    ・渋谷発18:35発へと対象便を拡大
  • 対象車両の削減
    ・5号車のみでのサービス提供に変更

東急の「Q SEAT」は2018年に大井町~田園都市線でスタート。
2023年8月からは東横線でもサービスを開始した座席指定サービスで、ロングシートとクロスシートを切り替えられる車両を使用し、「Q SEAT」でのサービス提供の場合は、クロスシートモードで運転されている。

東横線の場合、対象列車は全て渋谷始発の下り急行列車が対象で、10両編成のうち、4・5号車の2両が座席指定車両となっている。

現状は、渋谷発19:35の193号から開始し、20:05(201号)・20:35(203号)・21:05(211号)・21:35(213号)の5本。
今回、18:35発からが対象になり、2本増の合計7本が「Q SEAT」の対象になります。

但し、4・5号車の2両が対象だったのが、5号車のみの1両に。

「Q SEAT」対象車両は、大きくラッピングされた車両になっているが、減車された後も、ラッピングはそのままで使用するとのコト(但し、4号車はロングシートモードでの運用に)。

 

需要が伸びなかった理由は…?

そこまで需要が伸びなかったと言うコトなのでしょう。

その理由としては、こんな感じなのかな?と。

  1. 渋谷始発の急行列車が対象になっているコト
    東横線の急行は、とにかく停車駅が多く、速達性が皆無。
  2. 所要時間が全区間乗車しても、大した時間ではない
    渋谷から横浜まで乗り通しても、30分強の所要時間でしかない
  3. 利用料金が500円
    多少、割高感を感じる設定価格

もちろん、潜在的な需要はあると思う。
所得水準も高い沿線でもありますし。

ただまずは東京メトロ線からの列車に設定がされていないのは、残念なところ。
渋谷始発にして、渋谷からの着席需要に応えたと言う話なのだろうが…

結局のところ、ちょっと中途半端な感じになっているのだとは思う。

路線長もそうだし、乗車時間としても長すぎず、短すぎずですし、設定も乗り入れのない自社線内完結の急行ですしね。

首都圏でも座席指定サービスは広がったけれど…

関東圏でも、着席サービスがこの数年、一気に進んだ感じ。

・東武…TJライナー/THライナー
・西武…S-TRAIN/拝島ライナー
・京王…京王ライナー
・東急…Q SEAT(東横線・大井町/田園都市線)

さらに京急にはウイング号があるし、特急車両を使った京成のイブニング/モーニングライナーがある。
小田急や西武も特急車両でのライナー需要に対応している感じがある。

その中で、東急は一部の車両だけが指定席になっている変わり種。
関西だと、一部車両だけが指定席と言うのも、メジャーになりつつありますけれどね。

で、この「Q SEAT」と西武のS-TARINはやや苦戦している印象なので、こうして追加の改善策が取られるのは、悪い話じゃない。

ただ減車・増便は、根本的な改善に繋がると言う感じはしないけれどなぁ…と。

対処療法としてはアリなんでしょうが。

ただ、こうしてサービスの選択肢が残ると言うコトには意義がありそうな感じだけれど。

どうせならば、東京メトロ副都心線直通列車にも設定してみれば良かったのに…とは。

1枚につき、1,000円を日本赤十字社を通して募金いたします。

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