訪日外国人旅行者も対象に!
「観光庁」が、元旦に起きた能登半島沖地震の復興支援を兼ねた「北陸応援割」の概要を発表しました。
ひとまず発表された内容を見てみると、こんな感じ。
- 期間|未定
- 対象エリア|石川県・富山県・福井県・新潟県
- 対象者|対象エリアを旅行する旅行者(国籍を問わず)
- 内容|被災エリアにおける1泊以上の旅行・宿泊商品を対象に、旅行・宿泊料金を支援
対象エリアの旅行・宿泊料金が最大で50%になると言う支援策。
支援上限額は、
・宿泊単体・1泊の交通付き旅行商品…20,000円
・2泊以上の交通付き旅行商品…30,000円
・2県以上に宿泊する周遊型旅行商品…35,000円
と言う感じ。
震源地の能登地方については、より手厚い支援を検討しているとのコト。
実施時期などは、決定後、改めて発表になるとのコトだが、G.Wの前までが想定されている状態。
石川県は遅れてのスタート希望?
ただ足元は乱れている感じで、震源地になっている石川県は、福井・富山・新潟県と同時のスタートに難色を示している状態。
その理由としては、各宿泊施設が2次避難先として受け入れを行っているが、仮設住宅の建設がまだ全然、追いついていない状態であると言う点。
観光と復興とを一緒に進められる状態にないと言うのが、石川県の本音のようだ。
個人的には、やはり早すぎるのでは…?と言う気がする。
もちろん、風評被害と言うのは、大きい。
それは事実。
宿泊施設は2次避難先として受け入れを行っているが、土産物屋などはその恩恵に預かれる訳でもないですしね。
確かに支援策としては、かなり効果的なのは事実。
だけれども、“応援しよう!”と言う意識よりも、“単に安くなるから行く”と言う感じの消費者のほうが多いのでは?と。
単に単価が下がるだけの政策は、特にリピーターを生む訳でもないし、観光施設と言うのは、単価=顧客層と言うのが如実に出るモノ。
応援割で支援があると、結果的に単価は下がり、本来、望んでいない顧客層が来ると言うだけで、そうなると本来のリピーターが離れるだけでもあるし、どうなの?と言う感じ。
もちろん、観光支援と言うのは、波及効果も大きいのは事実ですが、今まで少しずつ単価を上げてきた施設からすれば、元の木阿弥でもあるしね。
割引かないと来ない顧客を望むべき?
個人的には割り引くのではなく、1泊につき幾らかを上乗せして、それを被災した自治体に配分するほうが長い目で見たらプラスなんじゃないかな?と言う気も。
日本は災害の多い国だけれども、そうしたドネーション文化はやや弱めのように思う。
そうした策にすれば、ホントに“応援する気持ち”がある人だけが行くようにも思うし、単価が下がる訳でもないから、望まない客層が来ると言うコトもないし、今までコツコツと上げてきた客単価も守れますしね。
ってか、地震の際に震度5強の場所にいたけれど、もう2,3日後には、震災があったと言うコトを忘れてどんちゃん騒ぎのお客さんもいましたしね。
大きな余震が来て、エレベーターが止まったら、どうやって避難するんだろう、この人たち…?みたいな。
そんな顧客、いらんでしょ、宿泊施設側からすれば。
そしてそんな顧客を税金を投入してまで支援する必要もないでしょ…って言う気にしかならないんだけれど。
ってか、そもそも便乗して被災地でもない旅行代理店が稼ぐコトを支援するのも、どうなの?と言う気もするしなぁ…
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