赤字脱出ならず!春秋航空日本決算!
何故だかこの春になると、毎回、「春秋航空日本」の決算を取り上げているこのブログ。
今年で何度目だろう…と思ったら、取り上げるの、5年目でした。
・2018年度版
・2017年度版
・2016年度版
・2014年度版
…とそんなコトを思いつつ、2019年度の決算が発表になりましたので、見てみました。
2019年度も残念ながら、赤字で着地しました。
まずは2019年度となる第8期決算公告(2019年1月1日~12月31日)を見てみます。
・売上高:148億2,000万円
・営業損益:▲22億8,000万円
・経常損益:▲25億4,900万円
・純損失:▲27億5,000万円
と言うコトで、8期連続での赤字決算と言うコトになりました。
ただ2018年度の売上高は、95億1,600万円でしたから、売り上げとしてはかなり伸ばしたと言う状態。
それに伴って、損益も改善した感じです。
とは言っても、2018年度の営業損益は45億円の赤字。売り上げが50億増えているのに、赤字額は半減止まりと言う感じですけれどもね。
利益剰余金で見ると、2018年度は▲245億5,700万円でしたが、2019年度は▲273億700万円と、こちらも悪化している形です。
因みに、純資産は78億2,200万円から89億5,400万円に(流動資産49億2,700万円・固定資産40億2,200万円)。
国際線増強をした2019年度
12月には成田~上海線に就航今年も、運航開始した2014年度からの状態を一覧にしてみました。
年度 | 資本金 | 売上高 | 営業損失 | 純損失 |
2014年度 | 69億 | 8億3,600万 | 48億8,900万 | 49億 |
2015年度 | 106億5,500万 | 25億2,100万 | 48億3,900万 | 49億 |
2016年度 | 114億 | 51億6,200万 | 38億1,700万 | 37億9,100万 |
2017年度 | 114億 | 91億4,100万 | 42億3,900万 | 42億4,800万 |
2018年度 | 114億 | 95億1,600万 | 45億200万 | 50億1,100万 |
2019年度 | 124億 | 148億2,000万 | 22億8,000万 | 27億5,000万 |
一貫して赤字が出ていると言う内容なのは、今年も変わらず。
でも、今年も売り上げ的には増収と言うのも、実は変わらず。
2019年度の動きとしては、成田~ハルビン線を1日1往復体制化、7月には成田~寧波線も、1日1往復へ増便。
12月には成田~上海線に就航して、国際線を6路線体制へ増強(成田~寧波・ハルビン・重慶・武漢・天津+上海)。
国内線3路線(成田~新千歳・広島・佐賀)と合わせて9路線になり、かなり光明が見えた状態で2020年度を迎えた感じでした。
コロナウイルスの影響で減便中…
が、新型コロナウイルスの影響は、確実に春秋航空日本を襲っている状態。
国内3路線と国際6路線の運航があるのに対して、2020年4月13日以降は、
・成田~新千歳
・成田~広島
・成田~佐賀
・成田~ハルビン
の4路線をそれぞれ日曜日の週1往復のみ運航すると言う、最早、風前の灯火の様な運航体制になっている状態。
この状態が解消されない限り、まず黒字転換は難しいですよね、さすがに。
大きな赤字が続いていましたが、ようやく日の目が見えて来た矢先なだけに、今回の影響は、かなり残念な感じはしてしまいますが、それでも2019年度の決算を見ていると、ちょっと先に期待が持てる内容なのは、確かですね。
[speech_bubble type=”rtail” subtype=”L1″ icon=”tabikazu01-i.jpg” name=”たびかず”]がんばれ、春秋航空日本![/speech_bubble]
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