春秋航空日本の決算が発表に!
何故だか毎年、「春秋航空日本」の決算を話題として取り上げているのですが、2018年度の決算も発表になりました(因みに、ボク自身はまだ春秋航空日本には搭乗したコトがありません)。
例年通り(?)、今年も散々な形での発表になっています。
春秋航空日本の決算がまたまたスゴイ(2018年6月発表版)
何故か成田をベースにしている「春秋航空日本」の決算の話を、この数年、記事にしているのですが、2017年度の決算も発表になりました。 またまた今回も、散々な形での発表になっています。 因みに、この数年の決算具合の記事は、こんな感じ。 ・ 春秋航空日本の決算がスゴイ(2017年4月発表版) ・ 春秋航空日本の決算がスゴイ(2015年4月発表版) …
そもそもこの「春秋航空日本」は、成田をベースにしているLCCの1つ。
社名からも分かるのですが、中国の「春秋航空」の日本法人として、誕生したのですが、ここ数年の決算は、ホントに散々足る内容になっていました。
因みに、去年の決算は…と言うと、2017年度版の第6期決算は、純損益が42憶4,800億円(赤字)でした。
で、2018年度となる第7期決算公告(2018年1月1日~12月31日)を見てみます。
売上高:95億1,600万円
営業損益:▲45億200万円
経常損益:▲46億6,400万円
純損益:▲50億1,100万円
これで7期連続しての赤字決算と言うコトになってしまいました。
前年度に比べると、売上高は微増ですが、純損益は増加と言う形なので、赤字幅が拡大していると言うコトになります。
利益剰余金で見ても、前期は▲195億4,500万円だったのが、2018年度は▲245億5,700万円と悪化しています。
それに比べ、純資産は78億2,200万円しかないと言う状態なので、相変わらず、財務状態としては宜しくない状態ですね。
一貫して赤字決算を出している春秋航空日本
実際に運航を開始した2014年度からの動きを一覧にしてまとめてみると、こんな感じになっています。
資本金 | 売上高 | 営業損失 | 純損失 | |
2014年度 | 69億円 | 8億3,600万円 | 48億8,900万円 | 49億円 |
2015年度 | 106億5,500万円 | 25億2,100万円 | 48億3,900万円 | 49億円 |
2016年度 | 114億円 | 51億6,200万円 | 38億1,700万円 | 37億9,100万円 |
2017年度 | 114億円 | 91億4,100万円 | 42億3,900万円 | 42億4,800万円 |
2018年度 | 114億円 | 95億1,600万円 | 45億200万円 | 50億1,100万円 |
一貫して赤字が出ていると言う決算内容です。
が、実は何気に増収は続いていると言うのも事実だったりします。
特に、2018年は1月から欠航が相次ぎ、新千歳線は運行が見合わせになり、国内線も一時は成田~佐賀・広島線を1日1往復しか飛ばせないと言う状態だったのを考えると、増収になったと言うのは、持ち直せたとも言えるのかも知れませんが。
新千歳線なんて、2018年1月16日から運休して、復活したのが8月1日ですからね。
かなり長期間の運休になっていた訳ですから、まさか決算も増収で出て来るとは思ってもいなかったです。
長期間の運休後は、運休の話題を聞かなくなったので、JALの整備子会社であるJALエンジニアリングへと、航空機の管理を含む包括的な整備業務委託を開始したコトで、しっかりとした運航体制が構築出来たと言うコトなのでしょうね。
春秋航空日本、「SPRING」へブランド変更!~寧波へも就航!
LCCの春秋航空日本が、ブランド名を「SPRING」へと変更するコトを発表しました。 キャッチコピーは”SMILE!SWING!SPRING!”とし、旅のワクワク感や、笑顔で飛躍すると言ったイメージが込められているとのコト。 機体デザインも同時に変更をし、尾翼などの大きなデザインに変化はないモノの、機体の前方にあった”SPRING JAPAN”や”春秋航空日本”の文字はなくなるとのコトです。
ブランドも「春秋航空日本」から「SPRING」へと変更するコトが発表になり(社名はそのまま)、2019年には、5路線目の国際線として、寧波への就航を果たしています。
寧波線はデイリー運航化へ!
現在は、
・成田~新千歳:1日2往復
・成田~広島:1日2往復
・成田~佐賀:1日1往復
・成田~重慶:週4往復
・成田~武漢:週3往復
・成田~天津:1日1往復
・成田~ハルビン:1日1往復
・成田~寧波:週4往復
と、国内線3路線と国際線5路線を運航しています。
2018年9月に成田~天津線を1日1往復体制に増便。
2019年1月に成田~ハルビン線も1日1往復体制に増便。
成田~寧波線は、2019年7月にも1日1往復体制へと増便するコトが発表になっています。
この感じで行けば、2019年度は増収増益になるのかな。
何だかそんな予感がしますね。
ようやく光が見えて来た。
そんな感じでしょうか。
ただまだまだ機材のスケールメリットが出せる状況でもないですしね。
現状は、6機ある機材の内、5機で全便を回している形になるので、6機をフル稼働させると言うのが目標になるのでしょうか。
一応、2021年度に黒字転換と言う中期計画を立てている状態ですが、その為にはもう少し機材と路線が欲しい所なんじゃないかな…なんて思ったりも。
広島と佐賀空港に乗り入れている国内線唯一のLCCですから、この辺りの増便も期待したい所ではありますが、まずは中国系と言うコトで、中国への国際線へと注力するのかな…とも。
まぁ、ともかく赤字が増大したのは事実ですが、ようやく光明が見え、反転攻勢に出られるだけのチカラが出て来たと言う感じの決算となった2018年度の春秋航空日本。
ピーチ・ジェットスタージャパンに続くLCCとして、しっかりと存在を構築出来るかが掛かる1,2年になりそうな感じはしますね。
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