JR東日本、みどりの窓口を大幅削減へ!
JR東日本が、2025年までに「みどりの窓口」を、約1/3にまで削減する計画を発表しました。
既に、インターネット・スマートフォンによる切符の購入を促進しており、チケットレスへの対応を進めている最中で、コロナ禍で経営環境が悪化する中で、コスト削減も兼ねた動きと言えそうです。
現状、JR東日本の「みどりの窓口」は、首都圏で231駅に、地方で209駅に併設されていますが、それを2025年までに首都圏・地方でそれぞれ70駅程度にまで縮小する計画とのコト。
2021年6月27日に「えきねっと」のリニューアルが発表されているJR東日本。
今回の「えきねっと」のリニューアルでは、経路検索・座席指定・支払い方法などが拡充される訳ですが、それに歩調を合わせて「みどりの窓口」の縮小と言う感じで、より一層、ネット発券・チケットレスへと舵を切った形ですね。
ネット拒絶反応が強い世代をどうするか
JR東日本としては、現状、「えきねっと」の取扱比率は、約25%(2020年度時点)。
自社新幹線のチケットレス比率は、約30%。
これを取扱比率では、2025年度までに60%へ、自社管内の新幹線でのチケットレス比率は70%へと拡大するのを目指している状態なので、「みどりの窓口」の縮小は、この動きに拍車を掛けそうな勢いですね。
一応、オペレーターが対応する自動券売機などを駆使して、ネット・スマホが苦手な層へのサービスも維持したい考えの様ですが、まぁ、これはコロナに関係なく、いずれは行なわれるべき話だったのようには思いますね。
コロナ禍で中長距離需要が落ち込んでいる中で、年間、25億円の人件費の削減を見込むと言うコトで、単にコロナはきっかけになったと言う感じなだけで。
と言うか、そもそも、ややこしい発券が多い周遊券がほぼ壊滅した時点で、もっとネット移行すべきだったのだとは思いますけれどね。
単純往復ぐらいならば、新幹線+在来線と言う組み合わせでも、さほど、自動券売機などでも分かりにくくないですし、寧ろ、今の利用状況的に単純往復じゃない乗車券などを買いたい人って、自由旅行だとどれくらいいるんだろう…とも。
ただ、実際、中長距離需要で現在、最もボリュームがあるゾーンなのは、ネット・スマホが苦手だと言われている高年齢層なのは事実。
この辺りへの取り組みをどう行うのかも気になるところではありますが、そもそもこの年齢層って、使ったコトのナイものに対しての拒絶感が強そうな気がしますし。
周回遅れから少し改善しただけ…
ただ個人的には、JRのネット・スマホ発券は、周回遅れと言っても良い様には思います。
QRコードでそのまま改札機に行ける…だとか、登録したICカードでそのまま改札機にタッチするだけで、乗車券+特急券などが発券されるだとか、そう言う仕組みにならないと…とすら。
特にJR東日本だと他社線への相互直通乗り入れも行なっている線区も、JRの中では多く、わざわざJRの券売機に行くと言うのも、面倒ですから、この辺りをもっと改善して貰いたい所。
ってか、どうして既に周回遅れなのに、券売機に行かなければ行けないシステムにしちゃったんだろうなぁ…と言う感じもしますけれど。
航空各社ですら、既に、預け入れ荷物が無ければそのまま保安検査へ向かい、専用のリーダーにピッとタッチするだけと言う時代なのに。
何だか、ちょっともったいない感じはしますが、やっぱりマルスの重さには勝てないんかな?
まぁ、まずは第1歩なのでしょうね。
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