東急・相鉄新横浜線開通!+運賃値上げ!
今年も春のダイヤ改正の日がやって来た。
大きく変わるのは、何と言っても東急・相鉄新横浜線の開通だとは思う。
東武・東京メトロ・東急・埼玉高速・相鉄が一気に繋がる新路線。
東急・相鉄新横浜線、都心からの乗り入れは三田線が多めに!
個人的にはどれだけ遅延が波及しちゃうのか…と言うコトに、戦々恐々としていますが、大きな話題としては、ダイヤ改正以外に運賃改定がある。
JR・私鉄など主要鉄道会社が、年内に在来線運賃を改定するのだが、その第1弾が、本日3月18日で、主に首都圏7社が値上げと言うコトになる。
具体的な改定のスケジュールは、こんな感じ。
改定日 | 主な鉄道会社 | 値上げ幅 | 理由 |
3月18日~ | JR東日本 西武鉄道 東武鉄道 小田急電鉄 相模鉄道 東急電鉄 東京メトロ |
10円 | バリアフリー対策 |
3月27日~ | 西日本鉄道 | ||
4月1日~ | JR西日本 阪急電鉄 阪神電気鉄道 京阪電鉄 大阪メトロ |
||
近畿日本鉄道 | 初乗り20円 | 利用者減少+ バリアフリー対策 |
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5月20日~ | JR四国 | ||
10月1日~ | 南海電気鉄道 | ||
秋ごろ | 京王電鉄 京浜急行電鉄 |
平均10%程度 | |
2024年春ごろ | 東京モノレール | 利用者減少 |
*東急は初乗り10円の値上げ
表にも含めましたが、東京モノレールの値上げも発表になったばかりで、どんどん値上げする鉄道会社が出ている状態ですね。
値上げ幅はそこまで大した金額じゃない。
定期代は会社から支給される方も多いと思うので、そこまで影響はないかも知れない。
だけれども、やはり地味に痛いですね。
バリアフリー化に使途を限定する運賃改定だと、審査が不要で届出のみでOKと言うのが、その呼び水だとは思う。
またバリアフリー化は別に、身体に障害を持った人だけにメリットがある訳じゃないから、社会が広く薄く負担をするべき話だとは思う。
だけれども、各社でバリアフリー化に対してのこれまでの動き・実績が異なる中で、同様に値上げされると言うのも、どうなのかな?と言う気はする。
JR東日本は、管内の駅の数が多いので、まだまだ道半ば。
西武鉄道は、ホームドアの設置ですら池袋・西武新宿など6駅に留まるので仕方がないとは思うし、コレを機に、バリアフリー化の速度を上げるべきだとは思う。
一方、東京メトロで見ると、ホームドアの設置率は既に80%を超えている状態。
まだ未整備の駅もあるし、ホームドアの設置だけがバリアフリーじゃないけれども、運賃を改定する必要があるのか?と言う気はしてしまうし、東急電鉄も、既にバリアフリー料金制度の対象となるような設備の整備は、ほぼ完了している状態だったりする。
整備をすれば終わりではなく、維持費もバカにならないだろうし、さらに更新も必要になって来る中で、これまでの運賃が安すぎたので、改定する感じだろう。
ただ鉄道事業者の中でも、整備に対しての進捗に差はある。
なので、同じ制度内での改定と言うのは、やや疑問符もあるかな…と。
上述したとおり、今後は維持費なども必要になって来るので、バリアフリーを理由とした値上げに疑義はないけれどもね。
JR東日本はオフピーク定期券発売へ!
値上げに対して、鉄道事業者では緩和策も用意している。
JR東日本は、JRE POINTを軸としたポイント制度での還元と、オフピーク定期券を発売した。
ただオフピーク定期券は、どこまで広まるのかは、やや疑問な部分がある。
ピークタイムの乗車に対して、100%の運賃請求ではなく、50%程度の請求であれば、まだハードルも低いんだけれどね。
普段はオフピークに乗車していても、出張や他店ヘルプであったり、稀にピークタイムに乗車すると言うコトもあるでしょう。
そうした乗車に対して、100%の運賃請求となると、どうしても買いにくい気はする。
まぁ、定期券なので、企業側が判断するコトになるかも知れないけれど、企業側としても計算がややこしくなるような気はしますね(普段はオフピーク定期券で支給していて、稀に業務でピークタイムに乗車した場合は、経理清算も必要になりますしね)。
JR東日本、現行より10%割引のオフピーク定期券導入へ!
西武鉄道は、乗車回数に応じたポイント制度を新設。
今まで、乗車ポイント制度はあった西武ですが、回数券を廃止して、ポイントで還元するコトに。
ただやはり紙媒体の回数券を廃止するコトになったので、ちょっとマイナス感は否めないですかね。
紙媒体だと3ヶ月有効だし、使い勝手は良かったのですが、乗車ポイント制度だと、1ヶ月単位になっちゃうので、プチユーザーだと改悪と言うコトに。
西武鉄道、乗車回数に応じたリピートプラス開始へ!回数券は廃止に!
まぁ、どこの鉄道事業者も、同じ感じで、回数券廃止→ポイント制度の拡充と言う感じになってますね。
これが今後、功を奏するのかどうかは、現時点では未知数。
グループ力のある鉄道事業者であれば、ポイント制度を軸にした動きに繋がりますが、既に西武百貨店や西友がグループから離れてしまっている西武で、成功するのだろうか…と言う気も。
攻めたダイヤ改正もそろそろ欲しい…
交通事業者もコロナ禍で青色吐息。
そこからようやく立ち直りつつある状態。
今回の運賃改定で、どれだけ収益的に楽になるのか。
そしてバリアフリー化などの対策が進むのか…
まさにそんな感じですが、コロナ禍の影響も一段落して、通勤電車も復活状態。
そろそろ、コロナ禍で収縮したダイヤにメスを入れても良かったのでは?と言う気はしますが、あまり大手の鉄道事業者の中で、そうした動きが見られなかったのは、残念な感じ。
まだ夜時間帯の需要は戻っていないけれど、それ以外の需要は、結構、戻りつつあると思うんで、需要喚起に繋がるような動きが欲しかったなぁ…と。
あえて言えば、東武東上線の快速急行が朝霞台に停車して、武蔵野線からの乗り継ぎ需要拡大を目指すぐらいでしょうか(その代わり、志木は通過と言うコトになりますが)。
ま、次の一手に注目して行きますかね。
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