ボリビア大統領選の結果は、モラレス氏辞任!

モラレス氏、ボリビア大統領辞任!

大統領選挙の結果について、混乱が続いていた南米のボリビア。

現職候補で4選を目指していたモラレス氏と、元職であるカルロス・メサ氏のほぼ一騎打ちと言う構造だった今回の大統領選挙。
当初から、モラレス氏が先行はしていたが、メサ氏との差が小さく、最初の投票では決着が付かず、2者による決選投票に持ち越されると言う見通しが高かった。

が、なぜか約1日間に渡って集計が中断された後、モラレス氏のリードが一気に広がったコトが発表され、1度目の投票で決着が付く可能性が高まった。

ボリビア大統領選、モラレス氏4選?でも、結果が怪しく、ゼネスト呼び掛け!

ボリビアの大統領選挙が2019年10月20日投開票で行われた。 基本的な対構図は、現職のエボ・モラレス大統領対カルロス・メサ元大統領(合計で9人が立候補している)訳だけれども、公式結果が発表され、現職のモラレス大統領の4選が発表になった。 が… これが、どうも怪しい。 そもそもボリビアの大統領選挙と言うのは、1回目の投票で勝利を収める条件は、以下の通り。 …

これに対して、メサ氏などの野党候補支持陣営によるデモが、全土に広がり、物流・交通機能がマヒすると言う状態に陥っており、3人が死亡した他、数百人が負傷をしているとのコト。

モラレス氏は、これに対して、「深い遺憾」の意を表し、議会へと辞表を提出するコトに。
テレビ放送を通じて、「国家の為に」辞任するとの表明を行った。

モラレス氏は、先住民出身としては、ボリビアでは初めてとなる大統領。

14年ほど前に就任して、比較的短命政権が続いて来たボリビアでは、かなりの異例となる長期政権を組んでいた訳ですが、さすがに4期目の続投は叶わずと言うコトになりそうです。

暫定大統領は…誰?

大統領ポストは、恐らく暫定的なモノになるかと思いますが、誰が引き継ぐのか、現状、不明。

憲法上だと、副大統領が繰り上がるコトになりますが、ガルシア・リネラ副大統領は、モラレス氏の辞任発表の直後に、辞任を表明。

続く憲法上の継承順位3位になるのは、サルバティエラ上院議長ですが、こちらも辞任を発表。

この辺り、もうさすがボリビアです。

副大統領の職務は、お飾りか?と、つい突っ込みたくもなります。

一応、上院副議長であるヘアニネ・アニェス氏が、新たな選挙の迅速な実施を宣言して、暫定大統領の選出手続きを開始しましたけれど、大統領辞任時には、副大統領などの辞任発表は効力ナシぐらいに、憲法改正した方が良いのでは…?と。

と言うのも、カルロス・メサ氏が大統領だった時の、最初に大きな辞任騒動になった時も、同じ様なコトが起きてました。

メサ大統領、辞任表明。
副大統領、辞任。
上院議長、拒否。
議会も大統領の辞任拒否。

こんな感じだったかと。

ここまで責任回避がなされると、“お見事!”と言いたくもなります。
モラレス氏が、長期政権になったコトで、忘れていましたが、ボリビアって、政治の停滞が多々ある国だと言うコトを、久しぶりに思い出してしまいました。

反米政権だし、先住民族とそれ以外の共存が実現したとも言えないけれど、モラレス氏の最大の功績は、とりあえず、政治の停滞を作らなかったと言うコトだろうな…と思う訳だけれども、その重しが消えた訳で、この先、どう転ぶのだろう…とも。

少なくとも、先住民族系には支持をされていた部分もある。
大統領選挙でも40%近い得票率は、確実にあっただろう。

だけれども、評価が分かれる大統領になったのは、間違いがなさそう。

そして、この先は、ひとまずメキシコへの亡命を申請したとのコトで、メキシコ政府側も亡命申請を受理したと。

亡命を申請すると聞くと、やっぱり限りなく黒だったのだろう…と思いたくなる訳ですが、院政を行わないだけマシと考えるべきなのかもな…と。



南米で続くドミノの様な情勢

それにしても…

エクアドルは大規模デモで法案棄却。
チリも大規模暴動化。
ボリビアは大統領辞任。
南米の政治と治安が、ここに来て、一気に爆発した感じ。

それぞれに理由は異なる訳で、ただ単にタイミングが被っただけなのでしょうがね。

でも、アルゼンチンは政権交代が起きたし(そしてデフォルト危機が政権交代によって拍車が掛かった状態)、ペルーも政権は安定しない状態が続いている。

このエリアには、「安定」と言う2文字は存在しないのかな…と、つい思ってしまいます。

いや…

ないか、それはさすがに。

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