中国南方航空のスカイチーム脱退は2019年末!

スカイチーム正式脱退は2019年末

中国3大航空会社の1つである「中国南方航空」。

日本路線も多い航空会社の1つですが、2018年11月に、加盟しているスカイチームからの脱退を表明していました。

そして、予定通りに2019年末を以って、スカイチームからの脱退を行なうコトを明らかにしています。

中国南方航空、スカイチームを年内に脱退!

中国南方航空が、現在加盟している航空アライアンスのスカイチームを、2018年12月31日を以て、脱退すると言うコトが発表されました。 脱退に向けた諸々の手続きなどは、2019年内に完了するとのコト。 ってか、年内で脱退ですか。 ちょっと急すぎてびっくりです。 まぁ、マイル面ではいきなりすぎて、しばらく提携が残りそうな気はしますけれど。 …

今後の提携先についても発表を行っており、まずスカイチーム加盟航空会社とのコードシェアは引き続き行われるとのコト。

またスカイチーム加盟航空会社以外の会社とのコードシェアも、引き続き行われるとのコト。

2020年1月以降の「中国南方航空」のコードシェアでの提携航空会社と、マイレージでの提携航空会社は、次の様な形になります。

航空会社名アライアンスコードシェアマイル提携
ベトナム航空スカイチーム
大韓航空スカイチーム
エアヨーロッパスカイチーム
厦門航空スカイチーム
エールフランススカイチーム
KLMオランダ航空スカイチーム
デルタ航空スカイチーム
ミドルイースト航空スカイチーム
チェコ航空スカイチーム
チャイナエアラインスカイチーム
アルゼンチン航空スカイチーム
アリタリア航空スカイチーム
サウジアラビア航空スカイチーム
アエロフロートスカイチーム
アメリカン航空ワンワールド
四川航空未加盟
ブリティッシュ・エアウェイズワンワールド×
エミレーツ航空未加盟×
フィンエアーワンワールド×
JALワンワールド×
カンタス航空ワンワールド×
カタール航空ワンワールド×

提携会社にスターアライアンス加盟航空会社が1社も入ってこないと言う見事な線引き状態ですが、「中国南方航空」のスカイチーム脱退で、縁が切れるスカイチーム航空会社は、

・アエロメヒコ
・ケニア航空
・タロム航空
・中国東方航空

の4社と言うコトになり、ひとまず大きく変わると言う感じもないですけれどもね。

まぁ、この先は、ゆっくり変わっていくのかな…と言うのが、正直な所。

と言うか、スカイチーム脱退後も、これだけたくさんの加盟航空会社でマイルが引き続き貯められるとは思わなかったですね。

アメリカン航空との提携や、ブリティッシュ・エアウェイズとの提携強化に向かっていたので、てっきりデルタ航空やエールフランスとかとはコードシェア・マイルの提携は切れるモノだと思っていました。

逆に言えば、“何のための脱退なのやら…”と言う気にすらなりますが、やっぱり同じ中国を地盤にする「中国東方航空」から離れたかったと言うのが、真相なのかな…と改めて。

ワンワールド入りはあるのか?

今後については、ブリティッシュ・エアウェイズとも包括的な提携をスタートさせましたし、アメリカン航空との提携が強化されているので、デルタ航空辺りとの提携は、長続きしないのでしょうが、「ワンワールド」に加盟するかどうかと言うのが、試金石になりそうです。

「中国南方航空」としては、2021年まではどのアライアンスにも加盟せずに単独で運営していくコトを方針として固めている様ですが、3大アライアンスの中で唯一、中国本土に加盟航空会社がナイ「ワンワールド」としては、申し分ない航空会社なのでしょうが、何せ香港を拠点にしている「キャセイパシフィック航空」が、嫌がるのは間違いのない話。

「中国南方航空」の本拠地である広州と、「キャセイパシフィック航空」の本拠地である香港は、あまりにも近すぎますからね。

 

資本とアライアンスのギャップ

さらに話をややこしくするのは、「キャセイパシフィック航空」の資本関係。

スワイヤーグループが筆頭株主でありますが、その次の大株主がスターアライアンス加盟航空会社である「中国国際航空」。

アライアンスと資本が入り組んでいる状態なのが、「キャセイパシフィック航空」の現状。

仮に「中国南方航空」のワンワールド入りがあるとした際に、玉突きで何かしらの動きがあってもおかしくはない感じはします。

因みに、アライアンスと資本と言う話で言えば、「厦門航空」も同様の話になります。

「厦門航空」の親会社は、今回、スカイチームから脱退する「中国南方航空」。

ただ子会社である「厦門航空」は、そのままスカイチーム加盟航空会社として残る予定なので、ここでもアライアンスと資本が入り組むと言うコトになります。

何だかこの辺りがすっきりしないんですよね。

まぁ、利用者からしてみれば、“資本”なんて言う話は、どうでもよい話なのですけれど、本音の所としては。

ただ最近の航空産業の傾向としては、アライアンスよりも資本の論理と言う傾向にシフトしている感じはするので、そう言う意味でも、世界的な潮流に乗るのかどうかは注目して行きたい所ではあります。

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