デルタ、日本～ミクロネシア路線撤退へ！
アメリカのデルタ航空が、現在運航している成田～サイパン線と成田～コロール（パラオ）線の運休するコトが明らかに。
デルタは2018年1月から成田～グアム路線も運休しているので、これでデルタは日本～ミクロネシア線の運航から撤退するコトになりますし、2018年5月6日を以て運休予定になので、夏を待たずにGWまでの運航と言う形になります。
因みに、成田～サイパンも成田～コロールも、今、運航があるのはデルタのみなので、これで一気にサイパンにもパラオにも行きにくくなっちゃいます。
まぁ、サイパンなんかはLCCが出て来てもおかしくはない感じがありますが、出てこない所を見ると、やっぱりサイパンはハワイと違って、今でもツアー客がメインなんでしょうかね。
個人客が増えない限り、LCCには不向きでしょうし。
[amazonjs asin=”4773059001″ locale=”JP” title=”ひとりでも行ける世界の絶景 (サクラムック)”]デルタの成田路線、続々縮小へ
それにしても…
ホントにデルタの日本熱が冷め続けてますね。
この運休が行われると、デルタの日本路線は、
・成田～アトランタ・デトロイト・シアトル・ポートランド・ホノルル
・成田～マニラ・シンガポール・上海（浦東）
・羽田～ロサンゼルス・ミネアポリス
・関空～ホノルル
・中部～デトロイト・ホノルル
・福岡～ホノルル
に縮小します。この中では成田～上海（浦東）線も7月に撤退を予定しているので、デルタの日本発アジア線はマニラとシンガポールの2路線のみにまで落ち込むコトになります。
かつてのノースウエスト航空時代には、成田から台北やバンコクに飛ばしていましたし、関空からもマニラ、台北、クアラルンプール、ジャカルタ路線があった時代もあったコトを考えると、ホントに成田の機能と日本路線が縮小しているのが分かります。
ってか、一時は、成田～関空なんて路線も運航していたのが、今や信じられないぐらい（国内線として航空券を販売していた訳ではないですが）。
今後は仁川と上海にシフト？
スカイチーム発足後、日本には加盟航空会社がありませんが、最近では、スカイチームパートナーがいる仁川や上海へのシフトチェンジが急激に進んでいるので、もしかしたら、成田発デルタ運航のアジア線と言うのは、遅かれ早かれ完全になくなるのかも知れませんね。
2015年にはスカイチーム加盟の中国東方航空に出資もしていますし、大韓航空とはジョイントベンチャーを行うコトになり、提携の拡充が進んでいて、仁川からアジア方面への提携も一気に進んでいる状態。
仁川は24時間稼働ですし、そもそも大韓航空は路線数も豊富ですし、新しいターミナルも出来たし、これからは更に進化して行くのは間違いないでしょう。
逆に、仮にデルタの成田ハブ機能が残るとしたら、日本～ミクロネシア路線だったかも知れないのですが、今回の運休で、その目もなくなりましたし。
それにしても、この１～7月で4路線の運休。
かなりドラスティックに削って来ますね。
やっぱり最早、デルタは日本の成田ハブと言うのに興味がないんでしょうね。
ボクが初めて海外を1人旅した時に搭乗したのが、今のデルタ航空でもあるノースウエスト航空。
他の航空会社よりもちょっとだけ思い入れも強いので、やっぱり残念ではありますが、逆に言えば、“アメリカの航空会社なのに、成田にハブがある”と言う今までが異常だったと言う風にも言えるのかも知れないけれど。
ただ、デルタとしては、“2路線ともに搭乗率はかなり高い”としていて、
・全体的に、日本からミクロネシア方面への需要が減退している
・LCCの将来的な進出により市場環境が大きく変わる可能性が高い
と見ていて、中長期的に見た結果、今回の運休と言う措置になった模様。
ユナイテッドも日本～グアム路線を一気に縮小中
因みに、日本～ミクロネシア路線と言えば、ユナイテッド航空も縮小が相次いでいて、
・仙台～グアム：週2便運航→4月1日から運休
・新千歳～グアム：週2便運航→1月15日から運休
・関空～グアム：週14便運航→3月27日から週7便運航に減便
・中部～グアム：週14便運航→3月27日から週7便運航
・成田～グアム：週21便運航→GW以降に機材小型化
こちらはデルタ以上にドライに絞って来ていますね。
グアムの場合は、北朝鮮のミサイル問題とかもありますが、グアム・サイパンに関しての根本的な課題は、やっぱり“リゾートの魅力を伝えきれていない”と言う所にあるんでしょうね。
色々と政府観光局が旗は振っていますが、ハワイやアジアのビーチに比べると、周回遅れになっている様な気がしなくもないし。
訪問客が減少→航空路線撤退→さらに訪問客が減少と言う負のサークルに入りそうな気配がある様な…
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