中国・韓国からの入国を制限!
日本政府は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、中国と韓国に対して発給したビザの効力を停止し、香港とマカオ・韓国に対するビザ免除措置を停止し、中国と韓国からの入国者は全員、検疫所長が指定する施設で14日間、待機し、日本国内においては、公共交通機関を利用しないように要請するコトを発表しました。
期間は、2020年3月9日0:00~3月31日までとなっているが、状況に応じて、延長の可能性についても言及しました。
航空機の到着に関しても、中国と韓国から日本へ向かう路線は、成田・関空のみに到着が出来、船舶による両国からの入国も不可になりました。
さらに入国拒否地域も、2020年3月7日0:00からこれまでの中国(湖北省・浙江省)と韓国(大邱広域市・慶尚北道清道郡)に加え、韓国の慶尚北道慶山市・安東市・永川市・漆谷郡・義城郡・星州郡・軍威郡とイランのコム州・テヘラン州・ギーラーン州が追加されるコトになりました。
中国・韓国から帰国の日本人も制限対象!
具体的に見てみると、中国・韓国への対応は、こんな状態。
中国・韓国からの外国人
・ビザ発給済み→効力停止
・新規のビザ発給→一部の例外を除き認めず
日本にいる中国人・韓国人
・引き続き滞在可能だが、再入国許可を持ち、中国・韓国に出国して日本に再入国する際は、指定場所で2週間待機
中国・韓国から帰国する日本人
・指定場所で2週間待機を要請
ただ2週間の待機については、法律上の措置ではないため、強制力はないとのコト。
韓国も報復措置発動でビザ免除停止!
新型コロナウイルスの感染拡大を止める為の措置であり、2020年3月6日時点で、韓国からの渡航者については、102の国と地域で何らかの制限が掛かっている状態であり、日本政府の対応も、一定の理解は出来ると思う。
既に国連加盟国の半数以上の国が制限しているコトになる訳だが、制限内容については各国に差はあり、発熱検査などの検疫強化で終わっている国や地域もあり、入国を禁止しているのは、37の国と地域に留まり、6の国と地域は、大邱市などからの入国を禁止している状態。
が…
これで終わらないのが日韓関係の現状と言え、日本の措置に対して、韓国政府は、「不公平な措置を講じたコトは受け入れられない。相互主義の原則に基づき、必要な対抗策を検討する」と表明。
2020年3月9日から日本人に対するビザ免除措置を停止し、発給済みのビザの効力も停止するコトを発表しました。
また同時に、韓国は日本への渡航に対する警戒水準を引き上げた他(全4段階の旅行警報を2段階目の旅行自制に引き上げ)、日本から到着する外国人に対して、特別な入国手続きを適用するコトも決定しました。
政治問題化して一気に交流遮断!
査証制度と言うのは、基本的には相互主義が原則。
相手国に対してビザを求めるのであれば、相手国の国民に対してもビザを求めると言うのは、平常時であれば当たり前の措置。
逆に、“日本のパスポートが強い”と言われているのは、原則論から外れているから強いだけの話なのだが…
今回の韓国の措置は、どうなの?と言わざるを得ない。
もちろん、日本政府の措置も、“このタイミングで?”と思う所はある。
中国と韓国、そしてイランが入っているが、イタリアは入っていない。
国別の感染者数の推移としては、中国が80,552人。韓国が6,284人。イランは3,513人。
イタリアはイランよりも多い3,858人が発症しているのにも関わらずだ(人数は3月6日時点)。
さらに日本よりも3月6日に感染者が多くなったフランス(423人)やドイツ(400人)も対象になっていない。
1万人当たりの感染者数で言えば、スペインだって日本よりも多いのに、対象になっていない状態。
さらに今までだって、制限を掛けるタイミングはあったはずなのに、どうして、今?と言う感じはする。
明らかに、中国の習主席の訪日が流れたコトを受けての措置なのでは?と言いたくもなる。
確かに主席の訪日と言うのは、重要案件だっただろうけれど、それよりも国民の生命の方が比べるモノでもなく重要だったハズなのに、何に忖度しているんだか…と言いたくもなる。
だけれども、それ以上に、この世界的な流行を前にして、報復措置を持ち出して来る韓国は、どうなの?と思わざるを得ない。
なぜ、この様な事態の時に、こうした政治的な意識を持ち出して来るのか、正直、センスを疑わざるを得ないけれど、それは昨今の日韓関係の在り方の積み重ねなんだろうな…と。
日韓関係。
いよいよ韓国に行くのにも、ビザが必要になる。
まさかそんな時代が来るとは思わなかったけれど、今の日韓両政府にこの幕引きが出来るとは思えないのだが、そう考えると、この状態は長引く可能性があるのかな…とも。
韓国ビザって…どう取るんだろう…?
因みに、2020年3月8日時点での韓国のビザ要件(観光ビザ・シングル)を探してみたのですが、恐らく、これが該当する情報かと(以下の情報は、駐横浜大韓民国総領事館より)。
必要書類:
・査証発給申請書
・パスポート(残存期間は6カ月以上が必要)
・パスポートの顔写真ページのコピー
・住民票(省略なしで記載されており、発行3ヶ月以内のモノ)
・カラー証明写真1枚(横35mm×縦45mmの背景白色・6カ月以内に撮影したモノ)
申請手数料:
・シングル4,400円(申請日より90日間有効で1回限り入国可能)
・ダブル7,700円(申請日より6カ月有効で30日間2回入国可能)
・マルチプル9,900円(有効期限内であれば、何度も入国可能・期間は審査アリ)
*支払いは現金のみ
代理申請:可能(旅行会社・家族・同僚など)
駐横浜大韓民国総領事館
査証(VISA)申請の基本事項 日本人を含め、外国人が大韓民国に入国しようとする時には原則的に有效なパスポートと 大韓民国の大使館や総領事館で発給された査証(ビザ)を持たなければなりません。 ただし, 大韓民国と査証免除協定が締結された国の国民と法務部長官の決定によって査証なしで 入国が許容される国の国民はビザなしで入国できます。 日本人が観光/通過, 単純訪問, 短期常用 …
★最新の情報は、必ず各自でご確認ください。
シングルで4,400円か…
韓国へ旅行と言う人は、期間も短めの人が多いかとは思うのですが、それから考えると小さくはない値段ですね。
いや、そもそもビザを報復措置として復活させると言うのが、信じがたい話なんだけれど。
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