JR東日本、現行より10%割引のオフピーク定期券導入へ!

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オフピーク利用は割引、現行通勤定期は値上げへ!

JR東日本は、2022年9月16日付で、国土交通大臣に対して、「オフピーク定期券」の導入に向けた通勤定期運賃の変更認可申請を行なったコトを発表しました。

許認可次第ですが、実施は2023年3月からの予定。

JR東日本プレスリリース|
通勤定期運賃の変更認可申請について

新たに導入予定の「オフピーク定期券」。

働き方改革やコロナ禍における3密の回避。
これらを念頭にした新たな定期券で、主にラッシュ時間の利用を平準化させていくための施策と言えるモノ。

東京の“電車特定区間内”の相互間において、平日朝の通勤ピーク時間帯以外で利用可能な通勤用Suica定期券と言う形になります。

通勤ピーク時間帯以外で利用する場合は、通常のIC普通運賃が必要となる代わりに、通常の定期運賃よりも10%程度、割安で販売をすると言うコト。

また他社線へと跨る連絡定期券についても、JR線の区間が電車特定区間内で完結していれば、オフピーク定期券の選択が可能。

逆に、現行の通勤定期券については、約1.4%の値上げを同時に申請しています。

どれだけの利用が見込めるのか

具体的な内容について、発表されているのは、上記ぐらい。

実際にどの時間帯に利用できるのかなどは、未発表ですが、コロナ禍後にJR東日本が実施している「オフピークポイントサービス」のピーク時間帯を基本として設定する予定とのコト。

実際にどれぐらいの利用があると想定しているのかは不明ですが、JR東日本としては、

上記のように通勤定期運賃の値下げ・値上げを行いますが、これにより当社の定期運賃収入全体としては増収にならないと想定しています

とわざわざプレスリリースで取り上げている感じ。

オフピーク定期券は10%割引。
でも、通常の定期券は約1.4%の値上げ。

これが大体、同じぐらい…と見込んでいるのでしょうね。

ただ通勤定期券については、企業側が負担しているコトが一般的なので、これはアリな話なのかも知れませんね。

寧ろ、こう言った形で差を付けていかないと、実際に、朝ラッシュを緩和させるなんて話は無理なのだとも。

ただ「オフピーク定期券」でピーク時間帯に利用すると、通常のIC運賃相当額が必要になると言うのは、利用者的には割高感を抱く可能性はありますけれどね。

企業側から見ても、仕事の流れ的にたまに早出をした際とか、出張の際などはいつもよりも早めに乗車するコトもあるでしょうから、そうした時に精算が必要になる感じもあるので、それはそれで面倒になる可能性はありますね。

だけれども、全体の流れとしては、こうした差を付けるというのはアリだなぁ…と。

少なくとも、モーニング営業を行ってなくて早出の可能性が薄い飲食店勤務だったり、通勤定期代の支給がない方なんかは、オフピーク定期券の導入はアリでしょうね。

ピークタイムの平準化に向けて…

コロナ禍で多少なりとも通勤需要が減ったと言っても、朝の通勤ピークなどは、徐々に人が戻って来ている状態。

そして、コロナに関係なく、やはりこの朝ピークの平準化と言うのは、どの鉄道会社にとっても必要な話。
朝ラッシュのピークに合わせて車両や人員・施設を準備するのは、やはり重荷でしょうし全体的なオーバースペックに繋がるだけで、コロナ禍で経営状況が悪化した鉄道会社としては、これ以上、朝ラッシュに向けての投資は避けたいところ。

これをどれだけ平準化させるか。
平準化できるのか。

それができれば、鉄道会社にとっては一番、コスト削減に繋がる訳でしょうから、そこに手を付けたJR東日本の動きと言うのは、今後も注目すべき点と言えるのだと。

また利用者側からしても、朝の通勤ラッシュは苦痛でしかない話。
せめて関西圏ぐらいの混雑率に、どうやって緩和させていくのか。

そのためには、金額で差を付けると言うのはアリなのだと。
ただ今の流れだと、ただ単に現在、始業時間がピーク時間を外れている企業への通勤客が、この「オフピーク定期券」を利用するだけで、別に、わざわざ始業時間を変えると言う企業が出てきていない感じもしますけれどもね。

ピーク時間利用からの転移。
それを後押しするには、半ば強引にやって行く以外には、もう道はないような感じもしますモンね。

結局、コロナがあってもあまり企業の就業実態は変わっていないのが、今の日本の実情ですから。

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