成田、第3ターミナル増築へ!
日本の空の玄関である成田空港には、現在、ターミナルが3つあり、その内の第3ターミナルはLCCが利用しているターミナルになっているのですが、この度、増築されるコトが発表になりました。
この第3ターミナル、2015年4月8日に、ローコストで機能性や快適性を備えたターミナルとしてオープン。
年間の旅客取扱能力は750万人。
新設されてから、実は、まだ3年余りしか過ぎていないのに、もう増築。
と言うのも、2017年度は予測を上回るLCCの成長で、既に764万人が利用していて、成田空港としては、今後のLCC各社の中長期的な成長に備えて行く為に、機能の強化ならびに混雑解消を目指すコトに。
具体的には、第3ターミナルは貨物施設エリアに設けられたモノなのですが、現在もすぐ隣に第5貨物ビルが建てられています。
このビルを撤去して南側に増築する計画とのコト。
具体的な増築規模や時期などは、これから競技や検討が進められるとのコトで、現時点では明らかになっていませんが、明らかに当初の予測が弱かったと言えるのかも知れません。
[amazonjs asin=”B079YF7W6B” locale=”JP” title=”(トラベルデパート) 超軽量スーツケース TSAロック付 (SSサイズ(機内持込/LCC対応), ブラック)”]過去最高記録を更新している成田空港
成田空港全体としても2017年度は、航空機の発着回数などで開港以来最高の記録になっています。
まず航空機の発着回数は、新規乗り入れ・増便が相次ぎ、前年度比で3%増の253,447回(6年連続で開港以来の最高値を更新)。
その内、国際線の発着回数は、エアソウルの新規乗り入れなど、アジア方面を中心に新規就航と増便が相次ぎ、198,914回(3年連続で開港以来の最高値更新)。
国内線の発着回数は、バニラエアやジェットスター・ジャパンで新規就航や増便があり、前年度比2%増の53,533回(16年連続で開港以来の最高値更新)。
旅客数で見ても、前年度比3%増の40,939,895人(3年連続で開港以来の最高値更新)。
国際線の外国人旅客数は、前年度比11%増の15,941,475人(4年連続で開港以来の最高値更新)。
国内線の旅客数も、前年度比3%増の7,460,685人(9年連続で開港以来の最高値更新)。
唯一、減少しているのは、旅客の中で成田で乗り換えた通過客の数で、こちらは前年度比83%に留まっています(2017年度は年度を通して月間で前年度を超えた月が1度もなかった)。
まぁ、訪日外国人観光客の増加とLCCと言う要素が効いたと言うのは明らかで、確かに第3ターミナルが開業した時には、なかなか予測が出来なかったのかも知れませんけれど、ちょっとグランドデザインがなさ過ぎたと言う表れなのかも知れませんね。
実は第3ターミナル利用航空会社はたったの5社だけ!
因みに、現在、第3ターミナルを利用している航空会社は、
・バニラエア(日本)
・ジェットスター・ジャパン(日本)
・春秋航空日本(日本)
・チェジュ航空(韓国)
・ジェットスター航空(オーストラリア)
の5社だけだったりします。
第3ターミナルが供用開始した時もこの5社だけの利用だったのですが、その5社だけで事前に予測していたキャパをオーバーしてしまうだなんて、そもそもの需要の予測が甘すぎたと言う感じでしょうか。
因みに、上記の日系LCC3社は、国際線も国内線も第3ターミナルからの発着になっていますが、成田に乗り入れているその他のLCCは、と言うと、以下の形で利用しているターミナルが異なっていたりします。
航空会社 | 国 | 利用ターミナル |
ピーチ | 日本(国内線のみ) | 第1ターミナル |
ジンエアー | 韓国 | 第1ターミナル |
エアソウル | 韓国 | 第1ターミナル |
エアプサン | 韓国 | 第1ターミナル |
イースター航空 | 韓国 | 第2ターミナル |
ティーウェイ航空 | 韓国 | 第2ターミナル |
タイガーエア台湾 | 台湾 | 第2ターミナル |
香港エクスプレス航空 | 香港 | 第2ターミナル |
セブパシフィック航空 | フィリピン | 第2ターミナル |
スクート | シンガポール | 第2ターミナル |
ノックスクート | タイ(2018年6月より就航予定) | 第2ターミナル |
タイエアアジアX | タイ | 第2ターミナル |
インドネシアエアアジアX | インドネシア | 第2ターミナル |
これを見ても、LCC向けの第3ターミナルを使っていないLCCがずらりと存在していたりしますね(そもそも成田に乗り入れのある航空会社系親会社があるLCCが多いってのもあるのかも知れませんけれど)。
つまりはLCCターミナルとしても、そもそも中途半端と言えるのかも知れませんね。
2019年度をめどに、出発客と到着客の動線を分けて、混雑緩和を見込んでいる他、手荷物検査に高性能機器を導入する計画もあり、効率化を図る計画は進められているのですが、この第3ターミナルの増築で、とりあえず一息は付けるのかも。
ひとまず、LCCがほぼ就航していない羽田と違って、LCCが集結している成田のポテンシャルは、まだまだあると言えるのでしょうから、続報に期待しつつ、そもそも増築してもまだ手狭感がある様な気がしなくもないですけれどね。
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