「LCCは狭い」が、全社、同じなの?
LCCの飛行機が、値段が安く飛べると言うのは、折り返しの時間を節約して機材の効率化を図っていると言うのもあるけれども、何かを削っているからに過ぎない。
機内食であったり、荷物の重量であったり。
座席の方も同じ感じで、JALやANAと比べると、一般的に言えば、狭く、人を詰め込める様に多くの人が搭乗出来る様になっている訳で、座席の間隔が狭かったりします。
実際、搭乗された方の中には、シートピッチが狭い…と嘆く人もいますし、シートピッチの狭さ具合を写真に撮っているブログも結構、あったりする訳ですが、“日本人って、細身の方が多い訳で、そんなに気になる?”と言うのが、本音だったりします。
いや、その日本人の中でもどちらかと言うと細身体系(さすがに贅肉が落ちにくくはなったけれども、標準体重以下)なボクは、LCCでも足が何とか組めたりするので、何ら問題はナイんですが、そもそもLCCのシートピッチって、狭いんでしょうか…と、ふとした疑問が。
元々、固定観念として、“LCCは狭い”とは思っているけれど、どんな感じで、会社によってどのぐらい異なるのか…なんて、ちょっと見てみたいと。
日系のフルサービスキャリアはほぼ2社横並び
ひとまず、日系大手2社の国内線機材の座席間隔から見てみたいと思います。
機材などによっても異なりますが、こんな感じ。
クラス | シートピッチ | シート幅 | |
JAL | ファーストクラス | 約130cm | 約53cm |
クラスJ | 約97cm | 約47cm | |
普通席 | 約79cm | 約44cm | |
ANA | プレミアムクラス | 約127cm | 約50cm |
普通席 | 約79cm | 約45cm |
こんな感じになっていますが、上級クラスじゃないとJALもANAも似たり寄ったりと言うのが正直な所でしょうか。
国際線を含めるとドリームライナーこと、ボーンイング787-800型機とかだと、JALは「2-4-2列」の配置なのに比べて、ANAは「3-3-3」列の配置だったりで、JALの方が1座席分少ないと言うぐらいに結構な違いはあるのですけれどね(それでもJALもANAも前後のシートピッチ自体は変わらないけれど)。
LCCは全社、ほぼ同じ結果
一方のLCCは、と言うと…
シートピッチ | シートポケット | |
ジェットスター・ジャパン | 約74cm | 上部 |
ピーチ | 約74cm | 上部(下部にもあり) |
バニラエア | 約74cm | 下部 |
春秋航空日本 | 約74cm* | 下部 |
エアアジア・ジャパン | 約74cm | 下部 |
*春秋航空日本は、機体左右でシートピッチがやや異なる
と日本のLCCの場合、見事に横並び。
まぁ、この他に前方のシートだったり、比較的、シートピッチに余裕を持たせた座席を持っているLCCもあるけれど、基本は一緒。
なので、どのLCCを選んでも、座席の間隔は変わらないと言うコトになります(春秋航空日本の場合は、左右対称じゃないので、機内右側が広くなっていると言うのだけは注意点で、仮に座席指定をするならば、普通席でも右側を選択するのがおススメです)。
シートポケットの位置はLCC各社で別れる所
座席の間隔自体は同じなんですが、日系LCCで違いが出るとしたら、シートそのもの。
まずシートが固いかどうか・薄いかどうかと言う点があります。
が、これは個人の感覚の差と言う部分もあるかと思うし、好みと言う所もあるのかと。
なので、目に見えて違うのは、シートポケットの位置の差と言うコトになるのでしょう。
シートポケットの位置がどんな形で差を生むかと言うと…
シートポケットが上部にある場合:
・足回りに余裕が生まれる
・見た目がすっきりする
シートポケットが下部にある場合:
・後ろの座席の人の足が当たっても気にならない
・ちょっとした小物を置きやすい
と、それぞれに利点がある感じがします。LCCの場合、座席が比較的薄いコトも多いので、後ろの人の足が座席に触れたりすると、モロに伝わったりしてしまいます。
シートポケットが下部にあると、中に入っているモノで、和らぐので問題はないのですけれども、上部にある場合は、案外、ダイレクトで伝わる感じだったりします。
上部にあると足回りがすっきりする分、足を伸ばしやすくなるので、つい前の座席に足をぶつけたりするコトも多くなるんですよね。
まぁ、この辺りは好みの問題になるかとは思いますが、個人的には普段は眼鏡を常時、使用しているのですが、4時間近いフライトだと、ちょっとうたた寝とかする時に、外すわけですが、シートポケットが下部にナイと眼鏡の置き場所に困るぐらいでしょうかね(笑)。
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JAL/ANAとLCC。
シートピッチの差は5cm。
でも、この5cmが狭いエコノミーだと結構、大きいんですよね。
国内線だとそこまで長い時間の搭乗にならないので、気にならないかと思うのですが。
が、国内線の普通席で一番座席の間隔が広いのは、JALでもANAでもないんです。
普通席で一番広いのは、北九州が拠点のスターフライヤー。
前後のシートピッチは91cm!
JALのクラスJにはさすがに及ばないのですが、全席でこのシートピッチと言うのは、ホントに広さがある様に思えます。
JAL/ANAの普通席との差が、12cm。
LCC各社の普通席との差が、17cm。
さすがに10cmを超える差があると、足元もすんなり~ですよね。
あまり路線数が増えないので、なかなか乗る機会がある人も多くはないかも知れませんが、1度乗れば、この広さは実感出来るぐらいの差ですよね、コレ。
まぁ、ともかく、結論としては、「LCCの座席は似たり寄ったり」と言っても良いのかと。
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