サーチャージ無料になるのは、3年ぶり!
2020年6月発券分から、JAL/ANA共に航空券を購入する際に掛かる燃油サーチャージ代が、無料になるコトが発表になりました。
これは燃油サーチャージの計算基になるシンガポールケロシン市況価格が、燃油サーチャージ適用外になる6,000円を下回ったコトから。
燃料を大きく使う長距離路線も相次いで運休になり、需要が急減しているのに加え、中国の製油所の稼働率も回復基調にあり、供給過剰になりつつあり、原料である原油を下回る価格での取引になるなど、異例の状態になっている最中で、約18年ぶりの安値に落ち着いている状況。
と言うか、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う需要の急減に伴い、原油価格も一気に下落して、先日は一時、マイナスをつける側面すら出て来ると言う状態だったりします。
因みに、燃油サーチャージの算定方法は、直近2カ月間のシンガポールケロシン市場価格の平均に、為替を考慮した形で決定されます。
無料になる2020年6・7月期の計算方法は、2~3月のケロシン価格の平均が1バレル50.62ドル。平均為替が108.53円で、円換算すると、5,494円と言う計算になります。
JAL/ANAの燃油サーチャージは、2019年10月に今の段階に一つ、段階を下げて以来の変更で、無料になるのは、約3年ぶり。
現時点での燃油サーチャージは、JAL/ANA共に以下の通り。
エリア | 燃油サーチャージ代(片道) |
韓国・極東ロシア | 500円 |
中国・香港・台湾 | 2,500円 |
グアム・フィリピン・ベトナム | 3,000円 |
タイ・シンガポール・マレーシア | 4,500円 |
インドネシア・インド・ハワイ | 6,000円 |
北米・欧州・中東・オセアニア | 10,500円 |
やっぱりこれが無料になると言うのは、大きいデスね。
北米・欧州なんて往復すると21,000円が掛かっている訳ですから。
バンコクですら往復で9,000円。LCCのセールにうまく被れば、10,000円程度で日本~バンコクを飛べるので、それを考えると、かなり大きい負担であったのは、間違いありません。
因みに、無料になった!と言っても、5月末までに発券している航空券については、そのままの燃油サーチャージが掛かります。別に戻って来る訳ではありません。
但し、無料化される6月以降に出発日の変更などの変更を行なうと、新しい燃油サーチャージの基準に切り替わるコトになります。
2ヶ月更新だから焦らなくてもイイけど。
燃油サーチャージは、JAL/ANA共に2ヶ月に1回、更新されるモノ。
今回の無料措置は、2020年6・7月に発券をした航空券が対象になります。
が、発券してしまえば、その後、燃油サーチャージが上がったとしても関係なくなりますから、6月になったらスグにでも航空券を買いたい所。
ただ、この外出自粛がいつまで続くのか。
そしてそれは日本だけでなく、海外の渡航国の様子も、どれだけこれから変わって行くのか。
全く読めないのが、ツラいですね。
まぁ、4月のケロシン市場はさらに下落基調なので、焦らなくてもイイかも…とは言えますし、そもそも事前にサーチャージは発表されるので、ギリギリまで待つと言うのも、アリですしね。
消費者にしてみれば、かなりの朗報。
それは間違いない。
ただスグに行動に移せないと言うのが、残念な所ですが、反転攻勢になる瞬間に、燃油サーチャージが掛からない水準であれば、需要喚起の追い風にはなりそうな話ですかね。
新型コロナウイルスの感染拡大では、暗い話題が多くなりがちだったので、久しぶりに明るいニュースと言う感じがしますね。
キャセイは日本線のみ継続の謎…
因みに…なんですが、香港を拠点としているキャセイパシフィック航空。
こちらもサーチャージが2020年5月1日以降の発券分については、ほぼゼロになりました。
が…
なぜか、日本発券のモノだけが残ると言う形に。
香港もカナダもニュージーランド発券も、ゼロになったのに、日本発券だけがどうして残るのだろう?
しかも日本発券でのサーチャージですが、5月発券以降も価格据え置き。
ってか、発券地によってなぜ、サーチャージの金額が変わるんだろう…
そして今年からは有効期限が原則的になくなったアジアマイルだけれども、それまでに積算したマイルについての特別対応は、行わないのかなぁ…
最早、現時点でアジアマイルを利用してどこかに飛ぶと言うのも、現実的じゃないんだけれど…
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