JAL、空飛ぶクルマを予約!
ドイツの「Volocopter」(以下、ボロコプター)が、JALから電動垂直離着陸機(eVTOL)100機の予約を受け付けたコトを発表しました。
機材的には、「VoloDrone」と「VoloCity」(2人乗りのeVTOL)の2種類。
またアイルランドの航空機リース会社のアボロンが取り扱っているイギリスの「Vertical Aerospace」(バーティカルエアロスペース)が開発を進めているeVTOL「VA-X4」を追加分を含めて最大100機、購入もしくはリースできる契約も結んだ。
既にバーティカルエアロスペースは、丸紅から最大200機の予約を条件付きで獲得しており、アメリカン航空やヴァージン・アトランティック航空なども条件付き予約を獲得しているところで、今後、EASA(欧州航空安全庁)から承認を2024年にも取得する予定で、動いている。
いわゆる“空飛ぶクルマ”と呼ばれるモノな訳ですが、JALでは、2025年度にエアタクシー事業の開始を目指していて、その一環。
2025年の大阪・関西万博で会場となる夢洲周辺の遊覧飛行と、会場~関空などを結ぶエアタクシー事業を計画しているところ。
特にJAL側からは機材の発注・予約についてのアナウンスが出ていないように思うのですが、JALはこうした次の世代の交通に対しても、積極的に投資を続けている感じはしますね。
事業化に向けての採算性はどうなっているのか
ただどこまで実用化するのか。
そして事業化できるのかは、まだまだ未知数な部分があるのは事実。
JALはドローン事業化も2023年度には行なう計画でいるけれど、こちらは医療・離島・山間地などの物流などで活躍できそうなイメージはできる。
が、今回のeVTOLとなると、話は別になる。
「VA-X4」は、パイロット1人を含む5人乗り。
航続距離は100マイル程度で、最大速度は約325km/h。
開発が実現すると、東京駅~成田空港間が約14分で移動が可能になると言う。
料金がどれだけ下がるのかにもよるけれど、事業化できるほどに需要があるのか…と言われると、まだまだ疑問符なところも多いように思う。
“空飛ぶクルマ”と呼ばれているけれども、現状だとまだまだ小さいヘリコプターに近い感じもするし。
都市間需要と言うよりも、ちょっとした近接するような都市間での移動で利用するには、ハードルも高い感じがしてしまう。
空港のない離島であったり、海を跨ぐ移動なんかには、まだ良さそうな気はするんですけれどもね。
大阪万博で実用化、その後は…
確かにこうした新技術を利用した世界は、もうすぐ実用化されるコトではある。
実用化されるかどうかじゃなくて、いつ実用化されるか…と言うレベル。
JALなどがコロナ禍でもこうした投資を続けているのは、実用化に際した波に乗り遅れないためと言えるのだろう。
ただ実用化と採算性が伴うかは別の話だろう。
実用化後スグに採算性…と言うのは、無理な話なのだろうが、どう言う想定でいるのかどうか。
大阪での万博で遊覧飛行の他に、会場と関空とを結ぶ飛行なども計画に挙がっているが、それ以外となると、どうなんだろうな…と。
まぁ、空港から先のちょっとした場所とかならば、需要はあるのかも知れないけれど。
関空から四国だとか、成田から仙台や高崎とか…
ただ都市内利用となると…
正直、ボクの頭ではまだまだ遠い未来に見えてしまう。
でも、実はそんな未来がスグそばまで来ているのかも知れないですね。
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