『ザ・ビーチ』の舞台が期間限定閉鎖へ!
タイで観光客に人気のピピ・レイ(Koh Phi Phi Ley)があるマヤ湾(Maya Bay)が、2018年6月~9月までの間、閉鎖されると言うコトが発表になっています。
→生態系が回復しないため、当初の閉鎖期間を過ぎた10月以降も無期限で閉鎖が決定しました(詳しくは「タイのピピ島マヤ・ベイ、立ち入り禁止は無期限に!」参照)。
また、立ち入り禁止期間が終了した後も、1日2,000人以下に入場が制限されるコトになるとの話も出ています。
現在、多い時には、1日4,000人もの観光客がマヤ湾に殺到していて、船が行き交う為に、サンゴ礁が損傷を受けているとのコトに伴う措置なので、やむない措置であるのは、間違いがナイのですが、日本の夏休みの旅行シーズンと重なるので、南部のタイへ旅行を考えている人は、注意が必要になりそうです。
ピピ島は、ピピ・ドン島とピピ・レイ島と言う2つの島に分かれているのですが、今回、閉鎖が決まったのは、ピピ・レイ島のあるマヤ湾の方になります。
この4カ月の期間は、現地ではモンスーン期間に当たる訳ですが、4つの大学が持続可能な観光の実現に向けての調査に入るコトに。
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観光と自然保護の両立には、やっぱり規制は必要
大勢の人が美しい自然に魅入られて、押し寄せるマス・ツーリズム化(観光の大衆化)。
ピピ島では、浜辺に船を停留させるコトを推奨して来ていましたが、エンジンなどでサンゴの一部が損傷を受けているのと共に、ゴミ問題や、無計画な開発が行われ、生態系への影響が深刻化し始めていました。
観光と自然保護。
相反する様なモノで、観光客が増えると、自然に自然が破壊されて行く訳ですが、観光は現地においては貴重な経済資源でもある訳で、どの様にバランスをとって行くのかが、これから試されるコトに。
観光客が多く集まるのは、個人のチカラでは止められるモノでもナイ。
そもそも自らも観光客な訳ですしね。
でも、ゴミであったり、マナーであったり…の部分は、世界全体で観光客が増えている時代な訳で、個人がもっと考えて行かなければならない時代になっている…と、改めて。
そこをしっかりと旅人としても取り組まないと、その内、世界各地で“観光客、お断り”なんてコトになりかねなくなるでしょうから。
バックパッカー映画が人気のきっかけ
そもそもこのピピ島。
レオナルド・ディカプリオ主演の映画『ザ・ビーチ (特別編) [AmazonDVDコレクション]』の舞台になったコトで、一躍、有名になった島。
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アレックス・ガーランドの小説を元にした映画で、バックパッカーのリチャード(ディカプリオ)が、バンコクのカオサンで奇妙な男と出会い、下界から完全に遮断された場所にあり、白い砂浜・透き通った海そして大麻…と、地上の楽園だと言う“ビーチ”を探す旅に出る…と言うストーリー。
『タイタニック』の後の映画なんですが、2000年に公開された映画と言うコトで、もう18年も昔の映画なんですね。
あの頃のカオサンは、今よりも旅人しかいなかったし、もう少し陰湿な空気感があったような気がするのですが、そんなシーンも映画にはチラリとですが出て来たり。
賛否がちょっと分かれた映画でしたが、個人的には、こんな旅に憧れる時って言うのが、あった。
“誰も知らない様な場所”
“旅人の集う場所”
“キレイなビーチ”
“楽園”。
まさに旅人の妄想が、ギュッと詰まったかの様な物語。
“誰も知らない様な場所”であったハズのビーチ。
それが誰かに知られる様になった時、物語は急展開するでのですが、今回のピピ島の閉鎖も、それまでは限られた人しか知らなかったピピ島が、映画によって知られる様になり、20年弱の年月を掛けて一般化し、多くの観光客を集める様になった…
何か、ちょっと皮肉でもありますね。
ただ今回の措置で閉鎖されるのは、あくまでもマヤ湾らしいので、近くのビーチに船を停泊させるコトは可能だとか。
近くのビーチに船を止めて、歩いて向かえるとなると、何か抜け道いっぱい感を感じてしまうのは、自分だけなのだろうか…
[以下、追記(2018/10/07 04:20)]閉鎖は無期限に!
当初の閉鎖期間が終了しても、海洋生態系が回復しないとのコトで、タイ当局がマヤ・ベイの無期限閉鎖を決定しました。
正直、生態系が破壊されていたのならば、この短期間で回復する訳がなく、残念ではありますが、自然環境を守るのに必要な措置なので、仕方がありません。
詳しくは、「タイのピピ島マヤ・ベイ、立ち入り禁止は無期限に!」に記載したので、そちらを読んで頂けると幸いですが、そろそろ観光客である我々も、自然環境を破壊しない・させないと言うのを念頭に旅をして行かないと、世界各所で同じようなコトが起きてしまいそうな、そんな時代になって来たのかな…と。
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