丘珠・仙台線共に毎日2往復運航に!
変則的に週4日(月・水・金・土・日曜)に1日2往復ずつ2路線を運航している新潟空港をベースにしている新興航空会社の「トキエア」が、2024年7月12日から毎日運航(2路線とも1日2往復)に増便するコトを明らかにしました。
具体的な増便後の運航スケジュールは、以下の通り。
- 新潟~札幌(丘珠)線
BV101 新潟10:10→丘珠11:45
BV103 新潟14:30→丘珠16:05
BV102 丘珠12:15→新潟14:00
BV104 丘珠16:35→新潟18:20 - 新潟~仙台線
BV201 新潟07:35→仙台08:20
BV203 新潟18:50→仙台19:35
BV202 仙台08:50→新潟09:40
BV204 仙台20:05→新潟20:55
やはり1日2往復の運航と言っても、毎日運航でなければ、利用しやすいとは言えなかっただけに、これでまずは利用しやすい運航スケジュールになった感じがしますね。
ただまだ実質稼働1機で行ける状態。
受け渡された機材は2機なので、もうちょっと攻めても良いような気はしますけれどね(もちろん、機材整備などの時間もあるし、予備機を持っておきたいと言うのは分かりますが)。
経常損失は約3億1,600万円の赤字!
その「トキエア」ですが、定期便就航後、初となる株主総会が開かれました。
別に上場企業でもないので、総会自体は非公開なので、そこまで詳細が伝わっている訳ではありませんが、昨年度の経常損失は約3億1,600万円の赤字だったとのコト。
元々、就航延期が続いていたコトで、赤字額が想定より大きくなっていると思われますが、今後は、デイリー運航化とチャーター運航などの事業拡大で黒字化を目指して行く構え。
ただそもそも「トキエア」の保有機材はATR機で、そこまで乗客を運べる訳じゃない。
それでいて絶妙に安い値段設定。
はたしてこれで採算が取れるのだろうか…と思いたくなる感じ。
まぁ、最初に“高い”イメージが付いてしまうと、その後、選択肢から外れてしまうと言うのはあるので、もしかすると意図的に運賃設定を安くしているのかも知れないですけれどね。
そうは言っても、まずは事業が継続しなければ意味がない。
デイリー運航が実現して、「トキエア」がどこまで収益力を高められるか…と言う感じでしょうか。
どこまで踏ん張れるか…
大手航空会社の傘下になく、さらに地方空港を拠点にしている「トキエア」。
ここが成功すると、もしかすると次に続く新規参入があるかも知れない…ですが、航空産業は装置産業であり、先行投資が必要な事業なだけに、どこまで踏ん張れるか…と言う気も。
まだ2路線。
この先、神戸・中部への路線開設を計画しているし、そのあとは佐渡への路線開設も計画されている状態。
「トキエア」としては、是が非でも佐渡路線までは開設して行きたいでしょうが、まずは先行して開設した丘珠・仙台線の搭乗率が気になるところ。
知名度、どれだけあるんでしょうね、地元の新潟で。
コメントを残す