運休理由は、需要が届かず…
米航空大手の「デルタ航空」が運航している中部(名古屋|セントレア)〜デトロイト線が、2023年2月28日を以て、運休するコトが明らかになりました。
中部線は、2020年3月から運休していたモノで、2021年4月に運航再開。
増便になり、現在はエアバスA330-200型機(ビジネスクラス34席・プレエコ21席・コンフォートプラス24席・エコノミー144席合計223席)で週3往復で運航している路線。
運休の理由は、単に
需要が期待値に届かなかった
とのコト。
まぁ…
それならば仕方がない…
羽田〜デトロイト線は引き続き、運航されるので、予約客については、別のデルタ航空運航便もしくはコードシェア相手の大韓航空運航便などに振り替えて行くとのコト。
こんな状態で2本目の滑走路が必要か?
この中部〜デトロイト線の運休で、「デルタ航空」は自社運航便として中部発着で残るのは、ホノルル線のみに(運休中ですが)。
また、「デルタ航空」運航の大陸線がなくなるだけでなく、中部発着の米本土路線がなくなると言うコトにも。
中部は現在、滑走路が1本しかない空港ですが、2本目の事業化を求めている状態。
2本目がないと、そもそも完全24時間発着空港としては成り立たないのも、事業化に向けての大きな理由ではあるが、そもそも北米大陸路線もないのに2本目が必要だろうか…と言う気にはなってしまう。
まぁ…
ごく僅かな北米路線よりも、アジア路線が頻発ならば、それで発着枠は埋まってしまうけれども、そもそも国内線も羽田へはほぼ飛んでいないし、大阪へも短距離すぎて需要なし。
その他の基幹空港である新千歳・福岡・那覇への路線はあるけれども、もうJALもANAも中部にそこまで力を入れていない状態。
それで2本目?
そんな感じすらしてしまう。
まぁ…
デトロイトと言うのも難点だったのかも知れないですね。
確かに「デルタ航空」のハブがある空港ですし、中部もデトロイトも自動車関連産業が盛んなので、一定以上のビジネス客はいそうな路線ですが、逆に、日本人旅行者からすれば観光で使うにしては弱含みになる。
五大湖エリアに位置するので、そもそも西海岸へのアクセスとしては日本からだと難アリですしね。
せめて同じ「デルタ航空」のハブ機能があるロサンゼルスならば、もうちょっと違う需要が拾えたのかも知れないですが…
この先の中部に新展望があるのか?
関空はピーチが拠点を構えたコトもあって、LCCとアジア線に活路を見出した。
ちょうどそこにインバウンドブームが来たので、一気に利用が飛躍した。
それを見た成田もLCCに舵を切った。
元々、背後に首都圏と言う人口地盤を抱えているコトもあって、こちらも上手く軌道に乗った。
中部もLCCに舵を切ったけれども、拠点を構えた「エアアジア・ジャパン」は軌道に乗らず、コロナ禍の影響もあり、日本での事業を諦めるコトになった。
中部らしい需要の開拓と言うのが、やはりなっていないのでは?と言う感じ。
折角できたLCC向けの第2ターミナルも、そこまで活用されているとは言えないですしね(いや、寧ろ、別に現状の利用ならば不要なのでは…?と言うレベル)。
米本土便がなくなり、どう言う風に舵を切っていくのか。
少なくとも、成田・羽田・関空と同じ動きを見せていくのは厳しいようには思うんだけれどね。
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