113ヶ所の両替所の事業認可取り消し!
東南アジアのラオス。
2023年1月13日に「ラオス中央銀行」が、民間の外貨両替所を全て閉鎖するコトを発表しています。
これは「ラオス中央銀行」が定めている公式レートと市中にある両替所が独自に設定している為替レートとの間に乖離があると言うのが、理由。
具体的には2023年1月末までにラオス国内に113ヶ所ある外貨両替所の事業認可を取り消すと言うモノ。
これまでもラオスの外為法的には、商業銀行のみでの両替が可能でしたが、これまでは個人や法人が商業銀行と契約し代理店と言う形で外貨両替所を開設していました。
ここにメスを入れ、外貨両替所を少なくし、外貨の両替を抑え、止まらないラオス・キープ安を抑制しようとする考え。
今後は、銀行のみで両替が可能になるが、銀行や支店によっては、外貨不足に陥っている状態もあり、ラオス・キープと米ドル・タイバーツなどとの外貨の交換に制限が加わる可能性もある。
キープ安の原因は…?
日本も円の価値が下がる一方でしたが、ようやく一息付いた感じではありますが、ラオスも自国通貨が下落する一方。
通貨安に伴う輸入代金の膨張などで物価も高騰。
2022年12月のインフレ率は、前年同月比39.3%と上昇中。
インフレ率が前年度比で40%弱と言うのは、やっぱりその国に住んでいる人からすれば、かなり厳しい情勢のように思えますね。
ラオスのキープ安の理由をまとめてみると、
- ドルの価値上昇ならびにインフレの加速
- 外貨決済の割合が、輸入は33%なのに対して輸出は98%に及ぶ
- 公定為替レートと市中レートに差がある
- 対外債務がGDP66%にまで高まっている
- キープ安の中で、ラオス国民が外貨確保に動いている
まぁ…
どれもありそうな話ですね。
そもそも産業自体がラオスはそこまで強くないですしね…
ただ私営の両替所廃止がどれだけ影響を及ぼすのだろう…と言う感じ。
キープ安を止めるだけの影響があるのだろうか…と。
外貨確保に動く国民に対しての力は働きそうですが…
ただ旅行者としては影響がありそうな感じ。
そもそも公定レートと差がある国は、旅行者的にはオイシイ国ですからね。
それがなくなるだけでも大きな打撃なのに、両替できる場所が少なくなる訳ですからね。
既に悪循環に陥っている状態になっている気はするけれど、これでどこまでキープ安を戻せるのか。
ちょっと注視はしてみたいかなぁ…と。
日本円はどう動くか
日本も通貨が弱くなっている状態だけれど、政府も日銀もそれを容認している状態。
旅行者的には厳しい状態が続いているけれど、この先、もうちょっと戻していこう…と言う感じになるのかどうか。
輸入・輸出。
それぞれに為替のメリット・デメリットはある訳だけれど、行き過ぎた通貨安は、どの国でも同様ですが、やっぱり望まれていない気はするんだけれどもなぁ…
そろそろもうちょっと動いて欲しいなぁ…と言う感じはしますけれどね。
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