絶賛、Twiter(@trancekaz)では、過去の旅を振り返っていて、2006~2007年の南米旅のエクアドルが現在地。
が、Tweetを書いていて、楽しい。
なんにせよ、自分が行きたくなりますね、また旅に。
そんな南米過去旅は、これからペルー、ボリビア(多分、ココが長い)、アルゼンチンと続いて行く訳ですが、そのアルゼンチンが、国債利払いに応じなかったために、債務不履行が確定しました。
アルゼンチンのデフォルト
債務の不履行。
つまりはデフォルトですね。
正直、アルゼンチンのデフォルトは、今に始まった話じゃない。
甲子園風に書けば、“6年ぶり9回目”。
9回目なので、かなりの常連さんと言うコトになるかと。
一応、デフォルトの歴史的には、1827・1890・1951・1956・1982・1989・2001・2014年に行っていて、案外断続的にデフォルトが起きる国と見なしてもイイかと。
ただ今回のデフォルトは、原資はあるけれど支払わないとする“テクニカルデフォルト”であり、市場的にも織り込み済みの話。
具体的な話としては、現状のアルゼンチン。
2018年の通貨ペソの暴落をきっかけに経済危機へ。
2020年4月に約660億ドル(約7兆1,000億円)の外貨建て国債については、2022年までの返済猶予に加え、元本5.4%と利払い62%の削減をメインにする債務再編案を提示していた。
今回のデフォルトは、これを欧米の債権団が拒否したのが契機で、本来、4月22日が期限だった5億ドルの利払い期限を1ヶ月延長して対応していたが、それが支払われるコトがなかったと言う話。
ただアルゼンチンの外貨準備高は430億ドルばかり。
そもそも支払えるだけの余力はある。
ならば、支払えよ、借りた金なんだから。
そう思ってしまう訳ですが、支払わなかったのは、前回のデフォルトが念頭にあるのだろう。
2014年は計画的デフォルト
前回のデフォルトは2014年。
キルチネル大統領が(嫁の方)、計画的債務不履行を決行した訳だけれども、この時の大統領。
今、副大統領してますね。
なので、その当時のやり方が念頭にあっても、全然、おかしくない。
と言うコトで、現状は、債務再編交渉の期限とされる6月2日を焦点にしているだけのデフォルトなのだと思うし、今後も継続的に交渉は続けられるのだろう。
ただ再建案は、債務の元本すらカットになる内容なので、どこで折り合いが付けられるのだろう…とも。
今の大統領は、債権に対しては強硬姿勢を取っていますし。
為替も不安定すぎるアルゼンチンの謎
Twitter上の旅の際は、アルゼンチンは、闇両替の全盛期。
周辺国で頑張ってお金を下ろして、アルゼンチンではお金すら下ろすコトもなく(米ドルは下せなかったので、公定レートになるため)。
その次にアルゼンチンを訪れたのは、2016~2017年に掛けて。
この時は、通貨暴落前だったので、かなり物価が高くなっていて、“ブラジルよりも高いのでは?”状態。
首都・ブエノスアイレスですら高いのだから、より物価が跳ね上がるパタゴニアなんて行ったら、どうなるのやら…と思ったし、この物価でどうやって生活しているんだろう…と。
でも、アルゼンチンがココまでデフォルトを繰り返すのも、個人的には謎ですけれどもね。
と言うのは、自給自足が出来るだけの国土力がある国。
そこまで目立った工業がある訳でもないのかも知れないけれど、ここまでデフォルトを繰り返す国でもないハズ。
結局のところ、アルゼンチンのデフォルトは、政治のチカラが大きいのかな…と。
前のマクリ大統領は構造改革を推し進める政権であったけれども、今の政権与党である正義党は、経済政策が弱いんでしょうね。
正義党。
いわゆるペロン党ですが、2014年のデフォルトは政権下。その前の2001年の時は、政権から下野していましたが、デフォルト理由は、その前のペロン党政権時代の経済政策が大きいと言われているし。
それでも未だにペロン党が支持され、エビータは愛される(紙幣にも載っちゃいましたしね)。
不思議です。
コロナの影響でデフォルト増える?
ただアルゼンチンだけでなく、最近、デフォルトがちょこちょこと起きていたりもする。
2020年3月には、レバノンが初めてのデフォルト。
エクアドルも国債の利払いが出ずに、事実上のデフォルト状態に陥っていますし、南アフリカもフィッチとムーディーズが国債の格付けをジャンク債へと格下げにしましたし。
新型コロナウイルスの感染拡大で、経済活動が止まる中、財政出動も加わり、今後ももしかしたらチラホラとデフォルトが起きる可能性は否めないですかね。
デフォルトで混乱や暴動が起きなきゃいいけれど…
そして、何気にアルゼンチン航空って、国営なんだけれど、こんな状況でコロナ危機を乗り越えられるのだろうか…
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