中国・成都に2つ目の国際空港、成都天府国際空港が誕生!

先日、伊丹空港を利用したのですが、個人的には伊丹ぐらいの規模感が、空港としては一番使いやすいなぁ…と、改めて実感。
搭乗ゲートまでも近いし、それでいてお店もしっかりとあるし。
大きいから便利な訳じゃないんだよな、空港や駅って…と。

成都に2つ目の空港が誕生!

中国・四川省の成都に建設中だった「成都天府国際空港」が2021年6月27日、正式に開港しました。
1番機は、現地時間11:10の四川航空北京便。

建設費用は約700億元(約1兆2,000億円)で、今回開港した第1期では、年間に6,000万人の旅客に対応できると言う巨大空港で、3レターコードは「TFU」。
敷地は合計で約71万平方メートルに及び、滑走路は3本で、ターミナルは2つ。
1タミが国際・国内併用で、2タミが国内線専用のターミナルになっているとのコト。

最終的には、滑走路は合計で6本、ターミナルも4つに拡充される計画で、全ての計画が整備されると、1億2,000万人の年間旅客数に対応できると言う。

成都には今まで「成都双流国際空港」がありましたが、こちらも新空港が開港後も、引き続き併用で利用されるので、中国国内としては、北京・上海に続いて、2つの国際空港を擁する都市になります(但し、当面はコロナ禍の影響で、国内線だけの運用になりそうな予感はしますけれど)。

特に乗継などでの利用の際は、注意が必要と言うコトになりますね。

アクセスは地下鉄直結!

既存の「成都双流国際空港」にも地下鉄が乗り入れいていますが、新空港も、「成都地下鉄18号線」が乗り入れ、成都南駅までを約40分で結ぶコトに。
また成都と自貢市とを結ぶ成自高速鉄道が2023年にも第1・2ターミナルの下に駅を設ける予定になっているほか、地下鉄19号線の乗り入れ計画もあり、こちらが完成すると「成都双流国際空港」とを30分で結ぶコトになるので、立地的には結構な距離がありますが、アクセス的には、そこまで不便ではなさそうな感じ。

18号線は、都心部まではやや距離もあるのですが、“地下鉄”と銘打っていますが、そもそも駅数自体がかなり絞られた快速運転の路線。
駅数が少ないのに、さらに快速運転もなされるようなのは、利用者としては、そこまで不便じゃないのかな?と言う感じはしますね。

ただ元々、大きなターミナルのある空港って、アクセスが良くても空港内で歩くと言うコトが多々あるので、どこまで使いやすいかは未知数ですけれどもね。

 

日本路線や住み分けは…

日本路線は、コロナ禍以前だと、四川航空が成田・関空~成都を、ANAが成田~成都などがありましたが、現状、コロナ禍でほぼ壊滅的な形に。

とは言っても、今後、日中共にワクチンの接種率も高くなって行くでしょうから、いずれは運航が再開されるのだとは思いますが、現状、既存の国際線は、日中線以外の他の路線を含めて中国便は厳しく当局に制限されている状態が続いているので、そもそも運航が本格的に再開された場合でも、「成都天府国際空港」発着なのか、「成都双流国際空港」発着なのかが、現時点では不明な感じ。

複数の空港がある都市って、棲み分けをしてくれると助かるんですけれどもね、会社・アライアンス別で。
もしくは片方を国内線かLCC専用にするとか。

その方が一方の空港に片寄せが出来るので、航空事業者としても負担が減るように思うし、利用者としても分かりやすいのですけれどね。

ただ北京(北京首都・北京大興)を見る限り、そんな感じはしないので、成都も2つの空港併用で、特に区分なく…と言う運用になるのかな?と言う感じも。
既存路線は引き続き、「成都双流国際空港」からの発着で、新路線は「成都天府国際空港」から…みたいな。

でも…
動画を見る限り、バス移動便が多いのかしら?
ターミナルビル的にはしっかりとブリッジも多く設置されているけれど…

それにしても…
タイミング的には見事にコロナと被りましたが、中国の勢いを感じさせる話題ですね。
5年でこの大きさの空港を作ってしまうんですモン。
もちろん、土地の収用などで日本とは異なる事情もありますが、このスピード感はやはり中国ならではですね…

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