燃油サーチャージ、ゾーンE+新適用額に!
JALが、20222年4月1日~5月31日までの発券分の燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)を、適用額ゾーンEにするコトを発表しました。
元々、2ヶ月ごとにシンガポールケロシンの各日のスポット価格平均から適用ゾーンを決定し、それに基づいて、燃油サーチャージ額が決められており、2ヶ月間の平均燃油価格が1バレル当たり6,000円を下回らない限り、廃止にならないと言う制度。
燃油価格が右肩上がり。
そこに産油国でもあるロシアのウクライナ侵攻で、拍車が掛かっている状態なので、燃油サーチャージが上がると言うのは、多くの人が織り込み済みなのだとは思います。
が…
シレッと適用額自体を値上げして来ましたね、JALさん。
JALの新旧の燃油サーチャージ適用額(ゾーンEの場合)は、以下の通り。
路線 | 現・適用額 | 新・適用額 |
韓国・極東ロシア | 1,500円 | 1,800円 |
東アジア(韓国/モンゴル以外) | 4,500円 | 5,200円 |
グアム/パラオ/フィリピン/ベトナム/モンゴル/ロシア*1 | 5,000円 | 5,800円 |
タイ/マレーシア/シンガポール/ブルネイ/ロシア*2 | 8,500円 | 9,800円 |
ハワイ/インドネシア/インド/スリランカ | 11,000円 | 12,700円 |
北米・欧州・中東・オセアニア | 17,500円 | 20,200円 |
*全て日本発着のJAL運航路線+片道1区間の金額
*1…イルクーツク
*2…ノヴォシビルスク
やっぱりゾーンEともなると、かなり高くなったと言う感じがしてしまいますね。
新しい適用額だと、欧米で片道20,200円。
往復するとなると、40,400円もプラスになる訳で、仮にご家族で搭乗…ともなると、もうかなりの出費を覚悟するしかなくなりますね。
3月末までの発券が吉だが…
ただ燃油サーチャージは発表から実徴収までタイムラグがあると言うのが、制度の大きな特徴。
今回、発表になった燃油サーチャージは、あくまでも搭乗日に関わらず2022年4月1日以降の発券分に対しての金額。
つまりは直近で大きく値が下がらないと判断して、夏こそ海外へ…と思っている人ならば、今の内に予約・発券さえしてしまえば、今の基準額での加算と言うコトになります。
まぁ…
逆に言えば、これぐらいしか消費者側としては打つ手がないんですけれどもね。
実際、燃油額はどんどん上がっている状態ですし、幾ら航空会社が様々な手を使っても、これだけ上がってしまうと、もうどうしようもならないでしょうし。
ただ…
コロナ禍です。
閉ざしていた出入国の門を、再び、開き始めている国が多いのは事実ですが、実際に旅行する時点でも、その条件が維持されているか?と言うのは、誰にも分らない状態。
それを考えると、やっぱり先過ぎる旅程の予約を…と言うのは、二の足を踏みたくもなりますね。
旅行熱をどれだけ下げるか?
コロナ禍で閉ざされていた海外旅行と言う門が、今年こそまた大きく開く…と思っていたのですが、ここに来ての燃油高。
これだけサーチャージが上がってしまうと、今度は予算的に考えてしまう人も出て来そうですね。
それはJALが悪いと言う話でもなく、世界的にもうどうしようもない話ではありますが。
ただプーチン、何やってくれてるのさ…とも言いたくなります。
いや、実際にはロシアによるウクライナ侵攻以前から燃油額と言うのは、上がってはいた話なので、別にロシアだけの話ではありませんけれどね。
燃油サーチャージの回避。
それは上で述べたように、早期発券。
それが肝要になる。
ただアジア圏へならば、LCCで…と言うのも視野に入れるべきタイミングなのかも知れませんね。
でも、そのLCCもエアアジアも燃油サーチャージを復活させましたから、いつまでもLCCだからと言って燃油サーチャージが掛からない話でもないですし。
もしくは特典航空券にはサーチャージが掛からない航空会社でマイルを貯めるとか。
でも、ホントにそれぐらいしか打つ手がないんですよね。
そしてコロナ禍で経営が厳しくなった航空会社としても、また頭の痛い話にはなりそうですね。
コメントを残す