カタール航空、Aviosを採用へ!
既にちょっと前の発表になってしまいましたが、中東のカタール航空が、突如として、自社のマイレージプログラムの「プリビレッジクラブ」のマイルを「Avios」へと移行するコトを発表しました。
「Avios」と言えば、ブリティッシュエアウェイズやイベリア航空が採用しているプログラム(詳細はコチラも参照に)。
現状のカタール航空のQマイルは、1:1の等価交換の形で、2022年3月下旬から移行が開始されるとのコト。
特に「Avios」に変わると言っても、現時点では他に大きな変更点は発表されておらず、特典航空券に必要なマイル(Avios)数も、Qマイルと同様のマイル数であり、有効期限も同様と言うコトが発表になっています。
コロナ禍において、マイルと言うのは、1つの資産であり、航空会社的にも有望な非航空系の収入減になり得るプログラムな訳ですが、それを「Avios」にする。
どう言う意味合いがあるのか…
まだ詳細が未発表なだけあって、今一つ不明な部分もある。
カタール航空と、「Avios」を利用しているブリティッシュエアウェイズやイベリア航空は、同じワンワールド加盟航空会社だけれども、そもそもそこまで結びつきが強かったか?と言われると、そうでもないように思う。
コロナ禍以前には、カタール航空はワンワールドからの離脱も検討に上がるレベルでしたから、そこまでアライアンスに熱心と言う感じもしなかったですし(但し、現在は離脱はしないコトで決着しているけれども)。
ただカタール航空は、ブリティッシュエアウェイズやイベリア航空の親会社であるIAGの大株主。
そこに縁があったのでしょうね。
因みに、現時点でのカタール航空の「プリビレッジクラブ」のワンワールド加盟航空会社以外の提携航空会社は、こんな感じ。
・バンコクエアウェイズ
・JetBlue
・LATAM
・MEA
・オマーン航空
・ルワンダ航空
のみなんですよね。
世界的にかなり広範囲に路線網を構築している割に、あまり独自の提携と言う意味では、しょぼさすら感じてしまいます。
この提携関係にある航空会社を見ても、日本人にはピンと来ない感じはありますかね。
バンコクエアウェイズぐらいかな…と言う感じはしますが、バンコクエアウェイズならば、JALでもマイルが積算出来ますしね。
相互交換が可能になるかが、カギ
で、気になるのは、統合されるのが「Avios」だと言う点。
「Avios」と一口に言っても、ブリティッシュエアウェイズの「Avios」と、イベリア航空の「Avios」とは単位が一緒なだけでプログラムとしては併用と言う感じで、詳細はやや異なっていると言うのが実情。
ただ「Avios」間での相互交換が可能なのが特徴のプログラム。
つまりはブリティッシュエアウェイズで貯めたマイルを、イベリア航空のマイルへと変換ができると言うコトです(詳細は、コチラから)。
ここにカタール航空が入るコトになるけれども、相互交換ができるのかどうかは、未発表。
仮に相互交換が可能になると、かなり有意義な感じがしますね。
特に「Avios」は、JALの国内線や短距離の国際線の特典航空券は、値ごろなマイル数で利用が可能ですし、カタール航空は現状、ワンワールド加盟航空会社の特典航空券は、オンライン発券ができなかったりするので、ブリティッシュエアウェイズを介して、それもできるようになりますからね。
逆に言えば、そうならなければ、あまり意味を持たないのかな…とも(単にマイルと言う名前がAviosに変わるって言うぐらいな感覚)。
独自路線→大きなプログラムへ…の流れが出来るか
ルフトハンザの「Miles & More」も複数の航空会社で採用されているプログラムですが、これからこんな感じで、1つのプログラムを複数の航空会社が利用して行く…と言うスタイルも、少しずつ増えて行くのかな?
どうしてもマイレージプログラムって、運営するにしても経費は掛かるモノ。
利用している人が多いプログラムならば、独自で運営して行ってもコスト的にはペイするのでしょうが、自国民の利用が少なく、アライアンス加盟の他のマイレージ会員の利用が多い場合、独自路線を捨てて、大きな枠組みの中で運営すると言うのは、アリでしょうからね。
ただ日本だとかなりマイルは日常に根付いたモノにはなっているし、国民の数も少子化で減っていると言っても、まだまだ多いですから、当面は、JALもANAも独自路線で行くでしょうが。
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