速報値で420万人の利用!
新型コロナウイルスで大きな影響を受けた観光業界を支援する「Go To トラベル」事業。
何かと批判も多かった事業ですが、国土交通省が、2020年7月27日~8月20日の間で、少なくとも合計で約420万人が利用したと発表しました。
赤羽大臣は、「それなりに効果があった」と強調。
利用者数については、その前日、菅官房長官が、「延べ200万人」と発表したばかりだったが、1日足らずで数値が倍以上に跳ね上がったのは、菅官房長官が言及した人数が、大手などに限定した数値で、8月13日までの利用者数であり、国交省発表の数値は、中小の旅行会社なども含んだ数値なんだとか。
そこで区分して集約する意味、あったのかな?
そして、今回、国交省が発表した数値も、速報値扱いではありますが。
420万人。
これが多いのか少ないのか。
それすら分からないけれど。
で、同日、連立与党の公明党の山口代表は、「感染状況を見極めて柔軟な対応を期待したい」と言いながら、東京都を発着とする旅行を対象に加えるコトの検討を求めた、と。
公明党が言い出すと、自民党は聞かざるを得ない部分もありますから、現在は、対象外になっている東京都を発着とする旅行ならびに東京都民についても、対象になる可能性が出て来ましたね。
出張込みの数値、だよね?
さて、そもそも効果があったのかどうか。
ただまだスタートして1ヶ月。
効果を図るには、短すぎる時間のようには思う。
でも、この420万人と言う速報値。
この中で、純粋な観光ユーザーと言うのは、どれだけいるのだろう…と。
と言うのも、「Go To トラベル」事業って、そのやり方から出張だろうが何だろうが、消費者的には恩恵を受けられるシロモノ。
でも、出張って、別に「Go To トラベル」があろうがなかろうが、ほぼ発生するようなシロモノな訳です。
まさか「Go To トラベル」事業をやっていて、出張費用が少しでも削減できるから出張が決まった…なんて言う企業はナイでしょうから。
でも別に出張だからって、「Go To トラベル」事業を活用するなとは言いません。
だって活用できちゃう訳だし、もしかしたら、いつもよりも部屋のランクをグレードアップしたりしているかも知れませんしね。
だけれども、出張費用を税金で補助していると言うのは、やっぱり腑に落ちない部分はあるけれど。
そして、それを含んだ数値で、さも“多くの人が利用して、観光業界に影響があった”と言うのも、なんか違う気がしてならない。
ってか、東京を始めるかどうかは、政府が慎重に判断するべき話だし、今回の記事から主軸が離れるので、語らないけれど、仮に東京発着の旅程でもOKになったら、より出張での「Go To トラベル」利用ってのが、増えるだけなんじゃないだろうか…と。
でも、そう言うのが話題に上がっていないところを考えると、それは気にしてないんだろうな…
そもそも効果なんて測れない
それにしても…
“それなりに効果があった”
赤羽大臣のこの言い回しは、何だろう。
言葉尻を捉えるべきではないのかも知れないけれど、税金が入っている以上、しっかりと検証をして欲しいと思うし、まだスタートしたばかりで、35%の補助しか行われていない訳だから、最大限効果が出る工夫が、もっとできるのであれば、するべきなのでは…とも(制度が二転三転してしまうのも宜しくはないのかも知れないけれど)。
いや、そもそもコロナ禍は未曽有な状態。
出張で利用した。
「Go To トラベル」がなければ行かなかった。
「Go To トラベル」があったからこそ、行った。
前例もない訳だから、こんなの正確に検証できるハズがないので、そもそも曖昧なまま(もしくは賛美)の発表しかできないのかもな、実際は。
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