JALのA350-900、内覧公開!
JALが先日受領したばかりのエアバスの「A350-900」を報道陣向けに内覧公開しました。
「A350-900」はJALにとって初めてのエアバス機(JASが運航していたエアバス機があるので、純粋には初めてじゃないけれど)。
燃費性能が従来の大型機よりも25%ばかり向上し、国内線で1期当たり2億円程度の燃料費用の削減が見込まれるなど、JAL期待の最新鋭機になっており、内装やスペックについても新しく幾つかの装備を新規で搭載しているのが特徴で、そのチカラの入れ様が分かります。
これからのJALの主力機、と言うコトで、このブログではあまり機材についての記事は書いたコトがないのですが(ANAのA380就航だって内覧についてはスルーでしたし)、珍しく触れてみたいと思います。
全席にパーソナルモニターと電源完備!
そもそも「A350-900」は、現在の国内線大型機の主力機であるボーイングの「B777-200」に代わる主力機であり、JALとしてはフラッグシップとして位置付ける機材。
既に31機(標準型の「A350-900」が18機・長胴型の「A350-1000」が13機)の購入が決まっており、追加で25機の購入オプションも持っている。
2019年9月1日に羽田~福岡線へと投入され、まずは国内線へと順次、就航した後に、国際線へと活躍の場を広げる計画になっています。
まぁ、スペックよりも気になるのは、中身…ですよね、きっと。
今回、導入される「A350-900」は、標準座席数が369席。
ファーストクラス12席、クラスJが94席、普通席263席と言う形で、375席だった「B777-200」よりも若干、座席数が少なくなっています。
今まで白色ベースだったファーストクラスは、黒でシックな形にまとめられ、国内線としては最大級の15.6インチのパーソナルモニターを装備。JAL国内線としては初となる電動リクライニングシートを採用しているのが特徴的ですかね。
クラスJは、新機軸のレッグレストに加え、11.6インチのパーソナルモニターに、パーソナルリーディングライトが各席に配置されました。
そして普通席は、ホールド性に優れたヘッドレスト、10インチのパーソナルモニターなどが採用されて、横幅もゆとりのある最大約44cmと言うシートに。
シートスペックだけをまとめると、以下の通り。
ファーストクラス | クラスJ | 普通席 | |
シートピッチ | 約135cm(53インチ) | 約97cm(38インチ) | 約79cm(31インチ) |
座席幅 | 約41m | 約48cm | 約41-44cm |
パーソナルモニター | 15.6インチ | 11.6インチ | 10.0インチ |
全クラスで共通して、パーソナルモニターと、USB充電ポート・PC用の電源が付随しており、最新のサービス水準に対応するのは、便利ですね。
パーソナルモニターでは映画(9月は2タイトル)用意されるのに加え、プログラムを中断しても、次回搭乗時に簡単に再開出来る様になっているとのコト。
↑の写真はイメージ図
またPC用の充電も、座席の下部と言ったちょっと差し込みにくい場所ではなく、前席の程よい高さに備えられていると言うのも、個人的には嬉しい所です。
さらに座席上部の荷物収納スペースも大きくなっており、全ての乗客がキャスター付きのバッグを機内に持ち込んだとしても、収納に余裕がある造りになっている他、窓も高さ約42cm×幅27cmと大きくなり、より自然の光が差し込みやすくなる形に。
Wi-Fiもシステム変更で最後まで利用可能に!
さらに国内線ではJALがANAよりも先行して導入していた機内Wi-Fiについても改定が加わり、これまでは「離陸の約5分後~着陸の約5分前」までの利用だったのが、搭載していたシステムが米gogoから米パナソニック アビオニクス社のシステムへと変わるコトで、「地上走行開始時~ゲート到着時」まで利用が出来る様に変わるのは、空港から先のバスや鉄道の時間を調べやすくなるので、地味に嬉しい所かも知れないデスね。
また座席の配列は、これまで「B777-200」では普通席3-4-3席の合計10席と言う仕様だったのが、この「A350-900」では3-3-3席の合計9列と言う仕様になり、かなりゆとりを持った座席配列になる感じです。
ってか、もうこのスペック、国内線にはもったいないと言う感じしてしまうシロモノ。
実際、このままでも近距離の国際線で充分対応が可能なスペックの様に思えるぐらいデスね。
寧ろ、オーバースペックなのでは?と言いたくもなるけれど、LCCとの差別化やANAとの対抗なんかを考えると、既存の運賃水準を維持するには、やっぱりこのぐらいのスペックは必要なのかな…とも。
羽田~福岡線1日3往復で就航!
ひとまず発表されている2019年9月1日以降のスケジュールは、こんな形。
JAL303 羽田06:15→福岡08:05 *
JAL306 福岡09:00→羽田10:35 *
JAL317 羽田12:10→福岡14:00
JAL318 福岡15:00→羽田16:40
JAL329 羽田18:10→福岡20:00
JAL332 福岡21:00→羽田22:40
*9月1日のみB777-200で運航
とりあえず、福岡線を3往復と言うコトだけれども、まぁ、毎月の様にしばらくは納入が続くみたいだから、その内、乗らなくても空港で見れる機会は増えて来そうな感じはしますね。
既存のB767-300型機にもUSB電源搭載開始!
因みに、JALはボーイング社製の「B767-300」でも国内線機材にUSB電源の導入がスタートしました。
さすがに新しい機材じゃないので、USB電源ポートの場所が、
・ファーストクラス…肘掛け前方下部
・クラスJ…肘掛け前方下部
・普通席…前席の下部
と下の方にあるのは、仕方がないのでしょうが、残念な所ではありますが。
この6月から順次、導入される計画ですが、予約時にはUSB電源が装備されているかどうかは確認出来ないとのアナウンスです。
また「B737-800」に関しても2019年第2四半期から順次、導入されるとのコトで、2021年度末までに対象機材については全ての機材に装備が完了するとのコト。
もう国内線でもUSB電源と言うのは、マストアイテムになるってコトで、これは非常に嬉しいニュースです。
因みに、A350に関しては特設ページが出来ています。
JAL国内線 エアバス A350、2019年9月より羽田−福岡線運航開始 – JAL国内線
JAL国内線 エアバス A350、2019年9月より羽田−福岡線運航開始
国際線への就航も楽しみな所ですが、燃費効率が25%程度良くなると言う話。
機材によってサーチャージ、変えてくれないモノですかね、その分…と、つい思ってしまったけれど(また上がりましたからね、サーチャージ)。
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