新機軸を見せる『地球の歩き方』
日本を代表するガイドブックの『地球の歩き方』シリーズ。
日本人の海外旅行を支える存在であり、ボク自身、過去の旅でも幾度となくお世話になったガイドブックシリーズですが、このコロナ禍でそもそも肝心の海外旅行需要が喪失。
ガイドブックの取材もままならないような状態になり、版元が変わり(編集部で移籍した形)、激変の真っ只中。
そうした状況下でしたが、国内版の『地球の歩き方 東京』をリリース。
これがかなり好評だったようで、続いて、“地域のガイドブック”と言うカテゴリーだけでなく、「地球の歩き方」ならではの切り口で世界を紹介する旅の図鑑シリーズの刊行を開始。
さすが元々はバックパッカー御用達のガイドブック。
しぶとく生き抜いていこうとしますね(コトバは悪いですが、誉め言葉です)。
で、国内版は、東京に続いて、『東京 多摩地域 高尾・御岳・奥多摩』をリリース(なぜ、国内版の第2弾が多摩地域だったのだろう…?)。
そして『地球の歩き方 京都』も。
コロナ禍で海外旅行需要が喪失している状況ですが、まずは国内版の刊行で息を繋いでいきたいと言う感じなのでしょうかね。

まさかの地球の歩き方×ジョジョ!
いや、ココまでは分かるんですよ。
だって海外旅行需要が喪失しちゃっている状態ですし、ガイドブックシリーズなんだから、国内版があっても不思議じゃない。
寧ろ、国内版を出して行かなければ、活動がストップしてしまう訳ですしね。
それは会社として、認める訳には行かないでしょうから。
でも…
2022年7月14日発売予定の新刊の中に、驚きのタイトルが。
『地球の歩き方 JOJO ジョジョの奇妙な冒険』っ!!!!!!
いや、もうタイトルを2度見したくなる新刊予告です。
いや、正確にはタイトルを2度も3度も見てしまいました。
それだけ驚きを隠せないでいます。
まさか地球の歩き方名義で、“ジョジョの奇妙な冒険”が出るとは。
表紙も、見事に地球の歩き方×ジョジョ。

コラボレーションと言うべきなのだろうか。
1987年に週刊少年ジャンプで連載開始になった『ジョジョの奇妙な冒険』。
アニメ化もストーンオーシャンの13~24話が、2022年秋にも先行配信される予定のほか、2020・2021年にはスピンオフの実写版である『岸田露伴は動かない』が放送されるなど、未だに根強い人気を集めている作品。
それが地球の歩き方とコラボですからね。
一体、どんな内容になるのか。
一応、発表になっている予告から内容を拾ってみます。
『ジョジョの奇妙な冒険』の35周年を記念して、杜王町から世界各地に至るまで、第1部~第8部の舞台を地球の歩き方が徹底紹介!荒木飛呂彦先生のロングインタビューも掲載。すべての『ジョジョ』ファンと、冒険心をもつ旅人へ贈るスペシャルガイド
だそうです。
具体的には、
・仙台
・イギリス
・イタリア
・香港
・シンガポール
・パキスタン
・アラブ首長国連邦
・サウジアラビア
・エジプト
・アメリカ
・メキシコ
と『ジョジョの奇妙な冒険』の舞台になったエリアガイドと言う感じ。
さらにルーブル美術館と言ったスポットが内容として発表になっています。
ワクワクするガイドブックへ転身中?
もう…
『地球の歩き方』じゃなくても良いんじゃない?と思いつつ、そう言えば、近刊として『地球の歩き方 ムー』も出しましたしね。
ガイドブックって、基本的には、事実・そこに存在するモノを端的に紹介するモノですよね…
なのに、ムーとコラボしてどうするのよ…と。
諸説ある『ムー』よりも、まだ今回のジョジョ×地球の歩き方の方が現実的なモノにはなるのかな…と言う感じはしますけれど(でも『ムー』の方は思っていた以上に、キレイにまとまっていましたけれど)。
コロナ禍で、新たな挑戦。
そう言えば、そう言うコトができる。
ただ長年、愛用して来た身としては、別にこれは『地球の歩き方』ブランドじゃなくても…と言う感じは一抹として残りますが、これからもワクワクするガイドブックであって欲しいな…とは。
そう言う意味では、今回の『地球の歩き方 ジョジョの奇妙な冒険』は、この次の企画に繋がるかどうかの試金石とも言える1冊になるのかも知れませんね。
これが成功したら、『地球の歩き方 ゴルゴ』とか『地球の歩き方 勇午』とか『地球の歩き方 ルパン三世』とか、出ませんかね。
ゴルゴは舞台が多すぎるし1話としては短いので、ガイドブックと言う形にするのは、難しそうではあるし、勇午はジョジョと比べると一般的な知名度が劣りますけれど(しかも完結している話だし)、ルパン三世は映画版ならできてもおかしくはないのかな…と。
もしくは、『地球の歩き方 あの花秩父』とか『地球の歩き方 ゆるキャン△』とか…
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