JALと中国東方航空、アライアンスを越えて共同事業実施へ!

JALと中国東方航空が共同事業実施へ!

JALと中国東方航空が、2019年度中の開始を目標とした共同事業実施に向けた覚書を締結しました。

今回の共同事業実施は、

・JAL運航の日本~中国路線
・JAL運航の日本国内線の一部
・中国東方航空運航の日本~中国路線
・中国東方航空運航の中国国内線の一部

が対象になる予定で、共同事業が開始されると、日本50都市・中国80都市以上のネットワークとなる計画です。



JALの共同事業は、これで4つ目になるか?

JALは既に、北米路線ではアメリカン航空と、ヨーロッパ路線ではブリティッシュエアウェイズ・フィンエアー・イベリア航空の3社と共同事業を行っていますが、これらの共同事業は、全て加盟アライアンスのワンワールド加盟航空会社との間で締結されているモノ。

さらに今後は、アライアンスが未加盟のハワイアン航空との間で、日本~ハワイ間で共同事業を目指していおり、独占禁止法適用除外について申請をしている最中だが、他の航空アライアンスに加盟している航空会社との共同事業は、実現すれば初と言うコトになる(中国東方航空は、スカイチーム加盟航空会社)。

因みに、JALはこの他に、アエロフロート・ロシア航空とも提携を開始した後、共同事業まで向かわせたい意向を発表しています(アエロフロートはスカイチーム加盟航空会社)。

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JALの中国路線は、実は大したコトない

日本~中国間の共同事業。

確かに、全体的には伸びている区間なのだろうけれど、爆発的な伸びは落ち着いたのでは…と思っていた矢先に、この様な共同事業を推進しようとするJALの計画。

ただ、どうなんでしょう…と言う気がしなくもない。

経営破綻した影響で、杭州・青島・厦門の3都市からは完全撤退をしたJAL。

現状は、

・成田/羽田~北京
・成田/羽田/関空/中部~上海(浦東)
・羽田~上海(虹橋)
・羽田~広州
・成田~大連
・中部~天津

実は、現状、JALは中国路線を6つの空港10路線にしか就航させていなかったりします。

ANAの中途黒線は、そこそこ、充実

一方でANAは、

・成田/羽田/関空~北京(首都)
・成田/羽田/関空/中部~上海(浦東)
・羽田~上海(浦東)
・成田/羽田~広州
・成田/関空~大連
・成田~瀋陽
・成田/関空~青島
・成田/関空~杭州
・成田~厦門
・成田~成都
・成田~武漢

と11の空港に20路線で就航させている。

つまりはほぼ倍に近い形でANAの後塵を拝する形になっている。

しかも、ANAが加盟しているスターアライアンスは、中国に加盟航空会社が、中国国際航空と深圳航空の2社があり、スターアライアンスコネクティングパートナーとして吉祥航空もある。

が、JALが加盟しているワンワールドは、香港のキャセイパシフィック航空とキャセイドラゴンがあるが、中国本土には加盟航空会社がナイ状態。

ANAならば、中国本土の国内線であっても、上級会員の場合は、スターアライアンス加盟航空会社利用時にはラウンジも利用出来るが、こうした面でもJALは大きくANAに対して後れを取っているコトになる。

中国東方航空に日中路線は、地方からも充実

これが中国東方航空との共同事業が開始されると、大きく状況が変わる。

現状、中国東方航空の日本~中国路線は、

・成田/羽田/関空/中部/新千歳/旭川/新潟/静岡/小松/富山/岡山/広島/松山/福岡/長崎/鹿児島/那覇~上海(浦東)
・羽田~上海(虹橋)
・成田/関空/旭川/福岡~北京
・成田/関空/静岡~南京
・成田/関空/中部~西安
・関空/中部~煙台
・関空~延吉
・関空/中部/福岡~青島
・関空/中部/広島~成都
・関空/静岡~寧波
・関空~昆明
・関空~長沙
・関空~鄭州
・関空/静岡/那覇~杭州
・中部/福岡~武漢
・中部~太原
・中部~蘭州
・中部~合肥
・中部~重慶

と幅広く就航しており(子会社の上海航空運航便を含む)、これだけでANAと匹敵する規模になっている。

JALとしては単体でネットワークを拡大したい所ではあるのだろうが、ここまでANAと差が開いてしまっていると、さすがに急激な拡大をする訳にもいかず、今回の共同事業推進と言う形になったのであろう。



共同事業推進のメリットとデメリット

共同事業が開始されると、JAL運航便も中国東方航空運航便も、最安運賃を含む航空券が、どちらの会社のWebからも検索が出来(但し、共同事業で同一路線でも運航会社便によって異なる運賃になるコトは明言されています)、両方の航空会社を組み合わせた航空券の発券もしやすくなる訳だが、現状のJALと中国東方航空とでは、サービスに差がありすぎる感じがある。

シートの形状や、機内食など、JALの方が格段に上を行っているでしょうし。

また中国人によるJAL便利用が増えると言う可能性もあるので、よりJALの航空券が取りにくくなると言うデメリットも考えられる様になります。

まぁ、現状でも日中路線のJALは高い搭乗率を誇ってはいるので、そもそも取りにくいと言えますが(2018年第1四半期で85%)。

そうしたデメリットを考えても、JALの出した共同事業推進と言う形は、日中路線が増えると言うコトと、中国国内線でのメリットが大きいのは確か。

また日本地方都市に中国東方航空が随所に就航しているので、地方在住者としてもメリットが大きい感じがあります。

ってか、実は、中国東方航空の日中路線で成田・羽田就航便は、上海(浦東・虹橋)・北京・南京・西安便しか無かったりもします。

つまりJALとしては提携をしつつ、今後を見据えると、共同事業をした後でも首都圏発着の新規日中路線へ進出しやすいので組みやすいと言うのが、実情なんじゃなかろうか…と思ったりも。

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