日本発着路線も、ランクイン!
航空データを分析するAIG Aviationが、2023年の世界で混雑する航空路線を発表しています。
これは、あくまでもスケジュールデータを分析したモノで、実際の利用者数による数値ではないですが、こんな感じ。
国際線は、ソウル線がランクイン!
まず国際線。
- クアラルンプール~シンガポール|約490万席
- カイロ~ジェッダ|約480万席
- 香港~台北|約457万席
- 関空~ソウル(仁川)|約420万席
- 成田~ソウル(仁川)|約416万席
アジア路線が上位を占めると言う形。
特に東・東南アジア路線が強い感じに。
2019年度からの対比で見ても、3位の香港~台北は43%減と大きく座席数を下げていますが、それ以外は、寧ろ、増えていると言う感じ。
因みに、アジア路線以外で見ると、8位にランクインしたニューヨーク(JFK)~ロンドン(ヒースロー)が約390万席でトップ。
近距離国際線が上位に来るコトが多いランキングではありますが、やはり米国~英国間の需要の強さが分かりますね。
国内線は新千歳・福岡線がランクイン!
一方の国内線は、こんな感じ。
- 韓国|ソウル(金浦)~済州|約1,373万席
- 日本|羽田~新千歳|約1,194万席
- 日本|羽田~福岡|約1,126万席
- ベトナム|ハノイ~ホーチミン|約約1,089万席
- オーストラリア|メルボルン~シドニー|約934万席
こちらもアジア路線が強いと言う結果で、トップ10までは全てアジア諸国の国内線が占めると言う状態に。
日本路線は、2位と3位にランクインしたほか、羽田~那覇が約798万席で7位に入っているので、TOP10に3路線もランクインすると言う結果に。
ランクインしているけれど、物足りなさも…
日本関連の路線がしっかりとランキングに入っている。
でも思うのは、その割に日系航空会社の弱さ。
特に、距離に対しての単価も高い国内線で、日本路線は2・3・7位にランクインしているのに、その割に経営面では弱含み。
さらに言えば、国内線は羽田発着路線がランクインしたので、純粋なLCCは皆無なので、価格競争も起きていないし、ほぼ2大グループに集約されている状態なのに(その他にスカイマークはありますが…)。
国際線でも4・5位にソウル線がランクインしましたが、基本的に大多数が韓国の航空会社による運航便と言う有り様。
別に国際線で言えば、日系企業だからイイ!と言う気はさらさらありませんが、世界的にも強い区間がある国なのに、もう少し航空会社が強くなっても良いのに…と。
と言うか、完全に商機を逃している感じ。
経営方針が異なると言うのはあるのでしょうが(もう量を追い求めていない感じですし)、自国の航空会社が一番、利用しやすい運航スケジュールになるコトが多いので、混雑する路線でしっかり利益を出して、その利益で、もうちょっと路線網も広げて欲しいなぁ…と。
空港別はまだ欧米+ドバイ・羽田…
それにしても…
アジア各地の航空業界の伸びが凄いな…と、改めて。
まだ今年のランキングには中国の路線があまり入って来ていませんが、コロナ禍の影響がほぼなくなると、中国発着路線ももっとランキングに入って来るでしょうしね(国内線部門で6位に北京~上海線が入ってきたぐらい)。
ただアジアの航空業界の勢いが強いと言っても、まだ空港別で見ると、トップはやっぱりアトランタ。
そしてドバイ・羽田・ロンドン(ヒースロー)・ダラスの順なんですよね。
やっぱり米国の航空業界は強いって言う話でもありますね。
そして、エミレーツも。
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