ボクの場合、空港ってムショーに好きなのですが、その中で、順位をつけるとすれば、伊丹・香港・ドンムアンが上位に来ると思う。
香港はちょっと広くなりすぎた感じはあるけれど。
で、今日の記事の舞台である関空は、その次のレベルで好きな空港だと思う。
西日本を代表する空港な割に、使い勝手が良いのが、好きなポイントな訳ですが、大規模なリニューアル工事スタートです。
関空、第1ターミナルのリニューアル工事着工へ！
関西国際空港（以下、関空）の第1ターミナルで計画されていた改修工事の起工式が、2021年5月28日開かれ、2025年に開催予定の大阪万博までには主要機能を稼働させると言うスケジュールで、順次、工事がなされるコトになる（最終的な完成は2026年頃の予定）。
今回の改修工事は、「関西国際空港第1ターミナルビルリノベーション工事」と題され、かなり大規模も大規模な内容。
具体的には、
・国際線の受け入れ能力拡大
・サービスの改善
が主たる目的だが、工事が完成すると、LCC専用の第2ターミナルと合わせ年間4,000万人の国際線受け入れ能力にまで拡大するコトになります。
国際線エリアを1カ所に集約して拡張へ！
関空がどう変わるのか。
まず大きく変わるのは、国際線と国内線の位置関係。
現状の第1ターミナルは、国際線エリアが南北で、中央部が国内線エリアとなっているが、これを国際線エリアは中央部を含めた1カ所に集約。国内線エリアは南側へと移転する形になる。
国際線関係だと、出発の動線も大幅に拡張。
4階にある保安検査場を増床し、スマートレーンは16台から22台に増やすと共に、長さも15メートルから20メートルに伸ばし、1台当たりの処理能力の増加を図る計画。
その後、3階の出国審査場に向かうコトになるが、現状はここで南北に分かれる動線になっているのを、1カ所に集約。
2階にはウォークスルー型の免税店エリアが設けられるが改修工事により、商業区画を集約する形になる。
国内線エリアは、保安検査場を現状の南北から1カ所に集約されるコトに。
さらに20メートル規模のスマートレーンが6台、導入される見込み。
そして制限区域内の商業施設も充実化がなされる模様です。
駐機場も変更になり、現在、41ヶ所あるスポットの内訳は、
・国際線専用…32ヶ所
・国内線専用…7ヶ所
・国際/国内線共用…2ヶ所
になっているが、これをまず改修で3ヶ所増やし、44ヶ所に。また内訳も、
・国際線専用…35ヶ所
・国内線専用…5ヶ所
・国際/国内線共用…4ヶ所
へと変更するコトに。
工事のスケジュールとしては、
2022年秋頃予定｜2階新国内線エリア運用開始
2023年冬頃予定｜2階国際線出発エリア（中央部）運用開始
2025年春頃予定｜3階新保安検査場/国際線ラウンジ運用開始
2026年秋頃予定｜2階国際線出発エリア商業施設運用開始
と言う感じになっているので、結構、長丁場の工事と言うコトになりますね。
制限区域外のお店は減りそうな予感
個人的には実はあまり大きい空港って好きじゃないのですが（例外はチャンギと香港かな）、関空の第1ターミナルって、国内～国際線の移動も上下移動だけで済むと言うのは、今でも設計的に優れているターミナルだな…と思う。
ただ保安検査場が混み合いがちなのと、制限エリアが、結構、殺風景…と思っていたり。
その中で、保安検査場はスマートレーンを大きく改善させるようなので、ある程度、緩和されそうなのは、嬉しい限り。
また南北に分かれていた国際線が1カ所になるので、商業施設も集約化できるので、賑わいと言う意味でも期待出来そうな感じがしますね。
気になる所は、まず国内線が大きく追いやられると言うところ。
ただ…
正直、今回のリニューアルの発端は、国際線比率が高まったコトにあるとは思うし、関空発で第1ターミナルを利用する国内線って、全然、便数が増えないので仕方がないのかな…とも。
あと、制限区域外の一般エリアの店舗が大きく減るような内容になっていると言う点。
現状、公開されている計画図面だと、制限区域外の2階にあるお店なんかは、半減するんじゃないかな？と。
確かに制限区域内にお店があった方が、時間が計算できるので有難いですが、第2ターミナルを利用する際に、ちょっと1タミで…なんて使い方が難しくなる予感もしますけれど、どのぐらいのお店が残るのか（面積的にも店舗数的にも）、気になる所です。
でも関空会社としては、伊丹に続く大規模リニューアル。
伊丹のリニューアルが予想よりも遥かに良かったので、関空も期待して待ちたいな…とは思いますけれどね。
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