ZIPAIR Tokyo、実機を公開!
JALが100%出資して設立した国際線の中・長距離路線向けLCCの「ZIPAIR Tokyo」ですが、この度、初号機の実機が公開されました。
JALの新LCCはZIPAIR!バンコクとソウル線からスタート!
絶賛、バングラ・インド旅行記を掲載中のこの旅ブログですが、2回ぐらい旅行記はお休みして、ニュース記事を。 多分、3月12日分から旅行記の更新は再開しま~す。 因みに、この先の旅行記は、いよいよ旅の最終盤、インドのアンダマン編です~。 JALが新たに参入する中長距離国際線向けの格安航空会社(LCC)の名称が決まりました。 …
まず使用機材は、ボーイング787-8型機。
JALからのリース機材ではありますが、JALで利用していた際は、ビジネスクラス30席・エコノミークラス156席の合計186席を装備すると言う機材でした。
まぁ、JALは、今やJALぐらいしか採用していないエコノミークラスの2-4-2の合計8列と言う配置(他の航空会社は、基本、9列配置)なので、そもそもJALがゆったりし過ぎているのですが、「ZIPAIR Tokyo」は、ビジネスクラスに相当する「ジップフルフラット(ZIP Full Flat)」が18席で、エコノミークラスにあたる「スタンダード(Standard)」が272席の、2クラス合計290席と言う席数になりました。
つまりは同じ機材ですが、JALと比べると、86席増加させています。
LCCなので、中・長距離路線を運航すると言っても、パーソナルモニターは装備ナシ(ZIP Full Flatにも装備ナシ)。
機内Wi-Fiサービスは衛星回線を使用して対応。
厨房設備(ギャレー)は、JALでは4カ所設けていたが、3ヶ所に減らし、化粧室は合計で7ヶ所あり、その内の3ヶ所がウォシュレット装備だそうです。
シートピッチは31インチと広め!
「Standard」のシート配列は、3-3-3席配列で、気になるシートピッチは、31インチ(約79センチ)。
JALの787の国際線型のシートピッチは34インチ(約86センチ)なので、さすがにそれよりは狭くなっているが、国内線用の787-8型機と同じピッチが採用されています。
座席幅は肘掛け間で17インチ(約43センチ)。
リクライニングは背もたれと座面が同時に動くタイプで、約3インチの幅を確保。
「Standard」クラスのシートは、座席は人工皮革を採用して軽量化を目指したとのコト。
さらに特筆出来るのは、全席にコンセントとUSB端子の一体型の電源を確保している所。
これはLCCとしては珍しい感じがしますが、これがあれば、中・長距離路線であっても、シートモニターは大して必須じゃないようにも思えますね。
シートモニターを全廃したコトで、コストの削減と同時に軽量化にも成功しているとのコト。
上級クラスにはフルフラットシートを採用!
目玉になるビジネスクラスに相当する「ZIP Full-Flat」シートは、1-2-1席の配列。
180席リクライニング出来るフルフラットシートが特徴的で、やや斜めに配置するコトで、効率的に機内を使える「ヘリボーン配列」を採用しているので、全席、通路からのアクセスが便利な造りになっています。
「ZIP Full-Flat」のシートピッチは、42インチ(約107センチ)を採用しており、座席幅は肘掛け間で20インチ(約51センチ)と、LCCとしてはかなり欲張った造りである他、既存の他の航空会社と比べてもそん色のないレベル。
座席カバーにも本革を使用して、高級感を演出している。
これだけゆったりした造りならば、かなり疲れが軽減されそうな感じです。
特に、夜を跨いでのフライトの際は、ゆっくりと横になれると言うのは、嬉しいモノですし、次の日へも疲れを残さない感じがしますね。
あとは運賃次第か…
ようやく実機が明らかになった「ZIPAIR Tokyo」。
こうして見ると、中・長距離路線向けと言うコトで、詰め込むスタイルのLCCと言うよりも、フルサービス型キャリアとLCCの中間を狙う“プレミアムLCC”を焦点に定めているのかな…と言う感じがします。
逆に、この実機で格安の運賃が提供出来、尚且つ、利益が残るのであれば、ホントにスゴイと思うぐらい。
どちらかと言うと、フルサービス型キャリアから、引き算で作って行ったと言う感じがする機材なので、元から激安を狙っていないと言う気はしますけれど。
ただそれでもやっぱりLCCなので、気になるのは運賃面と言うコトにもなって来ますが、現時点では、どんな感じになるのかは未発表です。
現在、発表になっている路線は、
・バンコク(タイ) 2020年5月14日就航予定
・ソウル(韓国) 2020年7月1日就航予定
の2路線。
どちらもLCC・フルサービス型キャリアの便が多数運航されている路線である。
ソウル線は、機材繰りの関係上のおまけみたいな状態なので、主戦場は当面、バンコクになる訳だけれども、既に成田~バンコクは、
・タイ エアアジアエックス:1日3往復
・スクート:1日1往復
・ノックスクート:週11往復
・タイ ライオンエア:1日1往復
と4社のLCCが就航している路線です(この他に、フルサービス型キャリアのJAL/ANA/タイ国際航空がスワンナプーム国際空港へと就航している)。

セールで片道10,000円前後。
「ZIPAIR Tokyo」が、どこまでこの価格帯に寄せて行けるか…と言うコトになる。
恐らくは、アジア側の先行LCCの方が、安値だろう。
だけれども、そこにどれだけ迫れるか。
そしてその金額差に対して、どこまでお得感を出せるか…と言う感じなのだとも。
「ZIPAIR Tokyo」としては、闇雲な価格競争は避けたい所だろうが、バンコク便は恐らく深夜帯での運航も予想されるので、そうなると付帯サービス収入も減りやすいですしね(現地夜出発とかだと、機内食を追加で頼む人も少ないでしょうし)。
LCCにしては、かなりゆとりのあるこの「ZIPAIR Tokyo」の機材で、どこまで価格面でも勝負出来るのか。
やっぱりこの辺りも気になる所で、来年の就航が楽しみです。
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