持株会社方式で経営統合!
既に持株会社方式で経営統合するコトを発表している「AIR DO」と「ソラシドエア」。
あくまでも持株会社方式で、事業会社やブランドはそのまま継続するコトも決定していますが、ひとまず持株会社が2022年10月3日に「リージョナルプラスウイングス」として立ち上げるコトを発表しました。
6月下旬に開催予定の株主総会での承認が前提になりますが、この持株会社の設立後は、株式移転により両社が傘下に入る形。
「AIR DO」と「ソラシドエア」の株式価値総額は同等とされていて、持ち株の割り当ては、以下の通り。
- AIR DOの普通株式1株:持株会社普通株式9株
- ソラシドエアの普通株式1株:持株会社普通株式2株
持株会社の発行予定株式総数は、約84万株。
本社は東京都大田区に設置予定で、代表取締役会長はAIR DOの草野代表取締役社長が、代表取締役社長にはソラシドエアの高橋代表取締役社長が就任予定。
資本金は1億円。
2026年度には両社で45億円以上の協業効果を目指すと言う新持株会社だが、ひとまず同年度には営業収入1,000億円・経常利益90億円を目指すとのコト。
公式プレスリリース|
「共同持株会社設立に係る契約書」の締結およびグループ中期経営計画について
協業効果はどこまである?
ANAの資本も入り、コードシェアも行ない、どっぷりとその恩恵を受けている航空会社ではあるけれども、一応、グループ会社と言う訳ではない状態の2社。
あくまでも持株会社による統合であり、事業会社・ブランドなどはそのまま…と言うコトで、結局、どこまで協業効果があるのだろう…と言う感じはしてしまう。
機材もメインはボーイング737-800型機で同一機材を使用しているし、どうせならばこれを機会に新ブランドを立ち上げて、整備部門を含め一気に統合した方が…と思うけれど、羽田の発着枠などを含め、そこには問題があると言う感じなのでしょう。
まぁ、それでも両社とも羽田がベース。
AIR DOは北海道・ソラシドエアは南九州と、路線が被っていない航空会社同士なので、協業すれば効果はありそうな感じ。
AIR DOが10路線。
ソラシドエアが14路線。
併せて24路線を運航する航空会社になる訳ですし。
こうした経営統合だと1+1=2にはなりにくいのが常ですが、組み合わせとしては最良と言えるかと。
羽田の発着枠も、「スカイマーク」を抜いて3位に浮上するので、今よりも存在感は出るでしょうしね。
事業拡大の話は見えず…
で、持株会社名が「リージョナルプラスウイングス」。
今まで、北海道・南九州+沖縄…と、あくまでもエリアをベースに路線網を広げて来た両社らしい…と言えば、らしい社名の様には思う。
そこに“プラス”を入れた。
これはコロナ禍が完全に落ち着いて需要が戻り、経営統合効果が予定通りに出てきたら、もっと攻めて行くぞ…と言う表れなのかな?と言う感じも。
それがどこになるのか…
国内なのか、国際線なのかは分からないし、それを明言していないけれど、新千歳・那覇と拠点があるので、国際線も狙っているのかな?と言う気はしますね。
ただ道内路線は皆無だし、那覇から他の離島路線も石垣線のみなので、どこまでその効果があるのかは不明だけれど。
まぁ、事業拡大の話は全然、見えてこず。
まずはコロナ禍からの立ち直りが先ってコトだよね、きっと。
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