バンコクの路線バス、ICカード導入!
タイ・バンコク。
先日、MRTのブルーラインが延長開業しましたし、高架式のBTSも方だって、どんどん路線が長くなって行くし、まだまだ路線計画がある市内の交通網。
でもまだまだ市内を移動するにしては、バスやトゥクトゥク・Grabなんかに頼らないと不便なエリアも多い訳のが実情だったりします。
特にバスは、乗りこなせるようになると、結構、便利になるんですけれどもね、バンコクの場合。
そんなバンコクの路線バスを運行しているバンコク大量輸送公社(BMTA)が、2019年10月1日からキャッシュレス決済をスタートさせました。
クルンタイ銀行(Krungthai Bank)などと共同で開発したシステム。
どんなモノかと言えば、
・ICカード
・モバイルバンキングアプリ「クルンタイ・ネクスト」
・クレジットカード
・デビットカード
などに対応しているとのコト。
この中で旅行者的に手に出来るのは、基本的には、「ICカード」一択と言うコトになるかと。
カードは、バスの車内で購入が出来て、料金は1枚50バーツとのコト。
チャージは最大1,000バーツまで可能とのコトですが、バス運賃を考えると、そんなにチャージする人がいるかな…と言う気はしてしまいます。
で、ICカードのチャージは以下の場所で可能。
・街中に設置されるトップアップ機
・クルンタイ銀行のATM
・クルンタイ銀行各支店
・タイ各銀行のモバイルバンキング
車掌もこれまで通り、バスには乗車するとのコトですが、そもそもバス車内でチャージ出来ないのかどうか、気になる所ですし、そもそもトップアップ出来る機械がどれだけあるんだろう…とも。
もし車内でチャージ出来ないのであれば、せめてコンビニでチャージ出来なければ、不便、極まりないですかね。
因みに、支払いに関しては、バスに読み取り機器が設置されたと言う訳ではなく、各バスに乗車している車掌が持っている携帯端末で行なうと言うスタイルだそうです。
他の交通機関への互換性はなさそう…
ってか…
何故、独自のICカードを導入するコトになったのでしょう。
既にバンコクには、
・ラビットカード(BTS)
・MRTカード(地下鉄)
・Mangmoonカード(現状、地下鉄のみ)
・スマートパス(エアポートレールリンク)
の4種類の交通系ICカードがあって、最大の利用者だと想定出来るのが、BTSで利用が出来るラビットカードな訳ですが、これらのカードはラビットカードですら他の交通機関との互換性がナイと言うのが、現在の最大の欠点だったりします。
本来は、「Mangmoon」カードが、共通ICカードになる予定だったのですが、全然、導入する気配がなく(正確には導入が拡大して共通化すると言う書き方が正しいのかも)、現状、使えるのは、地下鉄だけと言う状態。
「Mangmoon」カードは、共通化を視野に入れて作られていたハズのICカードな訳で、先取りしてバスに導入すればよかった話で、わざわざ新しい交通系ICカードを導入する必要が、どれだけあったのだろう…なんて、思えてしまいます。
現地に住んでいる方にとっても不便でしょうが、ホントに短期間しかいない旅行者にしてみれば、不便この上ない話です。
さらに言えば、BTSで使える「ラビットカード」ですが、今年、チェンマイで市内路線バスの運行がスタートしたのですが、バンコクのバスでは使えないのに、チェンマイのバスでは利用が可能だと言うから、本末転倒の様な気もします(因みに、チェンマイの路線バスは、1回20バーツだそうです)。
まぁ、銀行と共同開発と言う点からして考えても、色々な大人事情はあるのでしょうが、何だかなぁ…と言う気しかしない感じ。
でも、ICカードはやっぱり便利なんですよね。
「ラビットカード」を作った時に、ホントにそう思いましたモン。
バンコクのICカード型乗車券”ラビットカード”を作ってみる
珍しく2日連続で旅の情報記事。 ってか、”旅blog”なんだから、当たり前と言えば、当たり前なのかも知れないけれども、旅行記を書き始めると、情報系の記事って差し込むのをつい忘れてしまう自分がいます。 さて、昨日の記事で、バンコクのBTSについて触れましたが、このBTSにはICカード式の乗車券もあったりします。 …
特にBTSの券売機は、台数が少ないと言うのと、ICカードを持っていない人の利用率が高いと言うコトもあって、いつも結構な勢いで混雑していますが、カードを持っているだけで、混雑からは無縁になれますからね。
旅行者と言えども、バンコクの中心部に1週間以上滞在するのであったり、よくバンコクに訪れるのであれば、持っていて損はしないICカード。
え?ICカードがバスによって分かれてる??
日本でもすっかり交通機関に乗る時は、ICカード一択。
やっぱりバンコクと言えども、バスのICカード、持ちたいなぁ…なんて思ったのですが、気になる点が1点。
今回のICカードに関する動画がYouTubeにアップされていたので、それを見ていたのですが…
今回、導入されたバスのICカード、「エアコンバス」と「ノンエアコンバス」の2種類ある?
まさかのそんな展開?
これ、かなり不便じゃない?
いや、超絶、不便。
確かに「エアコンバス」と「ノンエアコンバス」とは値段が異なるけれど、ICカードなんだから、それぐらいどうにでも出来るように思えるんですが、カード自体を分けなくても。
しかもボクがバンコクで乗る機会の高い幾つかの系統は、「エアコンバス」と「ノンエアコンバス」が混在している系統だったりするので、その為にICカードを分けると言うのは、何とも不便で、それだったら現金で通した方が良いかな…とすら。
ただでさえ、後発なのに、他の交通機関と互換性がない訳だし。
カードに関する情報で英語で書かれたモノが見当たらないので、詳細がこの動画ぐらいしかないので、知りたい所ですね、この部分は。
ただ、まだ引き続きバス車内には車掌が乗車すると言えども、“バンコクの路線バス”と言えば、個人的に車掌さんがお金を細い金属製の筒を大きな音立てながら集めに来ると言う所だったのですが、そうした風景も、少しずつ変わっていくのでしょうね。
“ピッ”“ピッ”。
そう言う風景と音に。
10/27〜10/30まで、十数回目の渡曼谷でした。
気になっていたこのICカード、他のサイトで「バス車内で買える」となっていたので、ICカード用の端末を持った車掌(BMTAの赤バス/オレンジエアコンバス/A1〜4空港バス)に実物の画像を見せて聞いても「知らない、わからない」と言われ途方に暮れました。
最後の望みで、戦勝記念塔のロータリーにある、以前から回数券などを売っている場所に行ってみたら、やっぱり売っていました。
一枚50B、期限は5年間です。
5年後に交換出来るかは不明です。
「チャージはどうするのか?」と聞いたのですが「車内で出来る」の一点張りで、目の前に車掌と同じ端末があるのに、それでは出来ない様でした。
そののち、赤バスとオレンジエアコンバス車内でチャージして欲しいと車掌に言ったのですが、出来ないと言われました。
市街地の、どの端末でチャージ出来るのかもはっきりせず、セブンイレブンでも出来ない模様。セブンの店員によると「300B以上からATMで出来るよ」との情報もあり、結局、チャージ出来ずに帰国しました。
考えてみれば、車掌さん達にとってはこのICカードシステムは、職を奪われかねないシステムなので、興味が無く、答えてくれなかったのかな?と思いました。
BMTAも車掌さんの希望解雇を相当数募っている様ですしね。
fatadさん>
コメント、ありがとうございます!
ボクも買うなら、毎回、行けば必ず1回はここからバスに乗るし、ゆっくり買えそうな戦勝記念塔かな、と思っていたので、
買えた情報は嬉しいです!
ただやっぱりトップアップですか、問題は。
クルンタイ銀行のATMならば出来るのかな…と思うのですが、それでも300B以上となると、旅行者的にはハードルが高いですね。
特にボクは、赤バスぐらいしか乗らないので。
BMTAの車掌さん、あと2年間ぐらいで相当数減らす計画の様なので、
どこまで浸透するんだろう…とは思うけれど、あの音が聞けなくなるのも、寂しいモノで。
とりあえず、冬にバンコク訪問予定があるので、
ICカードは手に入れてみようとは思います!