山陽本線全線・山口・湯田温泉駅がエリアに!
JR西日本が、2023年4月1日からICカードの「ICOCA」のエリア拡大を発表しました。
今回、エリアに加わるのは、こんな場所になります。
- 山陽本線 徳山〜下関間
- 山口線 湯田温泉・山口駅
今回のエリア拡大で、山陽本線は神戸からの全線がICOCAのエリアになります。
*山口線エリアは、切符機能のみ利用が可能
またこれに伴い、いくつかの部分で変更などが発表になりました。
- SUGOGAエリアに跨るICOCA定期券の発売
・ICOCAエリアとSUGOCAエリアを跨る区間のICOCA定期券の発売開始。
各社間を跨り、定期券区間外を乗車する場合は、自動改札機の利用は不可。またチャージ額を利用し、SUGOGAエリアへ跨っての乗車も不可 - ICOCAによる新幹線定期券の発売区間拡大
・ICOCA FREX定期券とICOCA FREXパル定期券の発売区間を、山陽新幹線全線に拡大 - 在来線IC定期券による新幹線乗車サービスの利用可能区間を拡大
・在来線IC定期券による新幹線乗車サービスの利用可能区間を、山陽新幹線全線に拡大 - 新幹線自由席回数特急券の発売を終了
・2023年3月31日の発売を以て「新幹線自由席回数特急券」(合計で11区間)の発売は終了
変更の部分は、想定内と言う感じですね。
まあ、ICOCAのエリアが拡大した訳ですから、それに伴って…と言う感じ。
山口県内は徳山より東までしか利用ができなかったので、今回の導入で一気にエリアが広がり、県都山口市を含むかなりの駅がICOCAのエリアになると言うコトに。
会社間の跨ぎ乗車の解禁は…
まさかここまで広がるとは…と言う感じはしますね。
JR西日本のエリアで見ると、山陽側は山陽本線・可部線・呉線・瀬戸大橋線・宇野線・吉備線などがエリア内。
芸備線と福塩線も一部の区間と津山線岡山〜法界院間がエリア内なので、かなり広がった感じ。
なので、今後はどのエリアが…と考えると、
- 福塩線 神辺〜府中
- 山陰本線 胡麻〜福知山/鳥取近辺
- 津山線 法界院〜津山
- 舞鶴線
- 宇部線
この辺りがエリア化に向けて動いたりするのかな?と。
ただここまでエリアが広がるとは、思っていなかったですね。
導入に際しては、やはりそれなりのコストが掛かる。
さらにランニングコストも必要になる訳ですが、それらのコストを考えても、導入したほうがメリットが有ると見たのでしょうが。
で、今後の課題としては、やはり会社間を跨げるようにはして欲しいと言う部分。
ICOCA〜SUGOCAもそうですし、Suica〜TOICAなど、やはり隣接区間で需要がある場所もある。
これらの場所でICカードによる会社間を跨いでの乗車がすんなりとできないと言うのは、やはり不便さが残る。
また同様に長距離での利用も不可と言うのも、あまり利用はないかも知れないが、今後の課題としては残る。
これらの問題が解決しないのは、まず技術的な部分での問題がある。
エリアを跨ぐと言う前提が生まれると、データが膨大になり改札機での短時間での処理ができなくなってしまう。
エリアが限定されるコトで、データの消費が少なくて済んでおり、短時間での改札機の通過が可能になっているのが現状であり、一朝一夕に改善できる部分ではないのかも知れない。
ただ定期券は会社間を跨っての利用も可能だったりする。
今回もJR西日本〜九州間での定期券は、ICOCAでの発売がスタートする訳で、できない話でもない訳で、どうにかしないのかな?と言う感じ。
ただICカードによる乗車は、運賃体系が異なっていたりする制度的な問題もある。
JR東日本は1円単位での計算になっているが、東海や西日本は、そうなっていない。
でもこれらは解決に向けて動こうとすれば、動けるような気がするのだけれど…
ま、それをしないと言うコトは、ペイしないと言う話なんでしょうね。
クレカのタッチ決済対応は、どうする?
今や都心部に住んでいる人からすると、“切符を買って鉄道に乗車する”と言うのは、滅多に体験するコトじゃない。
そしてそれがどんどん地方部にも広がっている。
山陽本線全線でICOCAの利用が可能になるのは、改めて、そのエリアが広がったコトを実感させる話題だけれども、一体、どこまで広がるんでしょうね。
海外だと既にクレカのタッチ決済やQRコードでの乗車方法も一般的になりつつありますが、日本の場合、Suicaが成功を収めたコトで、これらへの取り組みはやや遅れているのが実情。
ここからガラパゴス化しつつ、独自の発展を目指していくのか。
それともタッチ決済やQRコード乗車も一般的になっていくのか。
どちらなのだろう。
消費者としては、色々な選択肢があった方が便利そうな気はするけれど、JRとしては現状のスタイルを維持したいでしょうね。
特にタッチ決済になると、手数料も大きいでしょうし。
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