線区別収支で黒字が1路線だけと言うJR四国のこれから

Train
この記事は約5分で読めます。
スポンサーリンク

JR四国初公開の線区別収支は黒字が1路線のみ!

JR四国が、2019年3月22日に2013~2017年度の平均の線区別収支を初めて発表しました。

これによると、黒字だったのは1路線のみで、その他の線区は赤字と言う燦燦たるモノ。

唯一の黒字で会った本四備讃線(瀬戸大橋線)も、開業後、30年と言う年月が過ぎているコトから、今後は、施設維持費が上がる一方なのを考えると、今後、各地域の公共交通を、どう維持して行くのか。今から議論を深め、対策を打って行くコトが大切なのかな…と。



営業係数全線平均は144

JR側が発表した線区別の収支。

営業係数(100円の収入を得るために必要な費用)は、全線の合計で平均144。

つまり平均すると、100円を稼ぐために、144円が必要と言うコトになります。

営業係数が100を下回るのが、唯一の黒字路線である本四備讃線(児島~宇多津)間で、営業係数は84。

この数字はかなり立派な数値だと言えます。
が、全18線区で最も採算が悪かったのは、予土線の北宇和島~若井間で、1159。
つまりは100円を稼ぐのに1,159円が必要と言う数字になります。

もうかなりの状況ですね、コレは。

全線区の状況は、以下の通りです。

路線区間営業損益営業係数
予土線北宇和島~若井▲9億3,000万円1,159円
牟岐線阿南~海部▲8億5,000万円635円
予讃線向井原~伊予大洲▲5億7,000万円547円
鳴門線鳴門~池谷▲10億5,000万円320円
土讃線須崎~窪川▲4億3,000万円278円
徳島線佃~佐古▲11億6,000万円218円
土讃線高知~須崎▲8億3,000万円199円
牟岐線徳島~阿南▲4億5,000万円183円
土讃線多度津~琴平▲3億1,000万円175円
土讃線高知~琴平▲17億6,000万円175円
高徳線徳島~引田▲5億2,000万円173円
予讃線松山~宇和島▲12億4,000万円157円
高徳線高松~引田▲5億9,000万円145円
予讃線松山~今治▲5億円123円
予讃線観音寺~今治▲5億6,000万円116円
予讃線高松~多度津▲6億2,000万円115円
予讃線多度津~観音寺▲8,000万円106円
本四備讃線児玉~宇多津5億2,000万円84円
全体▲109億4,000万円平均144円

これを踏まえて、JR四国の半井社長は、

「地域の利用実態に合わせた交通モードを議論する必要がある」

として、鉄道からバスなどへの路線転換を行わなければならなくなる地域が出て来ると言うコトを示しました。

まぁ…

赤字ならば仕方がない部分はある。

本来ならば、まずは上下分離などの方式を(施設は地方自治体などが持ち、JRは運行のみ)考えるべきなのだろうが、そもそも地方自治体の体力が弱まっている中で、その原資がどれだけあるのか…と言う所であろう。

北海道・四国・九州と言う3島会社の中で、一番経営体力が小さく、大都市圏がナイと言うハンディがあるJR四国。

逆に、ここまでよく持ちこたえて来たと言うべきなのかも知れない。



これからの地方のあり方を考えるべき

スグに廃線と言う話でもナイのだろうが、そろそろ鉄道・バスを含めた地方交通網について考えるべき時期なんだと思う。

そもそも鉄道がこれからの社会に必要なのかと言う点。

人口が減ってくる時代に入り、高齢化社会が加速度を増す中で、利用者にとっては、鉄道よりもバスの方が小回りが利く分、便利なのは間違いがナイ。

ただバス社会になると、そもそも町の中心部と言う核を失いがちになる。

核が無くなった地方の町は、加速度を増して寂れて行くだろう。

車社会になって、大通り沿いが華やかになって行ったけれども、町の核と言うのを、もう1度、見直さなければいけないのではないか。

ふと、そう思う。

それは公共交通機関がバスであろうが、鉄道であろうが。

利用者が少なくなってしまったのならば、何かしらの議論が起きるのは仕方がないコトだと思う。

だけれども、その結果、町の核が無くなるとすれば、それは対策を考えるべきなのだと。

逆に、鉄道が町の核になっていないのであれば、それは使命を終えたとも言えるのかも知れないけれど。

富山などでコンパクトシティ構想と言う形で、各エリアの駅を中心とした構想があるけれど、なかなか人の動きを変えるのは難しいみたいだが、地方の町を作ると言うコトから議論をした方が良い様な気がするのだが…

JR四国はまだ間に合うか?

さて、JR四国。

これからどうなるのか。

JR北海道は、最早、にっちもさっちも行かなくなっているのが現状であろう。
廃止の議論だけで、収支を伸ばすと言う議論までたどり着けない訳だから。
だけれども、四国の場合は、まだギリギリ体力が残っているようにも思う。

4つの県。

それを網羅しているJR。
存廃だけではなく、どう増収策を講じて行くのか。
鉄道網の維持が厳しい現状に対して、どう地方自治体が向き合っていくのか。

JRと4県の懇談会で、四国の公共交通の今後の方向性が示されると言う話だけれども、今回、ようやく現状が共有されたと言う段階なのに、そんなに早く今後の方向性が示せるモノなのだろうか…と。

公共交通網だけでなく、これからの地方のカタチと言うのも考えるべきなのに…と。

「JRと地方公共交通と」関連はコチラもチェック!






コメント