アプリと幾つかの旅行会社からの販売に限定!
オーストラリアで就航準備が進められてきたLCCの「Bonza」(ボンザ)が、航空運送事業許可(AOC)を取得し、就航に向けてまた1歩、駒を進めました。
「Bonza」はオーストラリア唯一の独立系LCCとしてボーイングB737MAX8を使用して就航予定の航空会社。
この会社をなぜ取り上げたのかと言うと、変わっている点が1つあると言うところ。
デジタルファーストを標榜していて、航空券の販売は、公式アプリもしくは指定の旅行会社のみで販売する計画でいる航空会社。
この指定の旅行会社と言うのが、どう言った形態を指すのは不明ですが、少なくとも、これまでのLCCから少しだけデジタルよりにはなりそうな気配ですかね。
ただオンライン販売よりも公式アプリからの販売となると、ハードルが1つ上がるのは事実。
アプリはダウンロードしないと使えないですからね。
デジタルファーストも、振りすぎるとどこまで貢献するのだろう…と言う気はしてしまうけれど。
基本的には、これまで主要都市経由で結んできたレジャー路線を中心に展開する計画が発表になっています。
まずはクイーンズランド州のサンシャインコースト空港をベースにする路線からスタートし、続いて、メルボルンがベースになりそう。
その後、ウィットサンデーコースト・ロックハンプトン・マッカイ・ケアンズ・トゥーンバ・ウェルキャンプ・タウンズビル・ニューカッスル・ポートマッコーリー・グラッドストーン・バンダバーグ・コフスハーバー・オルベリー・ミルデューラ・アバロンと言った就航地が発表になっています。
初年度には最大8機での運航を目指し、合計25のルート開設が当面の計画で、今後の展開には期待したい感じですが、同時にデジタルファーストがどこまで進められるのかにも注目したいところです。
地方発のLCCは日本でも欲しい!
「Bonza」を率いているのが、セブパシフィックやヴァージン・ブルーなどで経験を持つティム・ジョーダン氏。
これまで主要都市経由での移動が必要だった路線に注力していくと言うコトと、超低価格の運賃を武器にする計画。
コロナ禍でタイガーエア・オーストラリアがなくなり、ヴァージンもひとまず立て直しに手一杯と言う状態。
オーストラリアは国土も広い割に、カンタス一強でなんとか追っているヴァージンと言うような感じになっているので、十分、勝機はありそうな気はしますね。
日本はあくまでも羽田の発着枠を求める動きが強いですが、もうちょっとこうした動きがあってもイイのに…と。
ピーチはANA系だし、JTAはJAL系だしLCCじゃない。
独立系で言えば、FDAになるのでしょうが、LCCじゃない。
地方発着の路線で手頃な価格で就航する航空会社がもっと増えれば、もっと需要が喚起されるのでは?とも。
少なくとも沖縄なんかをベースにするLCCができても良いと思うんですけれどもね。
頓挫したレキオス航空以来、そんな話も出ないし、やっぱりこうした話が出てくる国は羨ましいなぁ…と。
まぁ、日本でその道に進む可能性があるのは、スカイマークなんでしょうね。
上場で資金も手に入れたし、羽田の発着枠はもう当面、増えないから地方路線に活路を見出すしかない訳だし。
初就航はいつになるか…
さてAOCを取得したコトで就航に向けての準備が、また進んだ形にはなるのでしょうが、どの辺りで初便を就航できるんでしょうね。
当初の話だと、第2四半期中に2機もしくは3機での運航開始予定となっていましたが。
ギリギリ、第2四半期に間に合うのかな?
どうなんだろう。
初年度から最大8機となると、かなり綿密なスケージューリングが必要のようにも思えるし、資金繰りも重要にはなりそうだけれど。
まずは国内線からのスタートでしょうし、国際線を飛ばすようになっても日本に飛来するコトがあるかどうかもビミョーなところだとは思いますが、日豪間ってそこまで選択肢が豊富じゃないので、いつの日か日本路線が就航されるコトを期待したいところですね。
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